4月4日に、春のセンバツ決勝が行われ、
沖縄尚学が春の日本一に輝きました。
沖縄尚学は、初戦から準決勝までの苦しい戦いを、
東浜の力投と鍛えられた守備力でモノにしての栄冠でした。
やはり、チームとしての仕上がりはピカイチで、
内外野の守備力は参加校中でも抜けた存在でした。
「春は投手力」
使い古された言葉ですが、
この言葉ほど今大会を言い当てている言葉もないでしょう。
好投手あるところに栄冠あり、を地で行くベスト4の面々。
沖縄尚学・東浜、聖望学園・大塚、東洋大姫路・佐藤、千葉経大付・齋藤の4投手は、
そのまま大会ビッグ4といってもいいくらい、安定感のある投球を見せました。
初出場の聖望学園の準優勝とともに、
21世紀枠3校がいずれも初戦を突破したのには驚かされました。
3校ともに投手力を中心とした、
締まった守備のチームでした。
逆に、投手が力を出せなかったチームは、前評判が高かったにもかかわらず、
早々と姿を消していきました。
特に横浜、常葉菊川の両優勝候補と、東北・駒大岩見沢などは、
力を出し切れずに去っていった印象が強く残っています。
36校の中に、チーム力の差、地域格差などがほとんど感じられなかったのも、
今大会の特徴といっていいかもしれません。
一昨年の清峰、昨年の佐賀北、そして今年の21世紀枠3校など、
前評判はあまり高くないものの、キチッとした野球をしてくるところは、
甲子園でも活躍できることが、近年の甲子園で証明されていると思います。
夏に向けて、
各チームともチーム力を1段か2段アップさせてきます。
打力の上がってくる夏の大会が、
どのような展開になるのか、待ち遠しく思っています。