プロ野球も残り1か月。
パ・リーグは激しいつばぜり合いの真っただ中。
1位~4位までの4球団は、
いつ終わるとも知れない”明日なき戦い”に突入し、
毎日疲れた体にムチ打ってグラウンドに飛び出していっています。
5月まで最下位を張り続け、
ドアマット球団(ほかのみんなに踏みつけられる存在、という意)はセの横浜、パの西武
と言われた埼玉西武ライオンズ。
体たらくだったエースの涌井を再生させるためにクローザーの位置においてから徐々に戦力が整い始め、
6・7・8月と3か月連続で大きく勝ち越し。
最大9まで増えた借金を完済したのみならず、
なんと貯金を9まで積み上げて堂々のトップを走ります。
とは言っても下とのゲーム差は、
あってないようなもの。
毎日しびれる戦いが続いていきますが・・・・。
そんな中、
ワタシが注目して、
期待している選手がいます。
今年入団した新外国人選手の、
クリス・カーター選手(背番号2)です。
入団時に紹介された彼の”売りもの”は、
ズバリ『ホームランが打てる長打力』。
中村剛也以外にホームランバッターが見当たらないチームにあって、
彼は貴重な存在になるはずでした。
が・・・・・
キャンプ中にひざの故障発生。
そして手術。
どうやら前半戦は無理・・・・・。
そしてワタシの記憶の中からも、
すっかり忘れられた存在となっていました。
入団時、
彼に対するマスコミの紹介文書には、
『彼がいかに打つ、あるいはポテンシャルを持った選手なのか』
ということよりも、
『彼がいかにエリート街道を歩んできたか。そして名家の出身か』
ということが取りざたされていました。
お父さんは脳外科医だし、叔父さんは海軍の名パイロットだったっけなあ。
彼自身も名門・スタンフォード大出身で、
大学時代は野球をやる傍ら、研究に没頭していたということも、
彼の”名声”に拍車をかけていました。
入団会見時に見た彼の風貌。
『お~いかにもWASPだな~。エリート然としているよ~!』
というワタシの感想。
しかし、ただそれだけ・・・・
の存在だったのですが、
7月を迎えてようやく彼が試合に出だすと、
ワタシの評価は一変しました。
『クールにプレーし、日本野球にさほどなじもうともせず、そこそこ打って、1年か・・まあ良くて2年ぐらいの選手。』
というワタシの予想は、
見事なまでに外れました。
お世辞にも打ちそうな雰囲気を漂わせてはいないのですが、
『代打で登場し、勝負を決めるようなヒットを打つ』
こと数度。
なんとそのほぼすべてを、
ワタシは見ていました。
ベース上で雄叫びを上げる姿は、
ワタシを魅了してしまったんです。
不器用そうに見えて、
本当に熱い奴!
ベンチでのチームメートとハイタッチするときの凄さ…!!
そしてヒーローインタビューでは、
『今まで経験がないよ~』という感じで本当に不器用そうに答えながら、
熱く自分とチームの勝ちを語るこの姿勢!!
すべてが・・・・
ワタシの『ファン心』にズキ~~~~ン
と響いてしまったのです。
魅了されてしまったんです。
主砲・中村欠場時はDHでその穴を埋め、
中村復帰後は主に代打に活躍の場を求めていることが多いのですが、
不思議とワタシが見ているときは、
よ~く打つんですねえ。
ここまでの成績は、37試合 .297 3本 19点
とさほど目立つ成績ではないのですが、
ワタシの中の彼は≪打率5割 チャンスに強い≫という位置づけです。
先日久しぶりに西武ドームに足を運んだSB戦。
ワタシは彼に声をかけようと本当に楽しみにしていたんですが、
相手投手が左だったので、
残念ながら出番なし。
しかし近々、
彼を見に西武ドームにまた足を運ぼうか、
なんて思ったりもしています。
彼の熱さ、
実はミーティングでも発揮されていたようなんですね。
そのあたりは、Number Webに紹介されていますので、
ご興味のある方はどうぞ。
脳外科医であるお父さんは、
彼の活躍を本当に楽しみにしていて、
毎日のように西武ライオンズのHPをチェックしているらしいですよ~。
こんなお父ちゃん、
いいねえ。
これから彼は研究されると、
だんだん打てなくなってしまうかもしれません。
打撃はかなり穴が多いのも事実です。
しか~~し、
こんな素晴らしい外国人選手、
本当に掘り出し物ですよ~!
球団は大事にしなきゃね。
掛け値なしに『大好きだ~!』
といえる外人選手、
ワタシの中でそんなに多くありません。
西武で一番好きだったのは、
テリー・ウィットフィールド。
昭和50年代の初優勝時に活躍した選手です。
優しくてよく打ってまじめで・・・・・・。
選手個人のポケットマネーで恵まれない子供たちを球場に招待する『テリーズシート』というのを、
日本球界で初めて行った選手です。
そして昭和63年に彗星のように現れた、
タイラー・バンバークレオ。
40発近くをたたき込んだナイスガイ。
帰国してから、アメリカのマイナーリーグで活躍する彼を、
よく見に行ったものでした。(LakeElsinora Stormという1Aのチーム)。
気さくな、素晴らしい人物でした。
そして他球団では、
横浜の外人たちが大好きでした。
ポンセ、パチョレック、ローズ。
この3人は大好きでしたね。
それ以来かなあ、大好きな選手は。
『よく打つけど、ワガママで強欲。あるいは、日本の野球をどこかなめている』
タイプの選手は、
あまり応援しませんね。
カブレラはいい選手でしたが、
なんだか途中から、
あまり応援する気がなくなりました。(来日当初は、本当にナイスガイだったんですがね)
そういえば、
今年の西武の外人は、
ヘルマン選手も実直でハッスルプレーを絵に描いたような選手。
たぶん西武のフロントは、
『よく打つ』なんてだけではなく、
『性格が日本野球になじめるのか』なんてことをかなり考慮したうえで、
新外国人の選定を行った節が、
見受けられますね。
まあいままで、
散々”わがまま”と”強欲”と”使えね~~”に、
悩まされてきましたんでね。
その気持ち、わかりますよ。
今年はフロントの大ヒットですね。
さあ、カーターさん!
これからの首位争い、頼みまっせ!
ナインを引っ張って、一緒に高みまで行きましょうよ。
楽しみな選手が出てくると、
こんなにも『球場に行きたくなる』もんなんですね。
クリス・カーター!
なかなか目にする機会はないと思いますが、
皆さん、注目してください!
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