昨日は10月8日。
10.8と言えば、
プロ野球ファンならば誰でも思い出す日付け。
そう、1994年に、
巨人と中日の間で行われた、
『史上最大の決戦』
の日です。
そんなメモリアルな日に、
今年のパ・リーグでも、
『決戦』
といえる試合がありました。
とは言っても優勝を決めるものではなく、
2位を決めるもの。
CS出場を決めている埼玉西武と千葉ロッテが、
CSの開催権を求め、
雌雄を決する戦いを行いました。
4月はロケットスタートしたにもかかわらず、
5月から失速し始め、
その後9月中旬まで、
何しろふがいない戦いぶりをつづけた埼玉西武。
1年間ずっと戦力が整わず、
フラストレーションがたまりっぱなしの1年でしたが、
最後の最後に来て、
長期休養中だった主砲・中村とチームリーダー・片岡が復帰。
その時は既に『もう1試合も落とせない』という状況だったのですが、
その事が逆にナインの心に火をつけたのか、
9月26日を境にチームはガラッと変貌を遂げ、
7試合を何と全勝で通り抜け、
昨日久しぶりの2位に躍り出ました。
対する千葉ロッテ。
今年は新戦力の台頭も多く、
伊東新監督の元、結束したチーム力で浮上。
シーズン前は最下位予想まで出たものですが、
シーズンに入ってからはずっと上位での戦いをつづけました。
しかし西武とは逆に、
9月の下旬ぐらいから故障者が続出し始め、
最後のスパートがかけられず、
昨日西武についに並ばれ、
厘差で2位を明け渡すという状況になって迎えた昨日でした。
『今日の試合で勝った方が2位』
要するに、
『勝てばCSを本拠地で戦える』
というもの。
いやがうえにも盛り上がる状況となりました。
特に営業部門の球団関係者、
祈るような気持ちだったと思います。
さて、
ファンのボルテージも上がりっぱなし。
この試合、
8月の雨天中止を受けての”追加日程”の試合として組まれていましたので、
当初はチケットの売れ行きははかばかしくなかったようですね。
しかしこの『決戦』が決まって売り上げ急上昇!!
なんとチケットは売り切れという、
『満員札止め』
状態となりました。
ワタシも何とか都合をつけて球場に駆け付けましたが、
持っていた【ファンクラブ感謝 指定席引き換えチケット】は使えず。
自由席での観戦となりました。
(自由席での”席確保”も、かなり試合前から駆けつけていないとだめだったみたいですね。ワタシは同行者が、何とか席を確保していてくれました。)
さて、試合です。
初回から勢いのある西武の一方的な試合。
今シーズン、
【骨太!】
というスローガンを掲げながら、
『細!!!ほそっ!!!』
という戦いぶりを続けてきたL軍団ですが、
この最後の3週間の戦いぶりは、
骨太な戦いぶりでした。
『試合のツボを押さえた戦いぶり』
目立ちましたが、
この日はこれまでの接戦続きのうっ憤を晴らすかのごとく、
打つわ打つわの【祝CS!祝砲祭り!】といった様相でした。
浅村が初回に先制2ラン。
ヘルマンの2点タイムリーに、
その後は”片栗浅”の連続タイムリー。
秋山も続いて、
とどめはヘルマンの”まさかの”ホームラン。
気持ちよく10点を取って、
ロッテの追撃を振り切りました。
そして勝ち投手は、
プロ初勝利の『未来の守護神』高橋投手。
おめでとう!
あなたのピッチングも、
チームの8連勝を支えました。
試合後は恒例の【最終戦セレモニー】で、
渡辺監督と栗山選手がCSへの決意を述べ、
球場のボルテージは上がりっぱなし。
最後は今日で引退する石井一久の引退セレモニーが行われました。
湿っぽいところがなく、
石井一久らしい笑いに包まれた”最後の勇姿”でした。
最後のあいさつ、花束贈呈の後、
セグウェイでの場内一周は、
球場が温かい笑いに包まれ、
素晴らしいものになりました。
さて、
今週末からは、
CSファーストステージが始まります。
ところは西武ドーム。
相手は今日と同じ千葉ロッテ。
どんな戦いになるのでしょうか。
今勢いがあるからと言っても、
絶対に一分の油断もあってはいけません。
油断したら、した方が必ず敗れるのが野球というもの。
勢いなんて、
もし初戦に敗れるようなことがあれば、
どっかに飛んで行ってしまいますよ。
【骨太!】
の本領を発揮するのは、
ここから。
週末の戦いに、
全身全霊をかけることですね。
仙台ではマーくんが24連勝でシーズンを締めくくりました。
この『難攻不落』の名投手への挑戦権を獲るのはどちらか。
週末、
狭山丘陵の緑が、
熱く燃え上がるような戦いになることを期待しています。