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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

スポーツのプロ化は、本当に望ましい流れ

2018年11月01日 | スポーツ全般

最近は本当に、
スポーツを「見る」環境が変わったなあと感じることが多くなっています。

先日も卓球のTリーグが開幕。
昨今の卓球ブームの流れから考えると、
ごく自然な意向だということが言えますね。

両国国技館での開幕シリーズも、
盛り上がって今後が期待されます。

様々なスポーツでカリスマ的な選手が出てきて世界の舞台で活躍し始めた昨今、
今まではあまり世間に目を向けてもらえなかった競技の人気が、
沸騰してきているという現象もまま見受けられます。

3シーズン目に突入したBリーグ、
先日は日本人の渡辺雄太選手がNBAにデビューを果たしました。
田臥選手以来2人目の快挙で、
その田臥選手はBリーグの看板選手として、
リーグの盛り上げの重要なピースとなってくれています。

卓球もバスケットも、
ここまで来るまでには紆余曲折があったと思われますが、
関係者や選手の情熱と観客の盛り上げが新リーグ設立への原動力となりましたね。

こうやって様々なスポーツを楽しめる環境、
ほぼどんなスポーツにも大きな興味を持っているワタシみたいな人間にとっては、
本当に望ましいことです。

とかく昔から日本では、
「〇〇派」
なんていうことが言われて、
野球が好きな人は「野球派」、サッカーが好きな人は「サッカー派」など、
「その競技が好きすぎて、ほかの競技を見ない、Disる・・・」
なんてことが長く続いていました。

「俺は野球が好きなので、サッカーは見ないなあ・・・・」

そんなことが主流で、
ワタシは本当にそれに違和感を感じていました。

どんなスポーツにもそのスポーツならではの”コーフンのツボ”があって、
見れば見るほど面白い。
それこそがスポーツなんだと思っていました。

オリンピックになると日本国民こぞっていろいろな競技をちゃんぽんで見るのですが、
そのムーブメントがなぜか、
オリンピックの終了とともにしぼんでいってしまうのが常。
そして元の「〇〇派」に戻ってしまうということが、
なんだか子供のころから最近まで、
ずっと続いてきたように思います。

そこに風穴を開けたのがJリーグなんですが、
なぜかJリーグの開幕以来、
もっと「サッカーは見るけど野球は・・・・・」という人と、
「野球は見るけどサッカーは・・・・」という人がより明確に分かれたような感じを、
肌感覚では感じたりしていました。

まあ、
それぞれの志向ってものがあるので一概には言えないのですが、
『スポーツ好き』
ってだけでいいのになあ。。。。。。
そんなことを思いながらいろいろと渡り歩いていたワタシですが、
昨今はいろいろな競技に一定のファンがついて、
各競技がプロ化を推進するとともにより進化した独自のリーグを作り上げるという流れになってきていて、
うれしいことこの上ありません。

バスケットはJリーグの理念に倣い、
各チームがチーム名から完全に企業名を外しましたね。
やっぱり新しく立ち上げたリーグを長く応援してもらうためには、
そうでなければいけないのではと思います。

基本的に企業名には「引く」ところもあったりしますので、
「地域のチーム」という理念を前面に出す必要があると思われますね。

まあ、
様々クリアしなければならない問題も多いとは思いますが。

アメリカの4大スポーツは、
やはりどんな有名な企業や個人がオーナーとしてチームを所有していようとも、
チーム名は昔から変わらぬ地域の名前ですもんね。

日本もだんだん、
そうなっていってほしいと思いますね。

旧態依然としてなかなか変わることができない野球界も、
JリーグやBリーグなどの「理念」の部分は、
大いに参考にすべきだと思っています。

バレーボールのVリーグについても、
客層が変わってきているというコラムを読みました。

これまでVリーグというと、
旧サッカーの日本リーグ、ラグビーのトップリーグなどと同じで、
戦後の「企業スポーツ」のにおいを色濃く残した運営を行い、
客層は「主にその企業の社員」というのが定番。

社員の士気を上げ福利厚生のために存在するのが「企業チーム」ということもあり、
一般の人たちが普通にお金を出してチケットを買って観戦する・・・・・ということは、
本当に稀といってもいいかもしれないぐらいのものでした。

社会人野球にも言えることですが、
ワタシのようにスポーツ全般をくまなく見て回るのが趣味というような人間にとって、
こうした「企業スポーツ」の域を脱することができないスポーツの観戦は、
何とも言えない「ケツのすわりの悪さ」と言おうか「居心地の悪さ」を感じるものでしたね。

もちろん企業スポーツなのでその功罪は言いませんが、
それを「日本リーグ」「日本選手権」などの名の下に行っていることに、
少し違和感を覚えることもありました。

「ああ、やっぱりチームはその企業そのものってことだな」と思ったし、
『これでは一般のファンを作るのは難しいだろうなあ。。。。競技は面白いのになあ』
と思ったことも多数。

特にラグビーは前回のワールドカップ後は少しそれが取れかけた時期もありましたが、
今ではすっかりトップリーグなども元に復している感じで、
ここがいま一つラグビー人気が盛り上がっていかないゆえんなのではないかと思ったりしています。

本当の意味でプロ化するのであれば、
川渕さんの理念などに沿ったリーグづくりを推し進めるべきではないかなあ、
そんな気がしています。
だって来年は、ワールドカップを見て多数の人たちが「ラグビーの面白さ」に目覚めてくれる好機なんですから。

日本のフットボールなどにも同じことが言えそうですね。
あんなに面白い競技なのに、
日本の「〇〇ボウル」は、
東京ドームやハマスタなど”大箱開催”にもかかわらず、
特にフットボールのファンじゃないことが見え見えのその企業の人ばかりが観客になっていますからね。
もったいないと思います。

戦後の復興過程で、
「企業スポーツ」というのは本当に日本のスポーツのベースの部分を作ってくれた非常に大切なものでしたが、
その歴史的使命はもう果たしたのではないかと思っており、
これからは単純にそのスポーツのファンというものを増やす、
より成熟した「日本のスポーツシーン」を創設していくことこそが、
大事なんじゃないかと思ったりしています。

最近はかつてのように、
『スポーツの観戦はテレビが主流』という時代ではなく、
『あわよくば自分もライブ観戦して、その興奮を味わう』というのが主流になってきています。

その証拠に、
プロ野球やJリーグの視聴率は全くのジリ貧なのに、
観客数は年々確実に増えて行っています。

そしてそこに、
大都市圏の大マーケットでなくともチームを維持できるバスケットも参入してきて、
様々な都市にその楽しみを拡散してきてくれています。

卓球もそのうち、
どんどん地方の中小都市のチームができるようになってくれば、
もっと盛り上がってくれることでしょう。

そして見る側も、
「ワタシは〇〇という競技が好きだけど、△△も好きだし、◇◇もよく見るよ~」

そんな時代がやってくるのではないかと思います。

そうすれば日本のスポーツ、
もっともっと盛り上がってくれるでしょうね。

少子化がなんぼのもんじゃ~い、
日本はスポーツの大好きな国なんだぜ~。

そんなことを世界に喧伝できる日が、
もうそこまで来ている気がします。


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