SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

井上尚弥 世界最高峰への道筋が、見えてきた!

2018年05月11日 | ボクシング

日本ボクシング界が生んだ最高傑作、
全階級の中で最高峰のボクサーである「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」の1位も十分に狙えると評価される【怪物】の異名を持つ井上尚弥。

その電光石火のスピード、パワー、そして技術。
どれをとっても「超一流」に他ならないこのスーパースター。
世界のボクシングファンの間ではすでに誰もが名前を知るボクサーですが、
ボクシングというものが世間の話題になりにくい日本という土壌の中では、
今一つ知名度が上がらず、
その凄さが語られることも少ないというのが現状です。

井上尚弥。

彼の現在地を他競技の選手と比べるとするならば、
錦織、松山ぐらいの凄さに立っていて、
世界と対峙している選手ということが言えるでしょう。

今話題の大谷と比べても、
井上の方がずっと上の立ち位置だと思います。

しかしボクシングという競技の悲しさか、
井上はここ数年、
あまりのその強さに対戦相手が及び腰になってなかなか強豪とのマッチアップが実現しないという、
強豪ならではの悩みを抱えていました。

他の競技ならば、
「世界選手権」也「グランドスラム」「メジャートーナメント」などで、
いくらでも『世界No1はどっちだ!』という強豪相打つ戦いが行われるのですが、
ボクシングは対戦相手を選んでの1-1の戦いであるため、
なかなか「ビッグマッチ」というのが実現しないのが常。

数年前の「パッキャオvsメイウェザー」みたいなビッグマッチは、
なかなか実現に至りません。


そんなこんなでこの数年間を、
WBOスーパーフライ級で7度の防衛を重ねながら過ごしてきた井上尚弥なんですが、
正直井上に見合うような相手との対戦は皆無でした。

井上自身は「どうにかして強豪とやりたい」と他団体のチャンピオンなどにずっと対戦のオファーを出し続けていたものの、
相手に避けられて避けられて、
どうしても「ビッグマッチに至らない」という何ともふつふつした状態に置かれていました。

昨年の後半あたりから、
所属していた階級であるスーパーフライ級で、
チャンピオン達が一堂に会した『スーパーフライ』という興行が企画され、
井上にもその興行に参加を求めるオファーが届き、
本人も関係者、ファンも沸き立ちました。
「これでようやく、ビッグマッチが実現するぞ!」

井上は出場する気満々でしたが、
そこでもまた、他団体チャンピオンから対戦を避けられる事態が起きて、
井上は昨年の年末に7度目の防衛を果たした後この階級に見切りをつけて、
1階級上げてバンタム級へと転級しました。

もとより筋肉の鎧をまとうように凄い体になってきた井上が、
スーパーフライ級にとどまるのは無理がありましたので、
この転級は本人や陣営にとってはむしろ「自然なこと」であったと思います。

そして参戦したバンタム級。

過去の実績からすぐに世界ランク入りを果たした井上は、
今月25日に東京・大田体育館で、
WBAバンタム級王者であるジェームス・マクドネル(イギリス)に挑むことになりました。

なかなかの王者でありながら本国で評価も人気も今一つ上がらないマクドネルは、
井上を倒すことによって世間の評価を一気に上げてやろうと目論み、
このオファーを受けたといわれています。

ところでバンタム級といえば、
3月に敗れて引退をした山中慎介が長く君臨した階級です。

いくら井上とはいえ、
階級を挙げての挑戦ですから、
今までのように楽に勝てるとは思っていません。
しかし、
ワタシは彼が負けるところというのを、
まったくイメージできないのも事実です。

彼のことだから、
またすごいことをやってのけるに違いない・・・・・
そんな気持ちです。

そして、
まだまだ底というものを見せていない井上の本当の実力が、
果たしてどのくらい凄いものなのかということを、
目の当たりにしたいという楽しみもあります。


そんな井上に、
噂として囁かれていた「ビッグマッチ」への出場が叶う、
素晴らしい話が飛び込んできました。


それこそがWBSS、
【ワールドボクシング・スーパーシリーズ】です。

これはその階級のメジャー4団体のチャンピオンをはじめとする有力選手が集って戦う、
いわば「世界一決定トーナメント」というべきものです。

他の競技の「世界選手権」のようなもので、
単純に「誰が一番強いんだ」を決めるものと言っていいかもしれません。

昨年来、
スーパーミドル級とクルーザー級で開催されて大いに盛り上がっているのですが、
これが今度はバンタム級でも開催されるというのです。


ボクシングの真のチャンピオンを決める賞金争奪トーナメント
「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」(WBSS)が、
バンタム級、スーパーライト級でも開催されることが発表された。

 バンタム級は、WBAスーパー王者・ライアン・バーネット(英国)、WBO王者・ゾラニ・テテ(南ア)、IBF王者・エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)が内定。8選手のトーナメントとなる模様で、5月25日に開催のWBAレギュラー王者・ジェイミー・マクドネル(英国)と井上尚弥(大橋)の勝者、6月23日に開催のWBC王座決定戦、ノルディ・ウーバーリ(フランス)とペッチ・CPフレッシュマート(タイ)の勝者も、ここに加えたい意向があるようだ。


井上はこの発表を聞いて、
「オファーは届いている。参戦したい」
と語っているようで、
ついに彼が強豪と相まみえるという渦の中に、
自ら飛び込んでいくという楽しみなことになりそうです。

まあ、
まずはこの25日のマクドネルを倒さないことには話にならないのですが、
そうなったら各団体のチャンピオンと次々に試合が無条件に組まれるということで、
ファンにとってはたまらない展開となりそうです。

日本での興行も視野に入っているようで、
そうなったらまた、ワクワクしながら観戦に出かけなきゃなりませんね。

ついに井上尚弥が、
本当の意味での「世界のひのき舞台へ」参戦するということ。
喜びいっぱいで、
ワタシはこのニュースに触れました。

『日本ボクシング界が生んだ最高傑作』は、
世界へ羽ばたきまっせ!!!!


*今や「世界チャンピオン」というだけでは、まったく世界で戦っているということにはならんというのがボクシング界の現状。日本国内のことなんかほっておいて、世界の大舞台へ、これを契機にどんどん進出してほしいと思います。井上尚弥と村田諒太、この二人は「次元の違うボクサー」になってほしいと、念願しています。村田も、人気・実力ともに世界No1であるGGGことゲンジー・ゴロフキンと対戦できること、願っています。
さあ、ボクシングが騒がしくなってきたぞ~。(Kさん出演のバラエティではない、リアルの方ね。。。。)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新旧スターの競演 清宮は初... | トップ | 日大選手の悪質なタックルに... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ボクシング」カテゴリの最新記事