大相撲九州場所。
日馬富士の暴行事件に関して、
テレビでも新聞、雑誌でも、
連日報道が過熱気味ですね。
場所が終わってからに出来ないものか?
そんな気がしています。
一方土俵上でも、
休場明けの横綱・稀勢の里が苦しんでいます。
中日を終えて4勝4敗と、
横綱としてはこれ以上ないぐらい苦しい星勘定。
なのに昨日は、
『ほぼ負けるはずのない』宝富士にも敗れ、
黒星が先行してしまいました。
四つになり、
寄りたてながら土俵際で”へなへなと”崩れ落ちる姿を見ていると、
場所前に危惧した『短命横綱への道』を真っ逆さまに落ちていっているみたいで、
なんだか画面を見ていられません。
さすがに今日か明日休場するのか、
それとも2横綱が休んでいる現実と向き合い、
”責任感から“出続けるのか?
昨日までの3連敗の相手が、
北勝富士、逸ノ城、宝富士ですかあ。。。。
厳しいですねえ、なんとしても。。
白鵬、豪栄道、御嶽海、嘉風。
まだこれだけのつわものとの対戦が、
残っています。
しかし稀勢の里が休むと、
後半戦、
上位の取り組みが組めなくなって、
先場所のように『13日目なのにこの取り組み?』『え~14日目なのに、これかよ』とか、
そんな感じになってきちゃいそうですね。
先場所はそれでも、
優勝争いが後半に白熱してきたので土俵も盛り上がりましたが、
今場所はまず間違いなく『白鵬の一人旅』になりそうな気配なので、
14日目、千秋楽は盛り上がらないことになりそうですね。
さて、その稀勢の里。
舞の海さんが初日に指摘していましたが、
『現在の稀勢の里に関していえば、問題の本質は痛めた左の上腕部ではなく、軽くなってしまって粘りもない下半身』
であるということは間違いなさそうですね。
この3連敗を見ていると、
いずれの相手に対しても、
圧力で負けてしまっている感じがします。
今場所好調の北勝富士や逸ノ城はまだしも、
決して元気ではない宝富士に対しても全く押し切ることができないところを見ていると、
事態は相当に深刻かもしれません。
場所前心配されていた『相撲勘が戻るか?』なんて悠長なことではなく、
稀勢の里の相撲自体の問題を突き付けられている気がしてなりません。
認めたくはないけど、
ケガに寄る休場で、
一気に老けて、その力を落としたってこと?
それでなくとも、
日馬富士はこのままいったら引退に追い込まれそうだし、
鶴竜も早晩引退することは間違いないでしょう。
これで稀勢の里まで・・・・となったら、
『4横綱の百花繚乱』
どころではなく、
またいつかのように『白鵬の一人横綱』
ってなってしまいそうですよ。
豪栄道、高安の横綱昇進???
まだまだその力はないね。
若手の御嶽海、阿武咲、貴景勝などの”実力派若手”がひと皮むけるのを、待ちますか?
いずれにしても、
『人気爆発』なんて高をくくっている場合じゃない、
大相撲の危機がひたひたと忍び足で寄ってきている気がして、
まんじりともしません。
そんな中でやはり『第1人者』である白鵬は、
さすがとしか言いようのない土俵を見せています。
一人次元が違うんじゃないかと錯覚するほど、
充実した相撲っぷりですね。
まあそれでもまだ、
ワタシのようなオールドファンからすると、
下の者に対して立ち合いにやる張り手など、
不満は残ってはいますが、
『土俵の危機には、一人最前線で土俵を守る』気概みたいなものは、
感じることができますね。
それにしても、
稀勢の里は今場所休場になったなら、
どうか何場所かけてでも体と気持ちを万全にしてから、
土俵に戻ってきてほしいと思っています。
中途半端な回復状態で出てまた悪くなり・・・・・
の繰り返しでは、
長く土俵を務められないと思いますから。
横綱だけは、
公傷が認められない今の相撲界にあって、
なんぼ休んでもその地位は確保されるんですから。
開き直ってその地位をうまく利用して、
体を完全に戻してください。
お願いしますよ、ホント。
*追記 そんなこんなしている間に、稀勢の里の休場が決まりましたね。トホホホホ・・・・