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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

選抜高校野球 準決勝の見どころ

2011年04月02日 | 高校野球

甲子園の春の選抜も準決勝。
一投一打に、
大歓声が湧き上がっています。

昨日の準々決勝残りの2試合は、

履正社 10-3 智弁和歌山
東海大相模 2-0 鹿児島実

いずれも驚きの結果となりました。
勝ったチームがサプライズを起こしたというのではありません。
その試合内容が、
予想を覆す結果だったからです。

まずは履正社。

智弁和歌山自慢の投手陣を、
完全に打ち砕きました。
特に5回2死からの攻撃。
目を見張るものがありましたね。

若干心配された飯塚投手ですが、
智弁の勝負強い打線を相手にしても、
しっかりとツボを押さえたピッチングでした。
じゅうぶんに合格点の内容でしょう。

そして東海大相模。
左腕の好投手を打ち砕いてきた打線が爆発するのか見ていましたが、
この日は鹿実・野田のキレのある球に翻弄され、
チャンスではしっかりとした守りで守り切られて結局得点は2。
普段なら負けパターンの試合でしたが、
『帰ってきたエース』近藤がなんと鹿実を完封。
『今年のチームでこういう勝ち方もできるんだ』
と感心させるような試合ぶりで、
準決勝に進出しました。

さて、
これで4強が出そろいましたね。
今年の4強は、
どのチームもエースがしっかり投げるのはもちろんのこと、
打線の力がかなりあるチームが残りました。

甲子園での戦いぶりを見ていると、
4チームともに【同型】のチームに見えます。

力の差はほとんどなく、
紙一重の勝負が展開されていくと思われます。

そしてもう一つキーワードをあげるとするならば、
【準優勝】。

九州国際大付属、履正社、東海大相模は、
いずれも秋の地区大会で準優勝のチームです。

『あと一つ』
が取れなかった悔しさを胸に、
冬場にグーンと力をつけてきたチームですね。

日大三も、
昨年の選抜大会では【準優勝】。
あと一歩届かなかった悔しさを持って、
この大会に臨んでいます。

4チームともに同じような系譜をたどってたどり着いたこの準決勝。
白熱した戦いを期待しましょう。


【準決勝の見どころ】

第1試合  九州国際大付属 - 日大三

九国は打線で一気に行きたい。三好投手が日大三打線に合ってしまうと厳しい。

九州国際大付属のエース・三好の出来が一つのカギを握る。
三好は準々決勝でのピッチングはいま一つ。疲れからか球のキレがもう一つに見えた。同じようなピッチングをした場合、本格派に強い日大三打線には、かなり打ち込まれることを覚悟しなければならないであろう。一方、日大三のエース・吉永は徐々にエンジンがかかってきたような感じだ。外角低めのストレートが伸びてくるようだと、さしもの九国打線でもそう大量点は望めないであろう。
こう書いていくと日大三が圧倒的に有利のように見えるが、そうはいかないのが試合の面白いところ。日大三が準々決勝と同じように序盤から点数を重ねていくようだと『止めようがない』状態になることもあるが、前半に九国が粘っていければ、面白い展開になるとみている。九国の長打力は今大会屈指。一発で試合をひっくり返す力を秘めているだけに、僅差の勝負に持ち込むことができれば緊迫感あふれる試合展開になるはずだ。
そのためには、何としても三好投手が踏ん張ることが必要。『ヒットを打たせてもホームを踏ませなければいい』と開き直れれば、いいピッチングができるはずだ。そして打線では、何とか絶好調の高城の前にランナーを置く展開に持っていきたい。そのためには、1~3番の出塁がカギになる。
日大三としては、自分のペースで試合ができればかなり優位に運んでいけるはず。吉永投手に安定感が戻ったのは好材料だが、まだ打線にバラつきがあるのを修正したいところ。まだまだ本調子には程遠い4番の横尾が打ち出せば、打線のつながりはさらによくなってくるはず。きっかけとなる一打を待ちたい。


第2試合  履正社 - 東海大相模

波に乗る両校の激突。安定感のあるエースの投げ合い?それとも伏兵の左腕が先発?

何とも読みづらい試合だ。
戦前から優勝候補に挙がっていた履正社は、自分の野球がこの甲子園で存分に発揮できている。特に打線は、1番の海部が評判通りの力を見せて鋭くチームをリードしている。石井・桝井の3・4番の爆発が期待されるが、決してクリーンアップに頼った打線の構成でないことは、この甲子園で証明されている。まさに上位下位切れ目のない打線ということがいえよう。エースの飯塚は、智弁和歌山打線を抑えて自信を深めたはず。ケガと言われ心配されていたが、まずは大丈夫だろう。緩急をつけたピッチングは冴えわたっている。どんな打線相手にもまず3点ぐらいには抑えてくれるという安定感は、履正社のチームの太い柱だ。
対する東海大相模は、鋭い攻撃力を前面に出して戦った1・2回戦と対照的な戦いを準々決勝で見せた。強打の鹿児島実をエースの近藤が力の投球で完封。初戦で好投した左腕・庄司にも目途が立っているので、”不安”と言われた投手陣の層がグッと厚みを増した。甲子園に来てから最も成長したチームと言えるのではないか。打線は3試合連続で”大会屈指”と言われた左腕との対戦になったため目立っていないが、右腕との対戦になった時は1番・渡辺、3番・田中、5番・菅野の3人が効いて、さらに足を絡めてくるので得点力はアップするはずだ。『待っていた右腕』との対戦を楽しみにしていることであろう。
飯塚投手と東海大相模打線の力関係で言うと、4~5点は東海打線が奪うことが十分に予想される。ということは、試合の焦点は履正社が東海投手陣から何点ぐらい奪えるかということだと考えられる。強打の履正社に対して、東海・門馬監督はエース近藤の連投か、それとも庄司の先発で目先をかわしていくことを選択するのか。このあたりに試合のアヤが隠れているかもしれない。
いずれにしても、終盤までもつれる展開が十分に考えられる好ゲームである。


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