先日、ある洋館に行って来ました。
ある時代まで伯爵様が暮らしていたそこは、古き良きものを磨き上げながら大切に生活していた様子が伺え、また当時の質素を愛しながら華やかなものにも惹かれていく日本人の柔軟さも感じる空間でした。
とか、思わず言いたくなる場所に行って来たよー!
残念ながら古い洋館ではなく、マンションの一室(!)
向坂留美子先生のお教室に行って来ました。
お花のアレンジが素敵なことは言うまでもない先生ですが(私のお花の先生szkさんも、ネイルをしてくださるkieさんも先生のお弟子さんで、お二人とも凄く素敵なセンスの持ち主なので、向坂先生のこともお会いする前から信頼しておりました)、今回はなんと!
何と言っても死ぬまでには一度拝見したかった、先生のご自宅を拝見できるレッスンだったのです。嬉しい!(現在、普段のレッスンではご自宅は開放していらっしゃらないようです)
私が向坂先生のご自宅のインテリアに出会ったのは数年前、kieさんから「annaさんお好きだと思う」と教えていただいた向坂先生の本を購入したのがきっかけなのですが、もうその本が災害のときも持って逃げたいくらいピンポイントを攻めてくるツボ本。
「クラシックスタイルが好き!女性的なエレガントではなく、ちょっと男性的なクラシック家具がいい!白でも薄茶でもなく、絶対にこげ茶にうっすら赤みがかったような茶の家具がいい!そういう家具を揃えたとしても、外国にある外国人のための家ではなく、大正時代くらいに日本人の大金持ちが建てましたみたいなちょっと和洋チグハグな、和室だけどソファ置いちゃうわみたいな、和とクラシックの絡み合いみたいな家がいい!そんな家のダイニングで、優美なヘレンドじゃなくて硬質なウェッジウッドの食器でお茶がしたい!!」
と、叫び続けて随分経ちますが、なかなか好みを分かってはもらえない…
しかも流行ってないからそういうテイストのインテリア本もないし、洋館巡りしても家の内部の写真はだいたいダメだし、ともう発信するのは諦めかけていました。
が。
向坂先生がどういうイメージでご自宅を作り上げたかは存じ上げませんが、私にとってはこの家がもう衝撃的に好みでした。
そんなわけで長い前置きについて来てくれた人だけが見られる、先生のお宅はこちら!!ひ~~刮目せよ!
まずはダイニング側から。
テーブルコーディネートこちらね。
大使館なのかな!
先ほど私が書いた、洋なのにちょっと和が!という感じが分かっていただけますでしょうか。

がっつり洋風なのに、陶器のキャンドルスタンドや中央のポットのようなものの柄や色が和風な感じがします。
そしてティーライトキャンドルのホルダーも東洋風です。
ふひ~ため息…
テーブルの横にはこんなスペースが。

この繊細なレースも素敵だし、ワインホルダーもピッチャーもアンティーク!素敵ーー!!
お部屋の真ん中はこんな感じです。

引きずる長さのカーテン…すごく素敵…!
色も質感もすごーーーく好みでした。そしてこの引き出しも、ラグも、好み!!
キッチンの横には、こんなどこでも見たことのない素晴らしくオシャレな本棚。

なんなのこんなの大好きなんですけど!!
そして壁の絵。あえてのシンプルな額を選び飾るところもセンスよすぎます!
目線をずらした先のこちらの壁も素敵。
廊下からリビングへ入ってすぐのこちらも最高です。

なんかもう言葉が見つからない位に素晴らしい。
すでにお気づきかと思いますが、床はタイルです。

床にタイル、という発想がなかったのでもう唸りますね。唸り声が収まりませんね。
ダイニング側、引きだとこんな感じです。
外交官の家なのかな!!
リビング側ももう素敵で…!
私の好みのピアノが、私の好みの場所に置いてあるじゃないすか…
こちらの棚はテレビなどが収納してあるそうです。
このリビングで、先生のご主人とお友達の方が演奏をご用意してくださっていました。
ベランダはこんな感じ。

この床が…!もちろんこちらも先生のご趣味でオーダーなさったのだと思いますが、この床すごくオシャレ!!私なら1000回家建ててもこの床は思いつかないよ…
寝室も開放してくださいました。

こちらはすこしロマンティックなイメージです。
じゃっかん、この量のクッションを寝るときどうするんだろう的な疑問も浮かびましたが笑

このお花、もちろん先生のお手製です。向坂先生のお花のセンスは本当に素晴らしいですが、こんな変形した場所に作るお花もここまで素敵に仕上げてしまうなんて~!

寝室の床は憧れのヘリンボーン。
我が家もいつかしたいヘリンボーン。
リフォームするなら絶対床はヘリンボーン!!
廊下にかけてあった鏡。

上は額なので好きな絵などを入れられ、下は鏡になっています。
もちろんアンティークですが、同じのが欲しい。っていうかもう美術品の域じゃないでしょうか…
と、もう瞬きの暇がないほど刺激的な時間を過ごさせていただきました。
お花のレッスンなのでもちろんお花も作りましたが、(私は遅刻したので先生のお作りになったサンプルをいただきました←ラッキー!)レッスンの時に同じテーブルになった方々のお話を聞いているのもとても楽しかったです。
「私、結構激しい音楽が好きなの。今年も息子と行くのよ」
「どんなのがお好みなの?」
「うふふ、言わない」
「教えてよー、絶対びっくりしないから!」
「…それなら良いわよ、バクチクっていうの」
「まぁ野蛮!!!」
みたいな笑
バクチク=爆竹=危険=野蛮
ってこと?なんでしょうが、そう来たか、と思いました。
思っても言っちゃいけない、を言ってしまうよ それが上流階級
皆さんお人がいいので、一人で参加した私にもとてもよくしてくださいました。
楽しくて帰りたくないような時間を過ごせたのは皆様のおかげでした。
そしてここまで読んでくださった方にも、ご静聴ありがとうございました。笑
はぁ~また行きたいなぁ…