アメコミとラーメン

Norman Osborneの悔しい表情が印象的、SPIDER-MAN 831(30)、832(31)号



いつものように、アメコミの束から最初に読むのはAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)。その832(31)号を読み終えたので先月読んだ831(30)号と合わせてレビュー。(Legacy Numberとカッコ内はSpencer後の号数。)

筋書をNick Spencer、画をRyan Ottley、インクをCliff Rathburnが担当。添付画像は    832号のMary Jane (“MJ”) Variant。Greg Smallwoodの作品。MJの笑顔が非常に良いな。大好き。今回はAbsolute Carnage (“AC”)の話と連動して話が進んでいる。ACに全く興味を覚えないため買っていない。VenomだけじゃなくてCarnageも人気があるのかね。

さて粗筋。ASMに出て来るCarnageはNorman Osborn。自分の孫のNormieとEddie Brockの息子を狙っている。(理由はACを読めばわかるんだろうな。)それを防ごうとするSPIDER-MAN。

Normanとの戦いとPeter Parkerの回想シーン、謎の悪人KindredとNormanとの関わり(Kindredのモノローグが大半)が交互に語られる手法は良いのだが、ASM 831、832号共話の密度が粗い。

Normanの邪悪さが他の悪人を凌駕するのは、彼がPeterやその周りの友達の純粋な心を奪ったことというKindredの分析は面白い。

もう一つ、KindredはNormanが決してPeterを殺すことはないと予言する。その一方で、831号の最終ページでは、SPIDER-MANは唐ウれてしまっているシーンで終えるのは面白いな。予言で敢えて読者のドキドキを奪っているような。

ASM 832号では、光文社版でも紹介されたHarry Osborneの麻薬中毒の回想シーンが出て来る。当時のPeterの恋人はGwen。最近Gwenの人気を煽っているのか露出度が高い。NormanのPeterに対する嫌悪なのか、832号で語られているように嫉妬なのかが凄い。

そんなNormanの瀕死のPeterの前での勝利の雄叫び。”Question ain’t if I get to kill you. It’s how long I let the killing last.”超残酷。しかし、Symbioteが止めたのか、Kindredが止めたのか、上記のようにNormanはPeterを殺せない。それに対するNormanの悔しい表情が描かれたシーンが好きだな。Ottleyの画をそれ程好きではないが、このシーンはよく描けている。

さて、KindredのNormanに対する台詞が以下。”It’s the least I can do for the man who made me who I am.”(itは記憶喪失のNormanの記憶を戻すこと。)この台詞からKindredはやはり、Carlie Cooperだな。
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