松坂大輔が入団会見

松坂大輔が、
昨日西武への入団会見を行いました。

その会見の様子を見ていて、
ワタシは不思議な感覚に襲われました。
自分がファンである西武の選手の入団会見だというのに、
一向に「自分のチームのこと」という感覚がなく、
どこか他人事のように感じてしまっていたんです。

ピクリとも興味がわかなかった・・・・・・といった方がいいかもしれません。

高校野球オヤジであるワタシをもっともコーフンさせた高校球児であった松坂大輔、
そしてその年の横浜高校。
いまでも1998年の夏の甲子園が、
すべての甲子園大会の中で最高レベルであったと思っているワタシ。

ドラマチックな試合が多すぎて、
語りだしたら止まらない大会です。

そして日本全国のヒーローであった松坂大輔の事は、
もちろんワタシも大ファン。
「こんな投手が、いるんだ！」
と思っていたところにまさかの西武入団。

そしてそのデビュー戦で衝撃の投球を見せてプロ野球の世界に足を踏み入れると、
それから8年間、西武の・・・・・というよりは日本のエースとして、
日本プロ野球界に燦然と輝く星となりました。

ポスティングを利用してMLBへ挑戦を決めたときも、
残念ではあるものの「がんばってきてほしい」と衒いなく言うことが出来たワタシ。
多分ほとんどの西武ファンも、
同じような気持ちだったことでしょう。

しかし。。。。

海を渡った松坂はその後、
ついぞ輝くことはできませんでしたね。
「100億の男」と言われてボストンに入団したものの、
1，2年目こそ成績を残したもののそれでもファンが期待したほどではなく、
3年目からはしっかりブーイングを浴びる存在となりましたよね。

そしてその後は「ジャーニーマン」として、
メッツ、SB、中日と渡り歩いていきました。

日本に戻る時に西武も交渉に参加するだのしないだの・・・・・
となっていた頃にはすでにワタシ、
松坂には完全に興味を失っていました。

時代は動いていましたし、
「もう今さら松坂でもないだろう」
という気持ちの方が大きくて、
争奪戦の末SBがさらっていったというニュースも「ふーん」と聞くだけでした。

すでにそのころから、
「松坂は元西武の選手」
という意識すら希薄だったように思います。

中日に移籍した時も「まだやるの？」という感じでしたし、
今回西武に移籍が決まったと聞いても、
なんだかマスコミが見出しに掲げる「おかえり！」なんていう感覚は、
ほぼ皆無なんですよね、不思議なことに。

やっぱりワタシ、
松坂のことは、
西武時代には「チームに所属しているから」応援していたってことなんでしょうね。

同じくMLBで活躍した野茂英雄については、
ワタシは野茂本人の投球というかすべてが好きだったので、
ジャーニーマンとして様々な球団に所属しましたが、
どこに行っても応援するし、気にしていましたが、
松坂についてはそうではなかったという事なんでしょうね。

ちなみに大谷については、
多分野茂と同じ感覚だと思います。
まあ、現在はワタシがファンのエンジェルスに所属しているので、
ここを飛び出した時にどのようなココロモチになるかは、
その時になってみないとわかりませんが。

やっぱりワタシ、
ほんの数人の選手を除いて、
NPBでは完全に『西武に所属する選手』か『その他』か、
そういう感じで選手をも見ているってことですね、いつも意識してはいないけど。

まあその観点からは、
松坂も活躍すれば応援しますが、
活躍しなければそれまで。

ノスタルジックに「おかえり～」なんていう気は、
さらさらありません。

彼が会見でも言っていたように、
はっきり言って期待していません。

逆説的にいうと、
彼が活躍するようでは、
西武の投手陣はもう、どうしようもないとすら思っています。

同じ大ベテランでも、
内海についてはまだ、
すこしだけではありますが期待する気持ちも持っています。

そんなことよりも、
若手投手陣の底上げとか、
シアトルの野球施設に武者修行に行ってきた選手で来季覚醒する奴が出るのかとか、
はたまた新外国人投手はどうなのか、もう一人獲るっていうのはどんな投手なのか。。。。。。。
そんな、投手陣だけでも考えること、
ゴマンとあります。

入団会見を特別な場所でやるというのも、
なんだかあまりいい気はしていません。

プロ野球ですから、
「昔の名前」よりも「今」がすべて。

そういう意味で今年のオフの西武は、
活躍した選手に対しては報いるという体制にやっとなってきたんですから、
その流れを加速させてほしいものです。