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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

神奈川大 エース鈴木が逆転で歓喜の優勝

2017年11月06日 | スポーツ全般

今年の三大駅伝。
出雲では「時代を創る」気迫を見せる東海大が実力を見せて快勝。

そして昨日の第二弾、
全日本大学駅伝では、
「学生トップランナー」のエース鈴木を擁する神奈川大が、
大方の予想を裏切って見事な逆転優勝を飾りました。
優勝はあの神奈川大黄金期以来の20年ぶり。

アンカーの8区に起用された鈴木は20秒弱の差でタスキを受け取ると、、
まさにぶっちぎりの貫禄の走りを見せあっという間に前を行く東海大を抜き去り、
追ってくる王者・青学大にはその影を踏ませることなく、
ゴールのテープを切りました。

直前の7区まで、
神奈川大は一度もトップに立つことなく、
競馬風に言うならば、
「前方待機」でじっくり脚をため、
最後の直線一気・・・
そんな勝ち方で、有力馬たちを葬り去ったという感じでしたね。

1〜7区の各選手たちが、
突き放しはしないげど、突き放されもしないという見事な戦略通りの走りを見せて、
実に監督の計算通り、
いや、計算以上のレース展開だったと思います。

さあ、これで箱根駅伝も面白くなって来そうですね。
王者・青学は黙っていないでしょうから、東海、神大を加えて激しい優勝争いになりそうです。
青学としては、昨日は田村がしっかりした走りを見せましたが、
もう1人のエース・下田が失速。
少し箱根に向けて不安を残す内容となりました。

今年は誰が5区の山登りに起用されるのか?
熾烈な学内での出場争いの末に、
ディフェンディングチャンピオンとして箱根路に臨みます。

候補の筆頭として箱根に向かうであろう東海大は、プラチナ世代の二年生がチームを引っ張りますが、
最後に優勝のカギになるのはやはり、
3.4年生の上級生の力ですね。
その力を結集して初の栄冠を手にすることができるのか?
そして伝統的にあまり強くない5区に誰を起用するのかも、
注目されるところです。

この日歓喜の優勝を飾った神奈川大は、
箱根でもチャレンジャーとしてのマインドで臨めるかがカギでしょうか。

鈴木という大エースを擁するだけに、
シンプルに彼で勝負できるこの日のような戦いになればまた箱根でも台風の目になる可能性は十分です。

それにしても神大は、
大後監督の「五カ年計画」が今ひとつ結果に結びつかず、
「これからどうするのかな?」
と思っていましたが、
今年の箱根で鈴木が2区区間賞の素晴らしい走りをしてから、
まさにV字回復をしてきましたね。

エースが他の選手をいい意味で引っ張り上げて、
チーム全体が活性化してきています。

五カ年計画の中で整備された、
学内のクロカンロードで鍛え上げた選手たち。
見事はボトムアップが、
この日の栄冠につながりました。
久しぶりに大学駅伝で「神大」の名前が輝き出しました。
選手のリクルーティングでここ10数年来苦労を重ねてきたチームですが、
これからはいい流れでチームを作っていけそうな感じですね。

箱根で輝くことで、
その歩みは盤石なものになるはず。
大変重要なこの冬の箱根駅伝になれそうです。
全日本の勝利に酔っている時間はありません。

そしてこの日前半にレースを引っ張った東洋大、駒沢大の両強豪も、
箱根に向けていい感じでチームは整備できている感じですね。
そして今年もシード権を確保した中央学院大は
もう一歩突き抜ければ箱根でも三強を脅かすチームになりそうです。

この日結果を残せなかった大学、そして不出場の大学も、
正月に向けて牙を研いでいるところだと思います。

面白くなりそうな気配が、
ビンビン画面からも伝わってくる、
今年の箱根駅伝への道です。


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