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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大相撲名古屋場所  新たな白鵬時代の到来か?!

2017年07月24日 | 相撲

大相撲名古屋場所千秋楽。

白鵬が結びで日馬富士を力相撲の末寄り切り、
14勝1敗で39度目の優勝を成し遂げました。

今場所を振り返ってみると、
最多勝の更新を狙う白鵬が気力、体力ともに充実して、
まったく他の力士を寄せ付けなかったという印象ですね。

『記録更新』を狙う日に、
さすがの白鵬もちょっと重圧がかかったのか御嶽海に敗れますが、
なんというかそれも『ご愛敬』ぐらいでしかありませんでしたね。

気力、体力が充実して場所を迎えると、
まだまだ白鵬の力がダントツだということが、
よくわかった場所でした。

若手力士の台頭が著しい最近の大相撲ですが、
今場所はちょっと頭打ちになった印象が強く、
白鵬が若手にとって『大きなつい壁』になっているのは、
本当にいいことです。

最近の白鵬。
立ち合いはこれまでの大横綱のように、
相手に胸を出して好きなようにさせ、
それを盤石の体で跳ね返す・・・・・

そういう感じではありません。

むしろ、
一人一人の力士の取り口、力の出るかたちを研究しつくして、
相手に絶対に力を出させないような立ち合いに徹していると言えるでしょう。

勝負に対する厳しさというものを、
この横綱は示してくれています。

そして柔軟な足腰で、
そのあとはどんな体勢になろうとも、
『最後には勝っていた』
という相撲を取っています。

本当に強さを感じさせてくれます。

今の白鵬を見ていると、
『円熟味』というものを、
強く感じることができますね。

年齢を経てきたこともあって、
数年前までの『まったく相手を寄せ付けない強さ』ではありませんが、
この相撲っぷりはある意味での『本当の凄さ』を感じさせてくれます。

これからは、
相撲を取るごとに『前人未到の地』に足を踏み入れていきます。

しかしながら、
まだまだほかの力士との差は顕著。

円熟の相撲で、
”角界の大きな一本柱”
であり続けることでしょう。

同じ横綱の日馬富士は、
満身創痍でありながら、
今場所も最後まで土俵を沸かせてくれました。

宇良に敗れた後に『時代も変わるのか』というようなことも口にしましたが、
まだまだ土俵になくてはならない存在ですね。
他の二人の横綱や大関がケガがちなこともあるので、
まだまだ土俵を支えていってもらいたい存在です。


それにしても、
この二人以外の横綱・大関陣。

ため息が出ちゃうような場所になってしまいましたね。

期待されながら2場所連続途中休場の稀勢の里。
これはもう、
理事長でも横審でも何でも、
とにかく盾になってでもあと何場所か、
出場を取りやめさせた方がいいみたいですね。

昨日テレビで解説の舞の海さんが、
『半年でも、一年でも休んで……』
と言っていましたが、
ワタシもまさにその通りではないかと思います。

これ以上無理をしたら、
なんだか間違いなく『短命横綱』になってしまうような気がしてならないんです。

あの部屋ですからねえ、
横綱は現親方のアドバイスには耳を貸さないでしょう。
だからというわけではないのですが、
協会は幹部か、それとも白鵬あたりの『稀勢の里が耳を貸す重鎮』に、
あえてアドバイスをさせたらどうなんでしょうか。

鶴竜も、
これはもうなんともはや、
引退の危機にさらされていると思います。

横綱を張って丸4年。
相撲人生の岐路に立っていますね。
今年に入って4場所のうち皆勤したのがわずか1場所。
残り3場所が途中休場ですから、
厳しいですね。

ケガもあるのでしょうが、
それ以上に何か≪軽い≫相撲っぷりになっているところが気にかかります。


大関陣も、
ふがいなかったですね。

新大関の高安は、
今場所立ち合いの圧力に磨きをかけて・・・・・というような相撲っぷりでしたが、
そこで勝負を決められないと途端に負けが込みますね。

彼の場合は、
もう一度原点に立ち返って、
相撲に対する研究が必要かもしれません。

兄弟子・稀勢の里としっかりけいこできないというこの2場所。
このあたりも響いているのかもしれませんね。

途中休場の照ノ富士は、
手術明けということで心配されましたが、
今場所は全く相撲になりませんでした。

巨体を支えるひざの故障ですから、
心配は付きまといますね。

体さえ良ければ、
すぐにでも横綱を狙える器なので、
こちらも膝を完全に治すことを優先して、
これから数場所は過ごしてほしいと思います。

千秋楽に負け越した豪栄道。

こちらもコンディションが悪いのでしょうが、
彼の場合は『頭打ち』という言葉もちらついてきます。
あの優勝した場所の強さは何だったんだろうと思いたくなるような、
そんな今場所の相撲っぷりでした。

彼の場合、大関に昇進して18場所。
そのうち二ケタ勝利が全勝優勝した場所を含めてわずかに2場所しかありません。
その間6回の負け越し。
大関としては142勝116敗12休。
勝率にしてわずか.550しかありません。
『潮時』という言葉が出る前に、
立て直していくことができるのでしょうか。

それでも琴奨菊にしても豪栄道にしても、
『一生に1回、輝く場所(優勝)があったから、それでいいではないか』
と思わないでもありませんが。。。。

そういえばその『一生に1回の場所』を今場所過ごしたのが、
碧山でしたね。

前頭8枚目で、
なんと13勝2敗。

白鵬を最後まで一人追っていき、
千秋楽も結びの一番まで優勝の行方をわからなくした、
今場所の大功労者ですね。

大きな体を持て余す相撲が多かったこれまでと違い、
その体を武器として、
相手をなぎ倒していきました。

ベテランが突如として光る、
そんなこともあるのが大相撲。

旭天鵬のまさかの初優勝を、
思い出したりしますね。

ベテランと言えば、
今場所は嘉風と豪風も元気で頑張りました。
大いに土俵を沸かせてくれましたね。

十両では安美錦が二ケタの白星を挙げて健在をアピール。
まだまだ元気です。

一方十両で、
残り2枚の位置で3勝12敗の里山、
そして残り3枚で5勝10敗の北大樹は、
いずれも来場所での幕下陥落が濃厚のため、
引退するかもしれませんね。
両力士ともに応援してきたので、
寂しさを感じています。


そんな中で空前の相撲ブームに乗って台頭してきた若手たちは、
ある力士は存在感を示し、
またある力士は壁に跳ね飛ばされて厳しい場所になったり、
悲喜こもごもでした。

そんな中で前半戦大いに土俵を沸かせた宇良が、
高安戦でひざを負傷して後半負けが込んだのは残念でした。

膝を万全な状態にして、
また上位にキップ良く挑んでいってほしいですね。

御嶽海、阿武咲、そして北海富士が存在感を強烈にアピールしましたが、
貴景勝や正代は跳ね返されましたね。

さあ、
暑い名古屋での場所もようやく終わり、
力士たちはほっと一息でしょうね。

しかしすぐに巡業が始まり、
また鍛錬の夏、戦いの秋へと季節は向かっていきます。

けが人が多いのがなんとも気になる大相撲ですが、
9月場所は何とかして、
上位陣(横綱・大関)が元気な相撲を取って、
館内を沸かせてほしいと思っています。



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