品質管理手法として欠陥混入防止技術(1)、欠陥検出技術(2)(3)を用いた手法が一般的に実施されている(下記参照)。
「バグ三原則」
(1)不良は作り込まないほどよい
(2)作り込んでしまった不良は早く見つけるほどよい
(3)見つけた不良は正しく直すほどよい
品質の確保に必要なコストは、
製品のライフサイクルにおいて下流にいけばいくほど高くなることがわかっている。
このため、できるだけ上流で品質を確保することが得策であり、各工程の作業結果に対してレビューを行うことが重要である。
品質の作り込みは、要求仕様と設計及び各工程段階で作り込めと言われる所以である。
即ち、設計者は、製品に対して機能,性能,操作性,品質,原価,納期と言った全てに対して責任を持たねばならない。
品質の中で最も重要な「信頼性向上の実践」に関しては設計面,工程面での配慮について述べる。
品質の向上と均一化、原価低減、納期短縮に役立つよう、下記項目を主眼に社会の変化や製品の進化に伴い常に革新的な改善に努めなければならない。
・ 新しい品質評価手法への取り組み
・ 品質評価精度の向上
・ 品質評価作業の能率向上/効率向上
【品質は各工程のレビューで作り込め】
テスト段階以前で品質を作り込むには、インスペクションなどの厳密なレビュー技法を用いるしか方法はない。
欠陥の殆どは実際に動作させて見れば分かる。
しかしながらソースに変換されていない段階では、実際に動作させて見ることは出来ない。
インスペクションは、「実際に動作させる」ことに匹敵するものでなければならないし、そのつもりでレビューする必要がある。
各々の工程の成果物も、それに耐えられるよう工夫すること。
大事なことはインスペクションが出来るようにドキュメントの内容を工夫することである。
また、ドキュメントの単位を、時代の要請にあわせて小さくする工夫が必要である。
小さくして頻繁にインスペクションを実施すべきである。
小さくしても、前にレビューしたドキュメントと矛盾するようなことのないように、ドキュメントの構成や書かれる内容を工夫すること。
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