SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

炎の野球! 冷静と情熱 気迫と粘り

2017年08月07日 | プロ野球

西武ライオンズの快進撃は、
土曜日に14連勝が成らず連勝が13で止まりましたが、
勢いが止まるかどうか、非常に大事だった昨日の対決で”苦手中の苦手”SBの武田を攻略。
『まだまだここから』
というチーム全体の気持ちを感じました。

今季辻監督が就任して、
チーム全体に流れる空気が、
本当に劇的に変わっています。

とかく『厳しさがない』と言われていたこのところの西武。
楽し~く野球をやっていた風情はいつもあったものの、
その牧歌的な野球は気迫やら執念やらとは全く無縁。

しかもすべてがアバウトな野球になっていたので、
『キッチリと勝っていく』
ということが一番の苦手で、
たまに大型連勝はあったものの、
それは『たまたま主力の調子が揃ってよくなった時』というだけのもので、
連勝が途切れるとまた、
元の木阿弥・・・・・という感じでした。

優勝争いなんて、
『どこか遠いお国でのお話……』
って感じでした。。。。


そして、数年前にはそれを嫌気した『黄金時代の鬼軍曹』伊原春樹氏が監督に就任するものの、
厳しくいろいろなことを律したチームはその厳しさに全くついて行けずにチーム全体が瓦解。
チームの黒歴史を作ってしまいました。

そして継いだ田辺監督がもっとチームをひどくして、
『黒の上塗り』をし、
今年に至りました。

厳しくてもダメ、ゆるくてももっとダメ。。。。。
チームはいったい、どないすんねん。。。。。。
そんな袋小路に入り込んだ西武というチーム。


今年『最後の切り札』として就任した黄金時代のOB・辻監督ですが、
現役時代の辻監督のイメージは『厳しい職人気質のプレーヤー』。
最初はやや冷めた目で、彼の就任のニュースを聞いていました。

しかし彼は現役時代、
常に全力プレー、そして、
相手のスキを突くプレーをいつも狙っている、
本当に相手にしてみれば『油断も隙もないプレーヤー』でした。
守備のうまさも、いうまでもなくまさに天下一品。

要するに、
黄金時代の西武にあって清原、秋山、デストラーデ、渡辺、工藤など、
『主役級』
の選手は数多いたけれど、
チームが勝っていくためのキープレーヤーとしては、
この辻、そして石毛が最重要であったということです。
『絶対に抜けられては困る、代わりの効かないプレーヤー』だったのです。

その辻の監督就任で、
ワタシは『彼ならこの変わり果ててしまったチームを立て直してくれるかも』
というほのかな期待も持って開幕当初を見ていましたが、
見ていると確かに前半戦で『昨年とは確実に、チームが変わったな』と感じること、
多かったですね。

まず、
『プロにあらず』というような凡プレーが明らかに減ったということ。
そしてそんな凡プレーをしても、昨季までは『なあなあ』で済ませ傷をなめあっている感じの緩い空気が蔓延している雰囲気だったチームが、
厳しさを醸し出してくるようになりました。

そして攻撃では、
源田、金子、外崎に秋山、浅村らも加え、
『常に次の塁を狙う』という気持ちが徹底。

なおかつ『試合の展開も考えず、とにかく振り回すだけ』という打撃が劇的に減っています。
もちろん思いっきりはあるのですが、
な~んにも考えずに、『苦手投手のタテに落ちる球にくるくると何回でも同じ様に三振する』というシーンが、
明らかに減りました。

さらに『全員が全力疾走を怠らない』というのも明らかに変わった点です。

辻監督は現役時代、
石毛氏とともに常に『全力疾走を怠るな』ということを、
厳しく口を酸っぱくして言っていました。
そして、
『それこそがライオンズの強さの源泉だ』
と常に口にしていましたね。

そんな『強者のDNA』が、
受け継がれている感じのシーンを目にすることが多くて、
なんだかとても”見ていて頼もしい”、いやそれ以上に”楽しい”と思ってしまいます。

そして夏を迎えて、
そんな『チーム作り』が結実して、
勝ちに結びついてきているような感じがするんです。

今のチームこそ、
本当に久しぶりに見る”プロのチーム”ですね。

昨年来の広島に見られるような、
『客を呼べる野球』です。


昨日のゲームでは、
同点の1死1・3塁で投ゴロを放った浅村が、
1塁にヘッドスライディングで併殺を阻止し勝ち越し点を奪うという『気持ちの表れたプレー』がありました。

その代償として浅村は左肩を痛めてしまったようですが、
その気持ちの入ったプレーぶりは、
チームの士気を確実に上げていっていると思います。

そして打撃陣がそういう感じで野球をやっているから、
投手陣も今までは踏ん張り切れなかったピンチで、
粘って粘って、相手を抑えるというピッチングが増えてきました。

そんなプレーを見るファンの盛り上がりも、
ここ数年では最高と言ってもいいでしょう。

やっぱり『プロはプレーで魅せる』これが王道ですね。
元横浜の渡辺監督や野村克也監督がよく言う、
『意識が変われば、行動が変わる。行動が変われば・・・・・結果が変わる』
その通りの道程を、
今西武ライオンズのナインたちは、進んでいるみたいに見えます。

そしてやはり『勝ちを渇望していた』と見えて、
どの選手も、
本当に生き生き、そして充実した顔でプレーしていますね。


それでもまだ、
ワタシは今季に関しては『優勝までは難しいかな』と思っています。

やはり優勝するにはコマが1つ2つ足りない気がしています。

しかしこうして『変革しつつあるチーム』を見るのは本当に楽しい。


はっきり言って、
この楽しさは2002年以来っていう気がしますね。

本当に強かったあの夏も、
チームの変革を感じた年ではありました。
そしてもちろん、毎日『ワクワク・ドキドキ』が止まりませんでした。

4番カブレラ、5番和田のツイン・バズーカ。
ものすごい迫力で、
何度も球場に足を運んでいました。

あれから15年。

本当に久しぶりに、
ワクワクしていますね。

この間日本一もあったりもしましたが、
どうもワタシの心に響いてくるチームではなかった。。。。。。

今季の、
特に『炎獅子』ユニフォームを身に着けてからのたくましい戦いぶりに、
期待と未来を同時に感じています。

どうか、浅村の負傷が軽傷でありますように。


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