全日本日本大学駅伝は国学院大が優勝、2冠達成。

出雲駅伝に続く全日本大学駅伝。

大学3大駅伝の一つであるこの伊勢路での戦いは、
当初の予想通り、
国学院大・青学大・駒大の3強の争いとなりましたが、
アンカー勝負で国学院大が青学大を振り切り優勝。
大きく遅れていた駒大が、
最後で青学大を振り切って2位に入り、
青学大は3位となりました。

見どころの多い駅伝でしたね。

前日の土曜日は日本列島どこもかしこも大雨で、
都大路への出場を決める高校駅伝の大阪大会では、
雨がひどすぎて4区でサスペンデッドになるお天気でした。

いやあ、この駅伝の映像見ましたが、
なんだか雨が降っているというよりも、
冠水した道路はまるで池のようで、
その中を走る（？）選手たちの苦闘が見て取れました。

しかし日曜日になって、
日本列島、今度はどこもピーカンのお天気。

そんな中の伊勢路は、
気温も23度ぐらいまで上がって、
これもまた選手たちを苦しめる気温になっていましたね。


レースは1区、スローペースで進んで、
各校ともに大きな差がつかない出だし。

しかし2区では青学大が出てトップ。
鶴川がいい走りを見せると、
3区もしっかりつなぎ、4区の黒田朝日へ。

その黒田の走りがすごく、
区間新を出した時には「これで青学大が逃げ切るだろう」と思いましたが、
このあたりから後半勝負の国学大がじわじわと追い上げ開始。

国学大は5区の野中が区間賞で追い上げると、
6区の山本がものすごい走りで青学大の後ろまで迫ってきました。

ここで7区へのタスキリレー。
1位の青学大は”爆速王”太田が走り、
それを4秒差で追う2位・国学大は”学生最速マラソンランナー”エースの平林につなぎました。

この二人の競り合いはすごく、
最後の最後までお互いに譲らない意地の張り合いのようなレースへ。

そして最後までトップを意地でも譲らなかった大田が先着して最終8区へのリレー。
国学大はエース平林がもらった時と同じ4秒差でアンカーにリレー。

この2チームのつばぜり合いは、
最終8区にもつれ込みました。

トップ青学大は塩出、
追う国学大は上原が最後の栄冠をかけて走り始め、
素晴らしいレースに観客はかたずをのんで見守りました。

最終区は19キロ以上の道のり。
何が起こるか全くわかりませんでした。

しかし入りでピタッと塩出の背中につけた上原は、
ここから中間点ぐらいまで、
塩出を風よけにして最後に力を溜める走り。
この作戦が功を奏し、
中間点当たりで前に出ると、
そのままじわじわと差を広げてゴール。

結局青学大の塩出は力尽き、
ものすごい勢いで追いかけてきた駒大にも先着され3位に沈みました。


それにしても国学大のレースは見事のひとこと。
力をつけましたねえ。

これで大学駅伝2冠を達成。
さあ、残るはまさに”本チャン”の箱根駅伝です。

エース平林という大黒柱を擁し、
さらに各選手がこれだけ実力を上げてきていますから、
3冠達成で悲願の箱根初制覇も、
まったくもって夢ではありません。

あとはどう1月2，3日にコンディションを上げてピークを持っていけるか、
そしてレース展開がどうなるのか、
そのあたりですね。

この全日本大学駅伝では、
青学大よりも、
駒大が「負けてなお強し」というところを見せましたね。

大きくトップ2校から遅れましたが、
6区、7区、8区での強烈な追い上げは、
箱根駅伝での駒大の巻き返しに大きな期待を抱かせてくれました。

そして3位の青学大。

今回は3位に沈みましたが、
そこは百戦錬磨の青学大。

箱根駅伝になれば、
本物の強さを見せてくれるはずです。

この全日本大学駅伝を見て思う事は、
「今年も箱根は、まったくもって予想できないなあ。。。。。どこが一体勝つのか？？」
って感じですね。

ホント、楽しみです。


さ～てそれから、
この全日本大学駅伝のサプライズといえば、
初出場の立教大学が、
シードを獲得したことでしょう。

2週間前の立川での箱根予選会で、
大方の予想を裏切りトップ通過を果たした立大。

昨年はこの時期に監督の辞任劇があったりで大変でしたが、
今年は何だかチームが完全に一皮むけた感じで、
勢いに乗っています。

狙うは箱根での一発！
シード権獲得です。

その力は十分に持っていると思います。

やはりカギは、
5区になるのかなあ。。。。

立教の箱根プロジェクト、
まだまだ完結とまではいきませんが、
「新興名門校」
になる可能性は十分です。

1月の走り、
期待しましょう。


ということで、
あと2か月後に迫った箱根本番に向け、
ここからもう一段、
ギアを上げられたチームがのしてくる季節です。

箱根まで、
あ～だこ～だが続きますが、
くれぐれも体調には気を付けて、
本番の地に、「ゼッコ～チョ～」で立ってくださいね。