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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

東京ドーム 世界4大タイトルマッチ

2024年05月08日 | ボクシング

5/6「LIVE BOXING8」 ~東京ドーム~
 
 ◇WBO世界バンタム級タイトルマッチ 12回戦
チャンピオン                       同級10位
 ジェイソン・モロニー(豪州) ●  12R判定 0-3  ○  武居由樹(大橋) 
        ※116-111、117-110、116-111

 ◇WBA世界バンタム級タイトルマッチ 12回戦
チャンピオン                   同級1位
 井上拓真(大橋)  ○  12R判定 3-0  ●  石田匠(井岡)
     ※118-109、118-109、116-111

 ◇WBA世界フライ級タイトルマッチ 12回戦
チャンピオン                      同級3位
 ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)  ○ 12R判定 3-0 ● 桑原拓(大橋)
      ※118-110、117-111、117-111



 



さて、
井上尚弥のものすごい戦いの余韻がまだ残っています。
昨日はワタシ、
3回見直してしまいました。


それにしてもすごいKO劇。
ちょっと見られないものを見た感じで、
いまだにコーフンしています。


そしてこの日は「4大世界タイトルマッチ」でした。
井上尚弥だけではなく、
ユーリ阿久井、井上拓真、そして武居と、
3人が判定で世界タイトルを奪取しましたね。


ユーリ阿久井は、
かつて一度拳を交えた桑原と再戦。

スピードの桑原・・・・・といわれていましたが、
ユーリは王者の風格か、
戦い方に余裕があり、
桑原を完全にさばききっての完勝。

阿久井は、
たぶんどんどん強くなっていきますね。

強打者と対戦した時にいったいどんな感じになるのか、
そのあたりを注目しています。


井上拓真はベテランの石田と世界戦。
井上尚弥の前裁きを任され、
しかも前戦からまだ2か月半ぐらいしか経っていないとあって、
少し心配もありました。

初回に石田のタイミングのいいジャブが顔をとらえてダウン。
どうなることかと思いましたが、
そこからは冷静に試合を進め、
ほぼフルマークで完勝しました。

ワタシは見ていて、
もう少し明確に奪ったと思えるラウンドが欲しいと思っていましたが、
毎ラウンドともジャッジは拓真の攻勢にポイントを振っていました。

冷静にポイントアウトするボクシングは、
だんだん洗練されてきたと言えると思いますが、
もし海外で試合をしたときに、
明確にポイントを奪えない場合は、
まさかもありうるのでそのあたりを磨いていければ、
と思いますね。

それでも、
しっかりキッチリと防衛するあたりに、
成長を感じることができます。


そしてまさかを起こしたのが武居。

武居の試合、
ワタシは1度、2度見ているはずなのですが、
どうも印象に残っていませんでした。

この日の試合は、
「KOなら武居、判定ならモロニー」
なんて言われていましたが、
意外や武居のK1仕込みの長い間合いに、
モロニーが全くついてこられませんでしたね。

仕掛けどころを全く見つけられないまま、
武居がいい感じでラウンドを重ねていった感じでした。

見ているとなんだか、
どっちにポイントが振られるかわからない感じではありましたが、
映像で確認すると中盤過ぎまでは毎ラウンド武居のラウンドですね。

最終ラウンドはさすがにスタミナが切れて、
マロニーに攻め込まれて危機に陥りましたが、
何とかしのいで大差で戴冠。

勝因の一つには、
大舞台に慣れているということがあるでしょうね。
やはりK-1でチャンピオンになっただけのことはある、
勝負勘の鋭さを持っていると思います。


さて、
これでバンタム級戦線。

まさか、まさかの、
日本人4人が同時王者です。

WBC中谷潤人、IBF西田凌佑、WBA井上拓真、そしてWBO武居由樹です。
4人そろいました。

さあ、
バンタム戦線、
いったいどうなっていくのでしょうか。

目が離せませんね。

中谷潤人が中心になるのは間違いないと思われます。
しかしほかの3人のだれと統一戦をもくろむのか?
う~ん、
注目ですね。


さて、
手元にあるスポーツ紙には、
戦後日本のボクシング界で、
世界チャンピオンになったボクサー100人が、
ズラッと列記してあります。

というのも、
武居が日本ジム所属100人目の、
世界王者だからです。

懐かしい顔もたくさんありますが、
ワタシが記憶にあるのは、
8人目の大場政夫からですね。

そこから柴田、輪島、ガッツ・・・・・・と続いていきます。

昭和の時代は井岡弘樹までの26人。
そして20世紀は星野敬太郎までの43人がチャンピオンになっています。

ボクシングは20世紀に一時隆盛を極めましたが、
やっぱり団体がWBAとWBCの2団体しかなかったという事もあり、
チャンピオンになるのは難しかったんですね。

21世紀になってまだ23年ぐらいですが、
ここから世界チャンプが57人も生まれたってことです。

どのボクサーも、
ほとんどその世界タイトルマッチ、
頭に浮かんできますね。

全く頭に浮かんでこないのは、
20世紀では平仲明信、山口圭司ぐらいかな。
(単純に見ていないんですね、たぶん。)

21世紀に入ると、
結構見ていないチャンピオンもたくさんいますけどね。

ボクシングって、
世界タイトルマッチともなると、
その試合こそがそのボクサーの唯一無二の試合になることも多い競技なので、
「ああ、あのボクサーのあの試合は・・・・・」
っていうのが思い出されますね。

いまはYoutubeもありますから、
過去の映像も容易に見ることができるようになって、
ありがたいことです。

それだけ多くなってきた世界チャンピオンですから、
今は「世界チャンプであるというだけでは世間に知られはしない。どんな相手と、どんなすごい試合をしたかということこそが問われる」
という時代になっています。

井上尚弥という才能は、
大谷翔平と並び称されるぐらいスゴイ、
「日本の歴代アスリートトップ」
という輝きを放っています。

その「世界のモンスター」井上尚弥が、
今後どんな輝きを放ってくれるのか、
大注目ですね。

しかしホント、
こんな人、
もし引退したら二度とは見られないですよ。

そんな彼のファイトを見られる今を、
大事にしていこうと思っています。

そして彼に続くボクサーの出現、
心待ちにしています。



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