アメコミとラーメン

往時のX-MENのアーティストを彷彿される画、X-MEN 3号、4号



すっげー面白いとまでは言えないが、X-MENが漸くまともなレベルまで復活してきた。今回はそんなX-MEN 3号と4号をレビュー。

筋書をGerry Dugan、3号の画をPepe Larrazが、4号の画をJavier Pinaがそれぞれ担当。添付画像は4号のvariant、Joe Juscoの作品。彼はcorner boxのみを描いて作品として売っていることで有名。(corner boxとは、1960年代から少なくとも1990年代まではあったcomic bookの表紙の左上にある小さなコマ。その中に登場人物が誰だかが一瞬でわかる仕組みとなっている。メンバーが頻繁に変わるヒーローチームものには便利。)

粗筋から、3号ではベトナムのダナンに宇宙線が到着。駆け付けたX-MENの前にHigh Evolutionaryが現れ、戦闘に突入。4号ではX-MENでは初登場かな。NightmareがCYCLOPS、Jean、X23の夢の中に潜り込み悪夢を楽しむ。

3号から。High Evolutionary。相変わらずの思い上がり野郎。人類を去勢する爆弾を持ってきやがった。笑う。

一緒に戦っていたが、撃墜されたSUNFIREを救ったSYNCHの台詞、”Shiro and I aren’t doing so hot.” 文字通り燃焼しきれなかったとイケてないとの鰍ッ言葉だね、

もう一つ。じゃんけんで負けたCYCLOPSのJeanに対する質問。”Are you peeking when you do this?” peekはテレパスであるJeanがCYCLOPSの考えていることを覗いているってこと。おもろい。

良かったのは、Larrazの画。RogueやPolarisの陽気な表情が光っている。ちょっと残念なのはSUNFIREのお面みたいなマスク。安っぽいな。

続いて4号。Pinaの画も無茶苦茶良い。パッと見でX-MENのアーティストとして合格。これだよ。最高峰のアーティストのみが描ける誰しもがあこがれた王座が昔はX-MENだった。特に良いのは、Jeanの夢の中でEmmaに嫌味を言われるページ。(やはりこの二人は仲悪いんだな。)

この話の背景として、DR. STRANGEが死んでいる。現在継続中のミニシリーズDeath of DR. STRANGE参照。(読んでいないので何が起こっているかわからず。)天敵のいないNightmareが張りきっちゃっている。

NightmareのCYCLOPSの悪夢の分析が面白いので紹介。”He must be fearsome because most of others fear failing him.” X-MENのメンバーの大部分はCYCLOPSの期待に応えられないかもしれないことを恐れていて、そんなメンバーの気持ちが彼にとっては一番浮「みたいな感じか。

次の話までのFill-in(つなぎ)かもしれないが、最後にJeanがNightmareを手玉に取って彼に悪夢を植え付けたサゲ(オチ)は面白かった。
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