アメコミとラーメン

SPIDER-MANの92


漸くご用達Milehigh Comicsから届いたアメコミ到着。良かった。今月も最初に読むのはAmazing SPIDER-MAN (以下”ASM”)。今回は673号と674号についてのレビュー。

まずは、673号。筋書きをDan Slottが、画をStefano Caselliがそれぞれ担当している。今回採用した添付画像はStefano(恐らく)が描いたもの。この画はASM 50号へのHomage。ASM 50号でPeter ParkerがSPIDER-MANを廃業しようとしたラストシーンが丁度この673号の表紙と同じような構図。マンハッタン中に蔓延った奇病(スパイダーマン病)の結果、SPIDER-MANと同じ力を得て、その後は蜘蛛の化け物になってしまった一般市民。Peterのお陰で、病気から解放された。ということで、一般市民は、SPIDER-MANのコスチュームは必要ないってことを描いたもの。良いね。それから最後の方のSPIDER-MANと元奥さんMary Jane(以下”MJ”)のシーンは丁寧に描いてあって非常に良い。

いろいろ、だめなシーンもあるのだが、Danの話の進め方は結構良いな。今回も小ネタに笑いまくった。蜘蛛の化け物から、人間の姿に戻るニューヨーク市民やヒーロー達。いろいろ矛盾が出てくる。巨大な化け物から人間サイズに戻ったのに、眼鏡をかけたままだとか、ヘアバンド(?)はつけたままだとか。「身体がでかいHULKだって、人間サイズのズボンはそのままじゃん」って台詞でその矛盾への疑問をさらっとかわしている。MJの台詞も良かった。一度に沢山のロボットを使って、市民に免疫を打ったPeterに、一度に2つのテレビ番組を録画できなかったのにとMJがPeterを皮肉る(優しくね)ところが好きだな。

個人的には、1990年代のASMの悪役筆頭のJackalを、先月号で死んだと思わせて、もう蘇らせたところが好きかな。それもJackalらしいやり方で。

この事件で、SPIDER-MANの正体はPeterであることをPeterの今カノCarlieが見破ってしまった。流石ニューヨーク市警の科学捜査官。その結果、PeterとCarlieとの関係は終わってしまった。Carlieとしては、二人の間に秘密があることが許されないらしい。この別れ、昔からのファンにとっては当然というべきか、時間の問題と言うべきか。先月ぐらいからMJとの関係が復活してきているが、それがまた一歩進んだということだね。

続いてASM 674号。筋書きはDan、そして画をGiuseppe Camuncoliが担当。GiuseppeはASM 663、ASM 664号でも担当した。今回もインクをKlaus Jansenが担当しているのだか、彼がインクを入れた途端、Giuseppeの画が一段と光を放つ。悪人なんか、北斗の拳の悪役をFrank Millerが描いたような印象だな。前回見た時より、Giuseppeの評価が高くなった。

674号から、ASMのタイトルの上に”The World’s Greatest Super Hero”というキャッチコピーがついている。このコピーに対しては100%賛成。

そして筋書きの方は新展開。High Rise Burglaries(高層ビル盗難事件)を追うSPIDER-MANと、謎の墜落死を追う今や元カノCarlieが喫茶店でばったり会い、これから、事件を解決するぞってところで終わり。1970年代のBATMANみたいな謎解きの要素が入っている物語は好きだな。Peterの彼女としては力不足だが、捜査官キャラはASMに良い刺激を与え続けるのではないかな。

それから、High Rise Burglariesを裏で糸を引いているのは、昔の悪役元祖Vultureだ。良い悪人を復活させたな。楽しみ。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「アメコミ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事