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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

明治神宮大会2015  大会史に残る激闘の末。

2015年11月19日 | 大学・アマ野球

≪明治神宮大会≫  ~神宮~

【大学の部・決勝】

亜細亜大(東都大学)  〇  2-1  ●  早稲田大(東京六大学) 
                 (延長14回)



今年の学生野球最後の祭典、明治神宮大会。

これまでも幾多の名勝負が繰り広げられてきましたが、
昨日はどの名勝負にも匹敵する、
熱く素晴らしい戦いが繰り広げられました。

決勝の対戦は、
今年の春秋のリーグ戦、そして春の全日本大学選手権を制し、
史上初の『前大会制覇』を狙っていた早稲田大と、
なかなか出来上がらなかったチームが秋にようやくいい形になり戦国東都を制して出場してきた亜細亜大。

大学球界の2大巨頭と言ってもいいチーム同士の、
まさに『最終決戦』という形となりました。


早稲田は前日の準決勝で、
小島が3安打完投で上武大を破り、
この日はエース大竹が満を持して登場。

一方の亜細亜は、
準決勝で大苦戦の中、
2本の代打アーチが終盤に飛び出して、
優勝候補の東海大に逆転勝ち。
リーグ戦と同じように4人の投手をつないでの勝ち上りとなりました。


どんより曇った天候の元プレーボールがかかり、
熱闘が開始。

早稲田の大竹は得意の緩急自在の投球で亜大の打者を翻弄。
前半から危なげのないピッチングを展開しました。
一方の亜大はこの日の先発・諏訪から嘉陽をつなぎ、エース石塚が登板。

先手を取ったのは早稲田。
4番を張り続けた丸子の先制アーチで待望の先取点を取りました。
対する亜大は7回1死2・3塁からのスクイズを空振りしたものの、
その球を早稲田の捕手・道端がはじいて生還を許す痛恨のミス。
同点に追いつきました。

その後は両チームともに、
チャンスらしいチャンスも作れず試合は進み、
延長に入ると両投手の投球はますます冴えて、
いつ終わるともしれない激闘は続いていきました。

早稲田は13回、
久しぶりのチャンスをつかみます。

重信の四球からチャンスをつかむと、
1死2・3塁とサヨナラの大チャンス。

神宮球場にコンバットマーチが鳴り響き、
早稲田の”サヨナラ4冠”の舞台は整ったという感じでした。

亜大はここで、
抑えの切り札・花城をマウンドへ。

この花城、
大学入学後に難病指定されている黄色じん帯骨化症を患い、
長期の入院、手術、リハビリを経験し、
ようやく戦線に復帰してきた苦労人。

生田監督をして、
『この男の苦労、生きざまに賭けた』
と言わしめた”亜大の生きる伝説”。

その花城が、
この大ピンチで登場すると、
3番茂木を歩かせて満塁。

対するはこの日ホームランをたたき込んでいる”ワセダの主砲”丸子でしたが、
花城は速球とスプリットで追い込むと、
最後も自慢のスプリットで丸子を1塁ゴロ併殺に打ち取り、
マウンドで大きく吠えました。

亜大はその瞬間、
選手、ベンチ、スタンドが一体となって、
地鳴りのような大歓声。

このリズムが、
直後の14回の決勝点を生み出しました。

1死3塁のチャンスからの遊ゴロは本塁直前でタッチアウト。
チャンスはついえたかに思われましたが、
ここで早稲田の大竹は自ら限界を察したかマウンドを降り、
下手投げの吉野がマウンドへ。

ここで早稲田には信じられないような、
痛恨のバッテリーミスが連発。
ワイルドピッチで3塁までランナーを進めると、
あろうことかここでもワイルドピッチ。

痛恨の連続ワイルドピッチで、
決勝点を献上してしまいました。

早稲田は7回にも、
スクイズを空振りさせながら捕手が球をそらして同点に追いつかれる痛恨のミスをしています。

4年間早稲田のホームベースを守ってきた道端捕手には、
悔やんでも悔やみきれないこの日の試合となってしまったことでしょう。


それにしても、
亜大の伝統の『野球力』には脱帽しました。

試合を見ていても、
明らかに押されているように感じましたし、
『勝機は薄いのでは』と思っていましたが、
前日の東海大戦の終盤といいこの日の延長戦といい、
「ここぞ」という時の集中力と粘り。
素晴らしいですね。

こういった記録には現れないプラスアルファがないと、
戦国東都は勝ち抜いていけないということ。

そんなことが感じられる決勝戦でした。


いや~。

やっぱり学生野球は面白いですね。

『堪能』という言葉がピッタリと来る、
昨日の学生野球最後の決戦でした。

選手の皆さん、
特に4年生の皆さん、
お疲れ様でした。

この試合を最後に野球人としての『現役生活』にピリオドを打つ選手がほとんどだと思います。
お疲れ様でした。

今後もまた、
どういった形でも、
野球にかかわっていってくださいね。

長嶋監督ではありませんが、
『野球の伝道師』
になっていってほしいと思っています。

ワタシなんか、
大学野球まで全うした人に会うと、
無条件で尊敬のまなざしになってしまいます。
そんな人たちです。


今年の学生野球も、
話題てんこ盛り、
そして熱闘に次ぐ熱闘でした。

野球って、面白いなあ・・・・・・
を実感して、
今年を締めたいと思います。

おっと、
今日プレミア12の侍ジャパンvs韓国代表の試合があるんだっけ。

また大谷クンの、
胸のすくようなピッチングが見たいなあ。。。。


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