≪第85回選抜高校野球大会≫
【第6日】
第1試合 常葉菊川(東海・静岡) 4-3 報徳学園(近畿・兵庫)
第2試合 山形中央(東北・山形) 6-2 岩国商(中国・山口)
第3試合 県岐阜商(東海・岐阜) 8-3 花咲徳栄(関東・埼玉)
今年のセンバツを見ていて、
ふと気づいたことがありました。
『そういえば今年は、近畿、関東、九州の近年の3大強豪地区の戦績が振るわないなあ。』
そして、
『関東では、浦和学院と早実が勝っただけでし、九州も濟々黌は良かったけど、残りは尚志館だけだしなあ』
さらに、
『近畿じゃあ、履正社も負けたし報徳も・・・。京都の2チームも負けちゃったし・・・・』
そこでワタシ、気づいちゃったんです。
『あれあれ、近畿のチーム、まだ一つも勝っていないぞ!!』
これは大ニュースだ、今まで記憶にないと思って歴史を紐解いてみると、
戦後では初めての出来事。
戦前にさかのぼってみても、
わずかに1度、昭和10年の第12回大会に記録しただけです。
甲子園を地元とし、
野球では常に全国を引っ張り続けていた近畿のチーム。
第1回大会から3チームを出場させ(出場校8校)、
多いときは10校もの大量の出場校を送り込んだこともあります。(第11回大会)
そして戦後、
ワタシが物心つくあたりでは7校出場が定番。
最近は6校になりましたが、
強豪集まる近畿から6校が出場して、
全チームが一つも白星を挙げられないなんて、
考えたこともありませんでした。
今年の出場校だって強豪ぞろい。
ワタシだって、
大阪桐蔭、報徳学園、履正社の3校を優勝候補に挙げるほど、
充実した戦力を誇る布陣。
しかし大会の波に乗り切れずに、
すべてのチームが1点差、ないしは逆転負けで、
悔しく甲子園を去りました。
試合内容からすると、
全チームが初戦突破をしてもおかしくない内容でした。
そしてこの苦境を救うべく最後に登場するのが、
今日の第1試合で全チーム中しんがりで姿を見せる、
まさに白鵬クラスの大横綱・大阪桐蔭です。
相手は21世紀枠の遠軽。
普通に考えれば、
3連覇を狙い【優勝候補筆頭】の冠を戴く大阪桐蔭の圧勝でしょうが、
なんとなく不穏な空気も漂います。
3連覇に向けて、
そしてお家の一大事を救うべく、
しっかりとした足取りを刻めるでしょうか。
一転、
大注目の今日の対戦となりました。
注目しましょう。
それにしても今大会、
『秋の成績は全くあてにならない』
ということが、
はっきりと出る大会になりましたね。
敦賀気比、常葉菊川、山形中央、県岐阜商・・・・。
冬場の練習を経て、
打線が大変身を遂げた学校が、
いくつも見受けられます。
だんだんと『波に乗ってきた』学校も出始めました。
一気に最後まで突っ走る可能性も、
十分にありますよ。
どこが優勝してもおかしくない、
【戦国センバツ】
の様相を呈してきました。
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