アメコミとラーメン

悪人が創造した理想の世界は砂上の楼閣、映画GUARDIANS of the GALAXY vol 3


ゴールデンウィーク、前半は出勤、家での仕事とちょっと忙しかったが、漸く休めたので早速映画GUARDIANS of the GALAXY (“GOTG”) vol 3を観た。

さっと粗筋を舐める。Adam Warlockの急襲により負傷したROCKET。彼を治療するには彼の体内にある自爆装置を解除するしかない。解除パスワードを奪うため開発者High Evolutionary率いる悪の組織の基地へ潜入するGOTGの面々。

次に気に入ったシーン等を順不同で紹介。まずはGOTGのメンバーDrax。このひねくれ者 の扱い方は前2作以上に上手いなと唸らされた。前半部分で比喩のバカバカしい表現を長々と話すシーンは面白かった。

後半部分は、実は彼が子供好きで異星人の子供と仲良くしちゃった後に、メンバーNebulaから言われた台詞。”You were not born to be a destroyer. Born to be a dad.”(ちょっと細かい表現は違うか。これ良いな。

GOTGシリーズで初めてROCKET自身がROCKET RACCOONと名乗る流れは好きだな。 また、彼がヒューマノイド型の生物だけでなくそれ以外の生き物を助け出すべく奮闘するシーンも自然で良かった。監督James Gunnの現代社会への抗議なのか、皮肉なのか。

Gamora とPeter Quillの複雑な関係は良し。中々別れた彼女を吹っ切れない男Quill。やっぱり男はダメだねー。

他のメンバーに聞こえていることも知らずに一生懸命Gamoraによりを戻すべく話しかけるQuillのシーンも良い。その後のボタンの色の話は尺を無駄に使っている感じはあるけど良し。

命も顧みず、わざわざオーディオ・プレーヤーを取りに戻るQuillも彼らしい 。(いつの間にか昔のウォークマンからデジタルプレーヤーに変わっていた。だから2000年代の曲も存在しうるのだが。)

音楽は相変わらず良いね。Heartの”Crazy on You” やRainbowの”Since You Been Gone” は大好物。Bruce Springsteenの曲も良かったな。曲一つ一つは、ちゃんと意味があってそのシーンに当て込まれている感じがする。意図は理解できる。どうしてだろうvol 2の選曲の方が良かったと感じたのは。

High Evolutionary とAdam Warlockのキャラ設定はもう一歩だな。

High Evolutionaryはわざわざ俳優さんを当てずにCGだけでも良かったんじゃないかな。ただし、彼のPerfect worldが砂上の楼閣という皮肉感は好き。

Adamはこの作品で腕白な子供時代を見せる選択をしなくても良かった。

宇宙なのに 息が出来たり、気温の影響がない等細かい設定は気になった。それからGrootのデザイン。

全体的にはグループものの弱点、即ちキャラが多過ぎて話がまとまらないという課題にはROCKETの誕生秘話を縦軸にすることで対応できた。一方、それでもキャラが多過ぎて感情移入し辛かった。ROCKET以外の一人一人が中途半端に扱われちゃったね。Quillでさえ付け足し感あるよね。

勝手格付けC+。

追記。Disney +のHoliday Special は事前に観ておいた方が良い。(飛ばしても全然問題ないが。)
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