~日刊スポーツより~
元東映のエースでヤクルト、日本ハムの監督を歴任した土橋正幸氏が、今月24日午後10時56分、側索硬化症のため、東京都内の病院で死去していたことが分かった。77歳だった。
また一人、
野球界の重鎮がなくなりました。
土橋正幸氏、77歳でした。
土橋さんと言えば、
すぐに顔が頭に浮かぶのは、
40歳以上の世代の人たちかな?!
ワタシももちろん、
彼の現役時代のことは何一つ知りませんが、
ヤクルト、日ハムで監督を務めた時のことや、
プロ野球ニュースでのきっぷのいい解説ぶりなどは、
すぐに頭に浮かんできます。
今では数少ない【江戸っ子】という感じでした。
ヤクルトの監督を務めた関根潤三さんもそうですし、
東京出身ではありませんでしたが武上四郎さんなど、
ヤクルトが『弱かった』時に監督を務めた方々は、
なんだか【江戸っ子】な方々が多かった。
だから負けても負けても、
何だかまた応援したくなっちゃうようなところがあるチームだったんじゃないでしょうか。
大きな体とべらんめい口調で、
王者たる巨人や広島などに果敢に立ち向かっていった姿と、
選手に対する愛情などは、
『親分』と呼ぶにふさわしいような人でした。
一方、
プロ野球ニュースでは、
べらんめい口調に似つかわしくないような渋みのある声で、
結構的確に戦況を振り返ったりもして、
『やるなあ』
と思わせてくれたものでしたね。
下町の怖くて優しいオッチャン
の雰囲気を持つ土橋さん。
その晩年は、
あの『ルー・ゲーリック病』との戦いだったのですね。
知りませんでした。
筋肉が委縮してしまうこの病。
あの『アイアン・ホース』と言われたルー・ゲーリックを直接引退に追い込んだ原因で、
そのことを映画『打撃王』で見て、
涙したものです。
いずれにしても土橋さん。
70年代~90年代。
あなたの顔を思い出すと、
あのころの野球の風景が、
鮮やかによみがえってきます。
【豪快かつ繊細】
であったあなたのこと、
忘れません。
安らかにお休みください。
さようなら。
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