John Byrne好きのTony Danielが描いたvariant coverのSPIDER-MAN (ASM) 929 (35)を読み終えたので早速レビュー。前号からの続きが気になったのでこの号だけ先に。930号はまた余裕をもって読むことにする。今回は短め。
筋書をZeb Wells 、Patrick Gleasonが画を担当。表紙のTonyはDCで活躍しているがMarvelでも描いてほしいな。彼が描いたX-MENのファンアートはなかなか良いのだが。
粗筋をさらっと書く。呪術により取り出したNorman Osbornの過去の罪をSPIDER-MANに注入したKraven the Hunter。SPIDER-MANは暴走し、最後は彼の元を去ったMary Jane (“MJ”)とその夫Paulの元に。Norman はKravenの力を借り過去の罪を再度封印しようとする。
気に入ったシーンや台詞をいつもの通り書いていく。緑の四角形にはNomanのモノローグが書かれているのでわかりやすい。彼がKravenについて語った台詞。”He knows they (guns) often destroy the one who wield them.” Kravenは彼の父が銃で自殺したため銃を嫌っている。それを現した台詞。この言葉の後が場面展開となり、ニューヨークのギャング抗争の描写となっているのが上手い。残念なのはブルックリン地区での殺戮の指示役が誰なのかわからない点。Gleasonの画は非常に良いのだが、指示役の顔の書き方もう一歩Hammerheadか?
悪のSPIDER-MANの赤い四角形の中のモノローグも良いな。それからある程度手加減している彼が、Normanの罪を背負ったら手加減抜きで戦う、滅茶苦茶強いのも良い。(基本的に悪堕ちする話は嫌いだがここだけは好き。)
MJが何やら不思議な力を持っているが、この辺には興味がない。というよりそれは必要か。Gwenと違って超人的能力がなくてもそこいらにあるもので抵抗する勇敢さを彼女はこれまでも発揮している。それこそが醍醐味なのに。その力を使うシーンをGleasonが綺麗に描いているのは認める。
Queen GoblinがNormanを見つめて微笑んでいるコマ、および一件落着して一人になったNormanがGreen Goblinの笑いを発しそうになるコマはこの号の見どころ。Green Goblinの復活は近いか?