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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大学野球 決算期

2018年10月31日 | 大学・アマ野球

今日で10月も最後の日。

ようやく秋めいた気候になってきて、
観戦するにはうってつけです。

そんな中、
大学野球のシーズンが佳境を迎えています。

大学選手権を目指す春シーズン、
そして明治神宮大会を目指す秋シーズン。

どちらも大学生のベースボールマンたちにとっては、
ゆめゆめおろそかにはできない大事な時期ですが、
秋のシーズンというのは大学4年生にとっては最後の戦いになりますから、
これまでの野球人生を振り返るうえでも、
本当に大事なこの時期です。

先日高校野球を考察していく段で、
高校球児が卒業以降も大学野球を続けていく割合はおよそ10%ということを書きました。

それだけ高校野球でアスリートとしての野球に区切りをつける選手は多いのですが、
それが大学から社会人・プロとなると、
もっと少なくなるというのが現状でしょう。

はっきりとした統計を見たわけではないですが、
10%なんていう数字はとても表れず、
数%程度がプロ野球、そして社会人や独立リーグに進む程度となってしまうと思います。

そしてそうであるからこそ、
秋のリーグ戦は大学4年生にとって『野球人生最後の戦い』として、
深く刻まれていくんだと思います。


そんな秋のリーグ戦。

それが終わると、
最後の全国大会である「明治神宮大会」への出場権をかけた、
まさに激闘が繰り広げられます。

春の大学選手権が各地区のリーグ優勝校27大学で争われるのに対して、
秋の明治神宮大会の出場枠はわずかに10大学。

各リーグを優勝してなお、
厳しい他リーグとの【代表決定戦】を勝ち抜かなければ、
明治神宮大会に出場することはかないません。

それだけの狭き門。
もっともっと注目されてしかるべき、
凄い大会なのだと思っています。

東京六大学、東都大学という神宮球場をメインとする「2大リーグ」については、
その歴史的経緯からも秋のリーグで優勝すれば無条件に出場枠が与えられています。

東京六大学では、
最終週の早慶戦で慶応が早稲田にまさかの連敗。
しかも最終戦は9回までリードしていたにもかかわらず・・・・・・です。
手繰り寄せていた優勝旗はその手から零れ落ち、
果報を寝て待っていた法政が久しぶりの優勝を飾りました。
なんと12季ぶりの優勝です。

名門といわれながらここ数年、
結果を残せなかったこと以上に部内でのごたごたが続いていたイメージのある法政ですが、
久しぶりの復活にOBは沸いていることでしょうね。

慶応は本当に痛恨の負けだったと思いますが、
過去2季連覇していたとはいえ、
全国レベルの大会では全く実績を残していなかったので、
今の秋は意気込んでいたでしょうけどね。

東都はもっと激戦でした。

最後の最後まで優勝がどこになるかがわからず、
最後に立正大がまさかまさかの大逆転優勝を飾りました。

東都の関係者でなくとも、
この秋季リーグ戦の第1週、第2週で連続して勝ち点を落とした立正大が、
まさか優勝するなんて誰も思っていなかったでしょう。

平成21年秋に歓喜の初優勝を飾ったのを最後に、
ずっと2部が定位置だった立正大が1部に上がってきたのは、
わずか1年前だったんですから。

優勝候補というよりも”2部落ち候補筆頭”だった立正大の快進撃、
これだから”戦国東都”は面白いんですよね。

何せ今年の秋季リーグ、
勝ち点3が3チーム、勝ち点2が3チームという、
前代未聞の大激戦でしたから。
立正大は7勝5敗での優勝です。

負けも多かったがその分だけ結束も強い立正大、
明治神宮大会で全国の強豪に対して、
「東都の意地」を炸裂させることができるのかどうか?
大注目です。


それ以上に注目されたのが、
関東地区大学野球選手権大会。
そう、この明治神宮大会の代表決定戦です。

これがまさに毎年、
「血で血を洗う」ごとく激戦が繰り広げられる、
ものすごい大会なんです。

何しろ、
首都大学リーグ、神奈川大学リーグ、千葉大学リーグ、関東甲信越大学リーグ、東京新大学リーグの5つのリーグの覇者、
そして第2位のチームが出場して、
わずか2枠の「明治神宮大会出場枠」を争うんですから、
そりゃあ凄いことになります。

2年前には、
桜美林の佐々木と創価の田中のドラ1対決なんていうのも注目されましたし、
何しろ毎年すごい選手、チームたちが集う大会で、
ワタシは「一度でいいからこの大会を観戦してみたいものだ」と長年思っている大会です。

何しろ学生野球は、
甲子園にしろ大学の全国大会にしろ、
『目指すべき大会の出場がかかった試合』
ほど面白いものはないですからね。
夏の甲子園予選も、毎年大激戦になりますもんね。

しかしこの大会、
なぜかハマスタで開催されるのは10月最終週の月曜~木曜と相場が決まっています。
せめて1日2日ずらして、
土日を挟んだ開催にしてくれよ~~~。
そんな心の叫びをしながら今年を見ると。。。。。

今年は千葉の国際武道大が春の全国大学選手権を準優勝。
秋のリーグでも安定した戦い方ができていて優勝候補の筆頭かと思いきや、
初戦で創価大(新大学L2位)にまさかの敗退。
そして”定番の優勝候補”首都大学L優勝の東海大も、
強豪対決となった初戦で関東甲信L優勝の上武大に敗れました。

まさかの優勝候補2校の初戦敗退は、
この大会がいかに「仁義なき戦い」なのかを象徴しているかのようです。

そしてそのほかでは、
神奈川Lを制した神奈川大も、
初戦で関東甲信L2位の白鷗大に大苦戦。
延長タイブレークで辛くも振り切り準決勝へ進出しました。

もう一つは新東京L優勝の流経大が、
首都L2位の筑波大に完敗。

その結果今日の準決勝は、
以下の組み合わせとなりました。

第1試合 創価大 vs 上武大
第2試合 筑波大 vs 神奈川大

各試合の「勝った方」が明治神宮大会に進出します。
果たしてどうなるのでしょうか。


また東北地区の代表決定戦も、
凄いことになりました。

全日本大学選手権優勝の東北福祉大に、
このところ毎年のように全国の舞台に立つ富士大、
この春の大学選手権で2勝を挙げ8強に進出した東日本国際大、
そして巨人ドラ1指名の”300奪三振男”高橋を擁する八戸学院大の4大学が、
たった一つの神宮への道をかけて激戦を繰り広げました。

その結果、
ワタシの中で「4番手評価」だった東日本国際大が、
高橋を打ち崩したうえ東北福祉大も破り、
初めての「秋の東北代表の座」を勝ち取りました。

個人的には、
西武ドラ4指名の粟津投手も在籍している(どうやらチームのエースではないようですが)ため、
見る楽しみは増えましたね。

九州でも島内擁する九州共立大が出場。
関西では近大と関西国際大に代表が決まりました。

いよいよ代表も続々決まってきていますから、
楽しみですね。


昨年は日体大が優勝を飾り、
準優勝は星槎道都大が快進撃で上り詰めてきたんですよね。

準決勝の日体大と東洋大の対戦では、
今年の西武とSBのドラ1同士である、
松本と甲斐野の投げ合いなんていうのもあったんですよね。

どんな「大学野球シーズン締めの大会」になるのか、
注目しています。

晩秋の神宮球場。

閉会式の頃はもう、
紅葉もはじまって、
寒さに震えながらの観戦、そして閉会式となるのが定番です。

その寒さを感じながら、
今年のシーズンの終わりを感じるものです。

そんな大会も近づいてきて、
大学生たちの「最後の奮闘」に心躍らせています。


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