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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第94回全国高校野球選手権大会 各ブロック展望

2012年08月06日 | 高校野球


http://www2.asahi.com/koshien/


いよいよ組み合わせが決まりましたね。
今年は大阪桐蔭の力が抜けていると言われる大会ですが、
各地区大会を勝ち抜いた素晴らしいチームの集まりが甲子園。
各校ともに自らの特徴を大いに発揮して、
素晴らしい戦いの跡を【聖地】に刻んでほしいと思っています。
それでは、3回戦までの各ブロックごとの見どころを。



◇第94回全国高校野球選手権大会  各ブロック展望

【飯塚・広島工・佐賀北・仙台育英・佐久長聖・作新学院・盛岡大付・立正大淞南ブロック】

ほぼ横一線に並ぶ8校。どこが出てきても不思議ではなく、激戦は必至か。

いわゆる”優勝候補”のチームは入らなかったが、その分各校の力は接近して、大激戦になりそうだ。8校どこにも勝ち抜ける力はあるとみる。
その大激戦の中、注目しているのは盛岡大付だ。
やはり地区大会で160キロ右腕の大谷を攻略した打線のパワーは注目で、エース出口も失点が計算できる好投手だ。ただし、過去6回出場の甲子園ではまだ1勝もしていないのも確か。殻を破れば、一気に浮上も有り得る。対戦相手の立正大淞南は、前回の出場時は初出場で8強。鮮烈なデビューを飾っているだけに、面白い対戦となりそうだ。昨夏4強の作新学院は、エース大谷の復調次第。飯塚・広島工・佐賀北・仙台育英の4校は、ほぼ戦力が均衡しており、大会の波に乗れたチームが勝ち進みそうだ。佐久長聖は藤原監督に率いられ、PL仕込みの好守を見せたいところか。
相対的に打線の活発なチームが多い印象で、活発な打撃戦が展開されることも。本命なき大混戦のブロックになりそうだ。


◎  〇 広島工・仙台育英・佐久長聖・作新学院・盛岡大付 △ 飯塚・佐賀北 ▲ 立正大淞南



【今治西・桐光学園・杵築・常総学院・浦添商・愛工大名電・滝川二・北大津ブロック】

三強の一角・名電もまったく油断できない好ブロック。各校の力はAクラスで、どのような展開になるのか!

今大会の三強の一角と目される愛工大名電が入ったが、その行く手には、数多くの難敵が待ち構える。名電の浜田は145キロを超える速球をピンチの時にズバッと投げ切る”ピンチに強い”総合力の優れた投手。名電は倉野監督が夏に勝っていないという不安要素はあるが、力で行けばどのチームとも対等以上には渡り合える。その初戦の相手は、激戦・沖縄の浦添商。宮里・照屋の2枚看板は崩すのが容易ではなく、打線は打球の速さで群を抜く。きめ細かさでは名電に分があるが、迫力では浦添商。力のこもった初戦の戦いになりそうだ。2回戦では近畿勢同士、実績十分の北大津と強豪を次々破って波に乗る滝川二の勝者の挑戦を受ける。両チームともに総合力で勝負の好チーム。この対戦も一筋縄ではいかない。逆からは桐光学園が有力。横浜・桐蔭の強力打線を抑えたエース松井の”超絶”スライダーに注目。甲子園経験が豊富な名門、今治西と常総学園の両校を倒せばその力は本物だ。常総は”木内マジック”と決別し、王道を行く力を持ったチーム。今年のチームの試合が、佐々木新監督の試金石となるため、腕を撫している。今治西は堅い守備で接戦に持ち込めば。杵築は自信のある打線で打ち合いに持ち込みたいところだ。


◎ 愛工大名電  〇 桐光学園・浦添商  △ 常総学院・滝川二 ▲ 今治西・杵築・北大津




【天理・宮崎工・鳥取城北・香川西・高崎商・浦和学院・聖光学院・日大三ブロック】

ディフェンディング・チャンピオンあり、地区優勝校あり。バラエティに富んだ各校が揃う興味深いブロック

昨年の王者・日大三が連覇を狙って甲子園に再登場。初戦の相手は、東北勢で最も安定して力を出せる聖光学院だ。両校の戦力を比較した場合、今年は聖光に一日の長があるような感じがするが、日大三の”甲子園でのオーラ”がどこまで今年も発揮されるのか。聖光は爆発力はないものの、安定感抜群のエース岡野を軸に崩れない野球ができる。監督にも『今年こそ』の思いは強く、最低の目標である8強入りは逃すことが出来ない。その両校の勝者を待ち受けるのが、選抜で大阪桐蔭をあと一歩まで追いつめて、こちらも”今年こそ”の思いは強い浦和学院だ。春から夏にかけて戦力の底上げが出来たかというと疑問もあるのだが、今年のチームは安定感があり、聖光と同じく『崩れない』野球ができるのが強み。両校の対戦となったら、同型のチーム同士だけに面白い戦いになりそうだ。逆サイドは、天理の力をどう見るかということに尽きる。エース中谷完全復調で大型打線と絡めば2勝は堅いところだが、不安定要素も多くどうなるか。春も経験する鳥取城北が対抗馬になりそうだ。やや力の落ちる宮崎工、香川西、高崎商の巻き返しも楽しみだ。


◎ 聖光学院・浦和学院  〇 天理・日大三  △ 鳥取城北・高崎商  ▲ 宮崎工・香川西




【宇部鴻城・富山工・佐世保実・札幌一・龍谷大平安・旭川工・成立学園・東海大甲府ブロック】

東海大甲府と龍谷大平安がスケールの大きさで双璧。札幌一にも、チャンスが来た!

スケールの大きさでは、龍谷大平安と東海大甲府が双璧だ。龍谷大平安は主砲・高橋を中心に昨夏の経験者が九人残り、攻守ともに水準は平均を上回る。対する東海大甲府は、エース神原がMax146キロの速球を持ち、打線のパワーもピカイチだ。両校対戦が予想される2回戦は、力の対決が実現しそうで面白い。逆ブロックでは、苦労して掴み取った甲子園で札幌一が躍進する可能性が高い。初戦の佐世保実は難敵だが、攻守ともに切れ味鋭い”北海道野球”で駒大苫小牧以来の旋風を狙っている。宇部鴻城と富山工の初出場対決に、これまた初見参の成立学園の戦いぶりにも注目。いずれにしても、”粗削りだが魅力ある”チームが揃い、一投一打に湧き上がる試合が多くなりそうだ。


◎ 龍谷大平安・東海大甲府  〇 札幌一  △ 佐世保実  ▲ 宇部鴻城・富山工・旭川工・成立学園





【光星学院・遊学館・智弁和歌山・神村学園ブロック】

Aクラス三校が集う死のブロック。優勝を占ううえでも重要な初戦、二戦目。

4校ブロックでこれだけのチームが集まってしまったとはなんという・・・・。昨夏・今春と2季連続準優勝の光星学院は、今度こその気合いで甲子園に乗り込んでくる。田村・北條のバズーカ砲と城間・金沢の安定感抜群の2本柱。スキを見つけるのが難しい”超高校級”の戦力を誇るが、地区大会では苦戦の連続。甲子園でまた【覚醒】して快進撃を続けられるかは、ライバルを倒せるかにかかる。対する遊学館。ブロックのほかの3校に比べて評価は高くないが、簡単なチームではないことは過去の甲子園が証明している。『大物キラー』の雰囲気の漂うチームだけに、光星学院に一泡吹かせることも十分に可能だとみる。地区大会を失点わずか5に抑えきったエース黒萩の出来がポイントだ。もう一試合は、今年の九州で『一度も負けなかった』力のチーム、神村学園に対して、8年連続出場で今年は”投のチーム”へと変身を遂げた智弁和歌山の対戦。野球がうまい智弁和歌山に対して、神村としては力でねじ伏せる野球がしたいところだ。戦力的には、今年は神村学園が上回るが、智弁の巻き返しにも注目している。そしてこの両戦の勝者が戦う3回戦は、優勝の行方を占ううえで重要な一戦となりそうだ。どこが勝ちぬいても8強から先の優勝のカギを握りそうなこの【死のブロック】、果たして勝ち抜けるのは?


◎ 光星学院  〇 神村学園・智弁和歌山  △ 遊学館



【鳴門・濟々黌・大阪桐蔭・木更津総合ブロック】

大阪桐蔭が圧勝の予感。あるとすれば、木更津総合が”はまった時”。

大阪桐蔭が圧倒的な力を見せて勝ち上がることが予想される。藤浪だけではなく安定感抜群の澤田も控える豪華投手陣。そして、”超重量級”と言われる切れ目のない打線は、春のセンバツ時より3割アップ。まず死角はない。大阪桐蔭がKK時代のPLと肩を並べることが出来るのか、ということまでも考えるような豪華戦力だ。正直この対戦相手で大阪桐蔭の”負け”は全くイメージできないが、もしあるとすればスケールの大きい好守が自慢の木更津総合が力以上のものを出したときだろう。エースの黄本はこの夏でかなり成長。球速だけでなく、安定感のあるピッチングができるようになった。打線の力もそこそこあるので、『大阪桐蔭に向かっていく』と意気盛んなところを見せている。選抜8強の鳴門は、良く打つイメージのチームだが、エースの後藤田投手が大阪桐蔭に対峙できるとはとても思えない。得意の打ち合いで、何とか活路を見出したい。”元祖・バンカラ”の濟々黌の試合ぶりにも注目している。


◎ 大阪桐蔭  〇 木更津総合・鳴門  △ 濟々黌




【新潟明訓・県岐阜商・明徳義塾・酒田南ブロック】

甲子園戦術に長ける明徳が一番手。力のある東海王者・県岐阜商と新潟明訓が追う展開か。

【5打席連続敬遠】で高知大会を勝ち上がってきた明徳義塾。対するは『東北一の捕手』下妻を擁する酒田南。注目は明徳のベンチワークvs下妻の打撃。投手力の安定しない酒田南は、1試合まるまる明徳打線を抑えきることはできないとみるが、チャンスで下妻に打席が回ってきたときは注目だ。苦労に苦労を重ねて甲子園にたどり着いた会田投手の、一世一代のピッチングを期待しているが。新潟明訓と県岐阜商は、両校ともに力を持っている。特に県岐阜商は春の東海大会で圧勝のVを飾り、戦力的には上位にランクされる好チームだ。対する新潟明訓は、今年で勇退を発表した佐藤監督の最後の舞台。選手のモチベーションは上がっており、対戦校には怖い存在となりうる。明徳有利なブロックだが、力で圧倒できるほどのチームではないため、波乱の展開も予想される。


◎ 明徳義塾 〇 県岐阜商  △ 新潟明訓  ▲ 酒田南



【倉敷商・松坂・常葉橘・福井工大福井・秋田商ブロック】

まさにどんぐりの背比べ。どこが上がってきても不思議ではない。

ワタシの予想した代表校診断では、C・D・C・C・Dと評価をした5校のブロックとなり、ある意味とても面白い戦いが展開されそうだ。開幕試合の常葉橘と福井工大福井の両校は、本来の力を出すことが出来たチームが勝ちあがるとみる。実力は全くの互角だ。倉敷商は打線のチームになったものの、全国レベルには到達していない。その打線を相手に、まったくの甲子園初出場だが剛腕・竹内を擁する松坂がどんな戦いを見せるか。1回戦をBYEで勝ち上がりチームを待っている秋田商の粘り腰はどうなのか。このぐらいのチカラとまとまりのチームが勝ちあがっていくのが甲子園の面白いところ。くじのいたずらはこういったブロックも生み出した。興味深い戦いが展開される予感だ。


◎   〇 倉敷商・常葉橘・福井工大福井・  △ 松坂・秋田商  ▲ 


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