Archicadで建具が延焼線にかかっているか否かを自動判定する手順としては
- ゾーン】で各階の延焼の恐れのあるエリアを作成。
ここでは、
1階の延焼の恐れのあるエリアのゾーン名を「3M延焼線」
2階以上の延焼の恐れのあるエリアのゾーン名を「5M延焼線」とします。
各階に作成されたゾーン番号はその階の数値を入力します。(例えば5階ならばゾーン番号は”5”)
ゾーンの設定は
配置フロア:現在のフロア
上部リンク:配置フロア+1としてください。
- 新規プロパティを作成しプロパティの〖値定義〗の《数値》の覧に「関連ゾーン名」を指定します。
- 【一覧表設定】でデフォルトで用意されている〖建具表(窓)〗を複製します(ここでは複製した一覧表の名前を《防火設備》とします)。
- 《防火設備》に上記2で作成したプロパティを [フィールド]欄に [フィールド追加..] で追加します。
- 《防火設備》のフィールド欄で不要と思うものが有れば削除してください。
ただし、[法規制]という名称のフィールドは削除しないでください。 - 1で作成した延焼の恐れのあるエリア以外の【ゾーン】を非表示にします。
※延焼エリア以外のゾーンが表示されていると、適切な結果が得られません。 - 一覧表の中の《防火設備》を開きます。
防火設備と判断された建具には2で作成した関連ゾーン名に、1階であれば『3M延焼線』、2階以上であれば『5M延焼線』と表示されます。
これらが表示された建具の[法規制]のフィールドの値を選択もしくはカスタム入力してください。
※現在のArchicadはプロパティのデータを異なる建築要素で共有できないようです。
その為、手動でプロパティの値が共有できるようにしてやらなければならないようです。
ただし、これは私が理解できていないだけなのかもしれませんが。
この作業は一覧表で行うのが最も効率的であるように思います。 - 平面図を表示し【モデル表示オプション】から〖建具キープラン〗を選択し『日本仕様ライブラリ部品の詳細レベル』の中の《法規制マーカーの表示》を「ON」にします。
- すべての建具の《法規制マーカーの表示を有効》に✅チェックを入れます。
- 【モデル表示オプションセット】から〖建具キープラン〗を選びます。
- 以上で建具キープランに法規制の表示がされます。
次回はALVSの計算方法をご紹介します。
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