スタテン島での怪物軍団との対決が中心のASM 892(91)と893(92)号をレビュー。
筋書をKelly Thompson、画をSara Pichelli、Fran Galan、Ze Carlosがそれぞれ担当。
添付画像は、ASM 892号の表紙。Humberto Ramosの作品。Carnage Forever Variantとのこと。正直Arthur Adamsの通常版の方が良かった。もっと贅沢を言えば25冊買わないと手に入らないVariantはPichelliの作品でこちらの方が良いが。893号のPichelliが描いたVariantはもう一歩。トカゲと吸血鬼のキメラ生物は彼女の得意な画の範疇にない。本編に出て来るもっと小さな可笑しな怪物達の方が断然良いのに。
続いて粗筋。スタテン島Beyond社の怪物軍団製造工場に乗り込んだPeterとBenのSPIDER-MANコンビ。それに二重スパイMistyとColleenが参戦。彼等の前に巨大なトカゲと吸血鬼のキメラ生物が出現。Benは消された記憶を取り戻すべく単独で動く。
今回も好きなシーンや台詞等。Peterも本調子でないが、Benも目の前の問題に集中しきれずにいる。何度となく記憶をいじられた後遺症なのか。
怪物軍団の一つに明らかにピカチューのパロディーがいるのも良いな。油断させといて獰猛だ。そんなやつらを蜘蛛糸で動けなくさせた後のBenの台詞。”It’s almost art.”その台詞の通りPichelliが怪物達を蜘蛛糸でつないだコマは本当に綺麗だ。
Benに目の前のロボットを叩きのめす手伝いをして欲しいPeterに対するBenの台詞とそれに対するPeterの応え。”I’ve got a better idea.” “It’s only better if it’s very, very fast.” BenはBenでBeyond社のシステムに侵入して何とかしようと思っているのだが、敵の人数が多いので猫の手も借りたいPeterは結構大変な筈だ。
ASM 893号。MistyがMorbiusをMikeと呼び続けていることに対する彼の抗議の声。”I prefer Michael or Doctor Morbius.” 例えば日本でも、社長と呼ばれずに名前で呼ばれたら不快に思う社長は多いと思う。博士号を取った人はかなりの努力をして博士号を取っている。前述の日本の社長と同じようにMikeという呼称はもっての外なんだな。
もう一つ、キメラ怪物に対するColleenの台詞。”You’re already dead, Pal. You just don’t know it yet.” 北斗の拳の名セリフ「お前はもう死んでいる。」みたいなもの。ヒーローの放つこのような台詞は非常にカッチョ良い。
こうやって気に入った台詞を書いていくとPeter以外の台詞が多い。SPIDER-MANという題が泣いている。
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