99回目の熱い夏。
最南端からは興南が実力を見せて2年ぶりに代表を決めれば、
最北端からは滝川西が19年ぶりに代表権をつかみ取りました。
野球の神様が、
背番号18の選手に、
延長同点の場面で「公式戦初安打」の決勝アーチをプレゼント。
彼の努力が、最後の最後で野球の神様に粋な演出をさせたのでしょう。
一方福島の聖光学院は、
苦しい戦いを制して連続出場の記録を11年に延ばしました。
大善戦のいわき光洋に土俵際まで追いつめられながらも、
やはり常勝のプライドを持つナインは最後の最後に『背中から湧き出る気迫』で相手を突き放しました。
そんな地方大会、
毎日毎日、
『これでもか!』
というくらいの激戦と感動の戦いが繰り広げられています。
3年生の『終わりにしてたまるか!』という気迫、
やはりすごいですね。
自分のすべてをかけて練習を重ねてきた『高校球児としてのプライド』がビンビン感じられて、
観客席で、そしてテレビの前で、
思わず身を乗り出してしまうことばかりの夏です。
さて、そんな中。
金曜日は、
ほとんど同じような時間に、
埼玉では大本命の浦和学院が、
西東京では全国制覇をも狙う日大三が、
そして神奈川ではあの横浜が、
そろって終盤に追いつめられるという厳しい局面を迎えていました。
浦和学院は5回戦の星野戦で、
相手左腕の好投に打線が沈黙し、
9回まで1点のビハインド。
日大三も”都立の雄”の一つである総合工科の、
あの有馬監督(城東で2度の甲子園出場の名将)の乾坤一擲の策に翻弄されてリードを許す展開。
そして今年も神奈川の大本命である横浜は、
初回の3点先取で気持ちにちょっとしたスキが出たか、
その後古豪の武相にじわじわと追い詰められて逆転を許し8回へ。
3チームともに流れはすごく悪い試合で、
『長い選手権予選の間には、こういうこともあるさ』
なんて悠長なことを言っていられる展開ではありませんでした。
『ジャイアントキリングを起こす』
という相手校の気迫はすごく、
『ひょっとしたら……』
という空気が流れだしたのは確かでしょう。
しか~~~~~し。
そんな苦しい戦いでも、
この3つの強豪は、
「こんなところで負けるわけにはいかない」
というしぶとさを見せて、
最後の最後には勝ち切りました。
さすがのさすが。
やっぱり強い。
そんなことを感じさせる戦いでした。
そしてこんな厳しい試合を乗り切ると、
その後チームはぐっとその力を上げていくことでしょう。
3チームともに、
「どうしても負けられないライバル」
のいる今大会。
浦和学院は3連覇を狙う花咲徳栄が、
日大三は清宮の早実が、
横浜は強豪の東海大相模が、
行く手に待ち受けています。
3校ともに、
実力的には互角。
しかしながら、
これまで苦戦なく順調に歩みを進めるライバル校に対いて、
大苦戦を経験したこの浦和学院、日大三、横浜のほうが、
やや有利なのではないかなあと思ったりもしています。
まあ、
試合ですから、
どうなるかは始まってみなければまったくわかりませんが。
昨日は作新学院が、
ドラ1確実と言われる青藍泰斗の152キロ右腕に対して、
ワンチャンスを生かしての1点差勝ち。
『やっぱり、強い』
と唸らせてくれました。
さあ、
どこが代表として名乗りを上げてくるのか。
勝負の1週間が、
始まっています。
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