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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第101回全国高校野球選手権 第10日 東海大相模 敗れる!

2019年08月17日 | 高校野球

第10日に入った甲子園。
1日の休養日を挟んで、
今日明日と3回戦の8試合が行われます。

今日は主に2回戦から登場したチーム同士の戦いとなりましたから、
各チームともにまだ甲子園で2試合目。
これから本領を発揮するチームもあれば、
また甲子園の戦いの難しさに翻弄されてしまうチームもありますね。

第2試合で登場した〝優勝候補〟東海大相模も、
甲子園での戦いの難しさを、
思い知らされてしまったような戦いとなってしまいました。

初戦に優勝候補の難敵、近江を破って、
選手にも首脳陣にも、
やはり意識しない中にもホッとしたという感覚がどうしてもあったのではないでしょうか。

この日の試合は、
近江戦で見せたようなほとばしるような気合はなかったように思われ、
試合になんとなくすーっと入ってしまったように感じました。

初回無死二、三塁のチャンスをさっそく作ったまでは良かったのですが、
そこからタイムリーはおろか外野フライも出ず無得点に終わったことが、
最後までぺースを掴めなかった大きな原因になってしまったように思われます。

中京学院大中京のエース不後クンは球速こそ140キロを計測しませんが、
内外角に非常にコントロールされた精度の高い切れる球を投げ分け、
東海大相模の打線は完全に力負けをしてしまいました。
やはり初戦で近江林クンを打ったという自信が、
不後クンに対しては「与しやすし」という印象を選手が知らず知らずのうちに持ってしまい、
今日はそれが完全に足かせになってしまったようにも感じました。
実際この日の不後クンの投球は、
近江・林クンにも劣らぬような素晴らしいものでした。
 
それでも中盤までは中京学院大中京のまずい攻撃に助けられた形で、
同点のまま試合は進みましたが、
ペースは完全に相手に握られたままで、
全くといっていいほど相模は自分たちの野球をさせてもらえませんでしたね。

それでもリードを奪えた7回に、
ホッとした部分もあったか、
直後の中京学院大中京のみなぎる闘志の反撃に対し、
一番心配していた「バタバタ相模」が最もまずい形で顔を出して、
もう歯止めが効かなくなってしまいましたね。

残念ながら、
負けるべくして負けたといっていい、
完敗だったと思います。

本当に最初から最後まで、
自分たちのペースで試合をすることができない、
悔しい敗戦だと思います。

やっぱり優勝候補と言われても高校生。
自分のペースで試合をすることがいかに大切なのか、
身にしみてわからせられた試合でした。

もう一つ言うと、
なぜ夏の神奈川県大会で「戦力的には上回る」と言われる年も、
ライバル横浜にはなぜか勝てない試合が多いということの要因も、
この試合の中に感じることができました。

『チーム、試合がうまくいっていない時にそのように勝ち切るか』

それこそが東海大相模に課せられた、
大きな命題なのではないでしょうか。

戦力的には『東西の横綱』と言われながら、
どこか大阪桐蔭に比べて「脆さ」が払しょくできない東海大相模の野球。
高校野球で『勝ち切る』ということがいかに難しいものか、
この日の試合で大きな代償を払ってまた学ばせてもらったという感じです。

 今年のチームはこれで引退となりますが、
この悔しさを持ったたくさんの下級生たちが新チームには残りますので、
「今度こそ」の強い気持ちでまた高みを目指してもらいたいと思います。


そして第3.第4試合は、
サヨナラ決着となりました。

特に第3試合の明石商は、
本当に野球力の高いチームですね。

ビハインドの8回にランナー3塁からのエンドランで追いつき、
延長では満塁からのサヨナラスクイズで決着。

まさに「狭間マジック」とでも言えるような見事な戦いぶりでした。

そして今日はどんなに苦しい場面でもエースの中森をマウンドに上げず。
それどころかピッチング練習も最後までさせませんでした。

これが先の戦いを見据えての戦略ならば、
明石商の頂点も、
十分に考えられますね。
見事なものです。

ランナー3塁からのエンドランかぁ。
さすがは中学軟式の監督で何度も全国制覇を飾った監督さんですね。
点を取るのが硬式よりも難しい軟式の得点を取る「必殺技」を、
この大舞台のこの苦しいシーンで使ってくるとは、
おみそれしました。

宇部鴻城も必死の粘りを見せましたが、
最後はスクイズを阻止することはできませんでしたね。
しかし、
最高の試合っぷりでした。

第4試合は、
強打の八戸学院光星が最後は打力でサヨナラ決着。
打線の力はやはり、
今大会でも屈指ということが言えるでしょうね。

引きつけて振り切ることが徹底されていて、
どんな投手からも5、6点はとっていけそうですね。

敗れた海星も見事な接戦を演じましたが、
最後に力尽きました。
大型の選手はいないものの、
実にまとまったいいチームでした。

第1試合の作新学院は、
チームとしてコンディションが今大会は非常にいいという感じがします。

小針作新の特徴である、
強気で積極的な攻撃が、
今大会はできていますね。

これからは力の上のチームとの戦いばかりになりますが、
そこでチームの真価を図ることができそうです。


これで8強のうち4校が決まりました。
やはり力のあるチームが勝ち残ってきた印象ですが、
明日の4試合は果たしてどんな試合になるのでしょうか?


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