ラグビー・トップリーグがいよいよ、
10年目のシーズンを迎え、開幕しました。
シーズンを俯瞰して見ると、
昨年優勝のサントリー・サンゴリアスに、
新体制2年目のパナソニック・ワイルドナイツが絡む”2強”の構図は今年も変わらないでしょう。
それに強豪・東芝ブレイブルーパスがどこまで追いかけていけるのかも焦点です。
個人的には、
今季初参入のキャノン・イーグルスの戦いぶりにも注目しています。
パナソニックには、
世界のスーパースター・ソニービル・ウィリアムズがNZ・オールブラックスから加入しました。
彼のプレーが見られるというだけで、
秩父宮に足を運ぶ価値もあるというものです。
今年のラグビーシーン、
どうなっていくのでしょうか。
そんなトップリーグのニュースの中、
ワタシが目を奪われたのがこの記事。
http://www.sanspo.com/rugby/news/20120830/top12083005030001-n1.html
パナソニックのWTB,山田章仁が、
フットボールの世界にも挑戦というものです。
フットボールでは、
相模原に本拠地を置く『ノジマ』に所属して、
キックオフ・リターナーとして出場するとのことです。
個人的に大変興味のあるニュースですね。
山田選手は、
ラグビーで日本代表入りを目指しながら、
行く行くはフットボールでNFLにも挑戦したいという意向を持っているとも言われます。
競技が違うとはいえ、
山田選手のランニング・スキルならば、
日本のフットボールの世界では、
十分に通用するのではと思っています。
彼に限って言えば、
NFLも、あながち夢物語ではありませんよ。
『2足のわらじ』
と言えば、
本場アメリカではフットボール&野球がおなじみです。
ワタシがよく見ていたころ、
ディオン・サンダースという選手が、
NFLとMLBを毎週掛け持ちして活躍していました。
確かNFLではCBのほかに、
リターナーもしていたと思います。
野球選手としては凡庸な選手でしたが、
フットボール選手としてはオールスター級の選手でしたね。
彼について思い出すことと言えば、
ワタシにとっては自分の応援していたチームのライバルチームに所属する”不倶戴天の敵”でしたから、
何度忌々しい思いをさせられたか・・・・ということ。
しかも彼は『速射砲のようにしゃべる』タイプの選手だったので、
特に彼のコメントにイライラが募っていたのは、
言うまでもありません。
そのディオンの前には、
NFLのスーパースターRB、ボー・ジャクソンという選手もいました。
彼の走りはまさに『重戦車』のようですごかったのですが、
プレーオフの試合で確か尻の筋肉を断裂し、
その後NFLは引退して、
MLBのみに数年間籍を置いていたと思います。
彼もまた、
ワタシのひいき・エンジェルスに所属して『ワタシのそばにいた』選手だったので応援しましたが、
『時々思い出したようにホームランを打つ』と言ったタイプの選手で、
大成したとは言い難かったですね。
出番のないベンチで、
黙々とビーチボールを裂き続けるのに熱中している彼の姿、
今でも思い出すことが出来ます。
(ビーチボールは、MLBの試合中いつも運動会の”球転がし”のように客席の間を行ったり来たりしているのが定番なんです。この時は、そのビーチボールがグラウンドに落ちてしまって、それを拾ったボーちゃんが一心不乱に裂き続けていたというもの。笑いましたねえ。)
まあ、
アメリカという国はハイスクールやカレッジで、
1つの競技におさまらず掛け持ちをする選手が多くいるので、
プロになってからもそういう選手が多いのかもしれません。
恐るべき身体能力を有したタイプの選手達です。
そういえば、
NBAの超スーパースター、マイケル・ジョーダンも、
『亡くなった父の遺言』
ということで、一時期マイナーリーグに所属してMLB入りを狙っていたことがありましたね。
結局はNBAに戻りましたが、
野球のグラウンドで見る彼は、
『いや~!なんてでかい奴なんだろう』
というように異彩を放っていました。
結局その長身を持て余し気味で、
内角を攻められるとからっきし打てなかったのを思い出します。
さて、
今回の山田選手のようにフットボールとラグビーの掛け持ち。
十分に可能なんではないかと思います。
【似て非なる】両スポーツですが、
その根っこのところにあるのは同じ・・・・と思うからです。
フットボールと野球・・・・・・とか、
フットボールとバスケット・・・・・なんかよりは、
ずっとアジャストしやすいのではないでしょうか。
ちなみに本場アメリカでは、
この掛け持ち、
あまり聞いたことがありませんでした。
というか、
ラグビーの話題がニュースソースに乗ること、
ほとんど皆無でした(ラグビーはたとえワールドカップでも、ほとんどのアメリカ人はやっていることすら知らない)ので、
実はたくさんの選手が”掛け持ち”や”転向”をしていたのかもしれませんですがね。
いずれにせよ山田選手には、
頑張ってほしいと思います。
そして【掛け持ちのパイオニア】として、
とかく【一芸にすべてをかけるのが良しとされる】日本の文化に風穴を開けてほしいなんて、
思っちゃったりしています。
くれぐれもケガだけには気を付けて、
頑張ってください。
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