Marvelが次世代のエースして選んだアーティストStorm Breakersの一人、Federico Vicentiniのvariantが今回の添付画像。なにせ発注時点ではどのような表紙なのかがわからないため、今回は図柄は良いんだけど、全然SPIDER-MANとも、中身の話とも関連がなくハズレ。何はともあれAmazing SPIDER-MAN (“ASM”) 931(37)号のレビュー。
筋書をZeb Wells 、画をEd McGuinnessと次々号から始まるGang Warの予告編的な2頁の画をEmilio Laisoが担当。インクはMark Farmer他。
粗筋をサラッと紹介。忘却界がニューヨークの街に大使館を設置したことで、忘却界の怪物も街に出没。Peterに憧れる怪物Rek-rapを取り押さえるべくSPIDER-MANが捜査する。そしてPeterの友達Randyが行方不明となった。
今回も気に入ったシーンや台詞を気ままに書いていく。ようやく前号での謎がようやく少し解明された。Rek-rapがニューヨークの街で捜査していたのは、忘却界の怪物を回収し忘却界に戻す怪物Repossessor (“Re-po”)が何を行っているかを捜査していた。コンセプト自体はバカバカしいが、話はシッカリしていて好きだな。
Re-poが女王Goblin Queenに作業状況を報告しているシーン。彼女はRe-poに釘をさしている。”Just remember that this friend and your target are two different people.” FriendとはRek-rapが友達だと思っているPeterのこと。女王は標的のRek-rapだけに集中しろと言っている。この台詞は当然次への伏線。
前号から登場のRe-po。漸く正体にピンと来た。病院の入院費を取り立てる回収屋でChasmとGoblin Queenが手を組んでニューヨークに侵攻した際に殺されたやつだ。成程。だから、女王から命令されてもPeterを放っておけないんだ。面白い。答合わせは次号だね。
予告編で登場のCount Nefaria。Maggiaというマフィアの大物。その割に恰好は間抜けだな。しかし力は凄い。その力から考えてSPIDER-MANに出てくる悪役としてはちょっと強過ぎ。AVENGERSでもTHORとかDR. STRANGE級が相手じゃないと釣り合わない。勿論SPIDER-MANがその知恵を使ってこいつを倒すんだったらそれはそれで気持ち良いけどね。
今回も気に入らない点がある。インクを入れているアーティストが複数いて品質にバラつきがあるのがちょっとな。
もう一つ気に入らないのは、時間軸がオイラの頭の中でこんがらがっていた点。今回の事件の発生の順番はニューヨークでのLukeとSPIDER-MANと忘却界の女王との会談、Rek-rapがクイーンズの屋根裏で捜査、そしてそこにRe-poが出現とだね。原因は前号での話の進め方がまずかったからだと思う。