【全日本大学野球選手権】
◇決勝
東洋大学 3-1 慶応大学 (延長10回)
東洋大が、
1番・小田の劇的なサヨナラ弾で連覇を達成しました。
東洋vs慶応
最大のライバルである東都大学と東京6大学の『代理戦争』となった決勝戦。
日本一を決めるにふさわしい、
見事な戦いでした。
慶応が予想に反して福谷を今季初先発させ、
驚きの中試合は始まりました。
『福谷は抑え』
ワタシの中でもそう刷り込まれていましたが、
さすが江藤監督。
この決勝で”勝負手”を打ってきました。
対する東洋は、
”もうこれしかない”藤岡の先発。
最後まで王道の『東洋の野球』を貫こうという意思がありあり。
疲れているはずの藤岡でしたが、
この日も苦しみながら慶応の強打線を相手に12三振。
そのタフネスぶりには頭が下がる思いですね。
延長に入って、
明らかに様子がおかしい感じで、
足がつったみたいでしたが、
それでもなんとか0点に抑えるとその裏、
打線が”最後の意地”を見せました。
ノーアウト1塁で小田が打席に立った時、
ワタシは不覚にも『ここは送りだ』と思ってしまいました。
しかし福谷が投げ込んだストレートにバットを出すと、
真っ芯にあたったボールは、
見えないような遠くまで一直線。
打った瞬間に
『いった~~~~~~』
という打球でしたね。
この大会、
やはり予想通り東洋大が『負けない野球』をやり切っての優勝でした。
初戦、そして準決勝と、
厳しい戦いを強いられましたが、
最後に彼らを支えたのは
【東都のチャンピオンであるというプライドと自信】
だったと思います。
少しでも気を抜けば、
優勝どころか2部落ちしてしまう厳しいリーグ戦。
しかも相手校には、
どこにも【甲子園のヒーロー】や【ドラ1必至の大学球界屈指】の投手が揃っているリーグ戦。
やはりここを抜けてくるチームは、
何かが違いますね。
慶応は24年ぶりの決勝進出でしたが、
残念ながらもう一歩栄冠には届かず。
勝負はいつも紙一重。
残念な結果に終わりましたが、
秋に向けてモチベーションも上がってくると思われます。
準決勝で敗れた、
古葉監督率いる初出場の東京国際大学。
その名前が全国にとどろきわたる、
立派な戦いぶりだったと思います。
東洋大にあと一歩届かなかった九州共立大も、
大瀬良という2年生にして【大学球界最速】をも狙えるエースを擁し、
しぶとい野球を展開しました。
結構凡戦になってしまうことが多い準決勝も、
今年は2試合とも手に汗握る熱戦でした。
さて、
これから大学球界は”鍛錬の夏”を迎えます。
そして”実りの秋”を目指し、
リーグ戦が開幕。
最後は11月の明治神宮大会へと続いて行くシーズンです。
日米大学野球選手権もあります。
キラ星達の戦いは、
まだまだ続いて行きます。
それにしても見事な連覇でした。
おめでとう!東洋大学!