Amazing SPIDER-MAN (“ASM”)の続き、 912(18)号を読み終えたのでレビュー。今回も短め。
添付画像ASM 912号のVariant Coverも良いな。デザインが優れていることに間違いはない。1971年に発売されたASM 100号の表紙へのHomage。元ネタはJohn Romita Sr.が描いたもの。そしてこの絵はRyan Stegmanの作品。
一方、中身の方の筋書をZeb Wells 、画をEd McGuinness、インクをCliff Rathburnがそれぞれ担当。
粗筋を今回サラッとお浚い。悪堕ちしたBen Reillyと組んだMadelyneだが宿敵X-MENと休戦協定を結んだ。共犯の悪堕ちしたBen Reillyは納得いかない。Madelyneから鎌を奪い忘却界の王となった。PeterもそしてMadelyneも彼を持て余し気味。
今回も気に入った台詞やシーンを紹介。まず、鎌を手にしたChasmことBen Reillyが永井豪のデビルマンのような顔になったところ。McGuinnessはデビルマンを見たことがあるのかないのか。(正直見たことがなくても驚きはない。)
Madelyne にこれ以上の助力を断られたBenの台詞。”It just feels like home.” Itは裏切りのこと。まぁ裏切りには違いない。ただこれまでの経緯から考え、いつも裏切られっぱなしの人生と勝手に思い込んでいる彼もいるわけで、この台詞はズバリ自己憐憫なBen節で面白い。
忘却界の悪鬼に怒鳴り散らして自分を彼らの仲間と思わせたJ Jonah Jamesonの台詞とそれに対するRobertsonの台詞。”He thinks I’m one of them.” “I don’t think that’s something to be proud of.” JJJにこんなことを言えるRobertsonの存在意義が再確認できる。
Benがデビルマンの姿となったら、忘却界から出るために必死だったSPIDER-MANが何の苦労もなく、地球にあっさり戻れてしまった。えー、それはないよな。勿体ない。
ASM 911号と今号912号の間に複数のコミックブックがあるわけなのだが、全然読まなくても良いところが良いな。それが一番の買いかもしれない。913号は別の話で、この話の続きはDark Web Finaleで読むことができる。そいつはアメリカから我家へ向かっている状態。最後ぐらいまともな話になってほしい。
<追記>
2月12日に載せたASM 911(17)号のレビューに、variant coverを1973年の出版された ASM 50号へのHomageと書いてしまった。しかし、正確にはASM 50号の出版年は1967年でした。(既に修正済み)何で1973年と書いたのか不思議。