≪第96回全国高校サッカー選手権大会≫ ~埼玉スタジアムほか~
【組み合わせ】 ⇒ http://www.ntv.co.jp/soc/soc96/info/docs/20171120171515.pdf
さあ、いよいよ決まりました、96回目の冬。
全国高校サッカー選手権大会の組み合わせが決定。
昨年は青森山田が圧倒的な強さを見せつけて、
プレミアリーグに続いて全国高校サッカー選手権を初制覇。
その青森山田は、
今年もその強さを維持。
プレミアイーストでJユース勢と堂々と渡り合って現在2位。
2年連続のチャンピオンシップ出場も視野に入れる。
今年も当然に優勝候補の筆頭。
しかし組み合わせを見ると、
なかなかの強豪が集まるブロックになっており、
気の抜くことができない戦いになりそうな気配だ。
Aブロックで青森山田と初戦で対戦するのは、
激戦の滋賀を勝ち抜いてきた草津東。
県大会の準々決勝から3試合を無失点で切り抜けてきており、
堅守で青森山田の分厚い攻撃に対抗する。
そのほかでは、
相変わらず攻守に抜群の力強さを見せる長崎総科大付が控える。
今季も昨季に続いてプリンス九州で圧倒的な強さを見せて優勝。
今年こそプレミア入りを狙っており、そのチーム力は優勝候補に挙げてまったく差し支えないだろう。
この長崎総科大付に2回戦で挑むのは、静岡の名門・清水桜が丘と高川学園の勝者。
清水桜が丘は、清水商から校名変更してからは初の出場。
高川学園は選手権で何度もいい戦いを見せており、互角の好勝負が期待される。
またAブロックの下には千葉代表が控える。
現在地区大会は決勝を残すのみ。
当然ながら決勝のカードは、全国屈指のライバル関係を誇る市立船橋vs流経大柏だ。
市立船橋はインターハイ4強、そしてプレミアリーグで1年間戦ってきた強豪。
そのプレミアでは、青森山田と1勝1敗。決着をつける舞台まで駆け上がりたい。
一方の流経大柏は今年のインターハイ優勝校。個人技で相手を切り裂くポゼッションサッカーは必見の鋭さを持っている。
どっちが千葉を制するのか?いずれにしても勝って全国の舞台にコマを進めた方が、
青森山田と8強で激突する可能性は大で、その試合が選手権の優勝の行方を大きく左右する。
そのほかでは、インターハイ8強の関東一が開幕戦に登場。
開幕戦を勝って勢いに乗って上位を狙いたいところ。
圧倒的な攻撃力を誇る日章学園の戦いぶりにも注目だ。
Bブロックは突出したチームが見当たらず混戦模様。
立正大淞南、神村学園、広島皆実、インターハイ8強の旭川実らが上位を狙う。
波に乗れば、昌平、遠野、作陽らにもチャンスはありそうだ。
Cブロックは大阪桐蔭、京都橘、滝川二の関西勢の上位進出争いになりそうな気配。
特に大阪桐蔭は、今年は1年間いい戦いを続けている。大阪勢連続の4強入りが成るか。
それらに対抗するのは、もちろん『高校サッカー界の雄』である星稜。
今年のチームはここまで実績を残せていないものの、それだけにこの大会にかける気持ちは強いはず。
はまれば必ず上位に行くチームだけに、大阪桐蔭との対戦が楽しみだ。
東京の実践学園は初戦で滝川二との対戦が決まった。力で対抗できるチームではないが、予選で2試合連続延長を制した粘り強さは買える。ホームの大歓声に乗って快進撃となるか。
Dブロックはこれまた激戦になりそうなブロック。
まだ神奈川、福岡、群馬の代表校が決まっていないという状況で、
ここが決まらないとなかなか予想もしづらい。
群馬の前橋育英は、安定した戦いぶりでインターハイ4強。しかも青森山田を破ってのものだけに、その価値は高い。
出場すれば、優勝候補の一角に名を連ねる。強豪ぞろいのプリンス関東でも現在トップを走っており、
準優勝した昨年のチームよりもチーム力は上との評判だ。
福岡では、”無敵艦隊”の東福岡が有力。今年もプレミアウェストで安定した戦いぶりを見せ、
高校チームには無敗を誇る。組み合わせでは、初戦で尚志(福島)、2回戦で富山第一と東海大熊本聖翔という実力派同士の勝者が待ち受ける厳しいブロックだが、難なく勝ちあがることも予想される。
3回戦で前橋育英との激突となったら、優勝候補同士の好カード。Aブロックの青森山田vs長崎総科大付と並び、3回戦で当てるのは惜しいような組み合わせだ。
ブロックの上部は、今季プレミアウェストで1年間戦い抜いた米子北がやや優位に立つか?初戦の相手は、優勝経験もある山梨学院だ。
それともインターハイ準優勝校の日大藤沢が敗れた波乱の神奈川を勝ち抜いた代表が上位に進出するか。3連覇を狙う桐光学園は、過去2年と比べてかなり戦力は落ちるとの評価だったが、ここ2か月ほどでチームが激変しており、楽しみになってきている。
いずれにしても、
大混戦になることは間違いない今大会。
一応、青森山田・市立船橋(*)・東福岡(*)・前橋育英(*)が4強なのではとみていますが、
何しろ青森山田以外はまだ全国へのキップを掴んでいない段階。
これを長崎総科大付や大阪桐蔭、星稜らがどう追っていくのか?
まだまだ波乱含みで、どうなるかはわかりません。
とりあえず、組み合わせが決まったという話題です。