東京六大学野球は第2週。
前週で早稲田の打線を9回まで無失点に抑えた東大のエース・宮台は、
この第2週では同じく強力打線の明治と対戦しました。
宮台は前週の力投の影響で、
この日は速球の走りが今一つだったとはいうものの、
ピンチになるとギアを入れ替えて本領を発揮。
前週と同じく、
9回まで明治の打線をゼロに抑える力投を見せました。
残念ながら試合は2週連続の0-1でのサヨナラ負け。
しかし宮台自身は、
その左腕のクオリティをどんどん高めて、
今や『六大学屈指の好投手』にまで上り詰めています。
この先どこまで上り詰めていくのか。
本当に注目の的ですし、
私自身も楽しみで仕様がありません。
昨季まで『100連敗するんじゃないか?』と思われた東大。
しかしながら、
そこに現れたまさに『100年に一人の好投手』とでもいうべき存在、
それが宮台と言えるでしょう。
湘南高校時代から『好投手』と言われていましたが、
その後も十分すぎるほどの成長曲線を描き、
今この場所まで上ってきました。
三振を獲れる140キロ台の速球も魅力ですが、
何しろ彼の魅力はその『得点をやらない』クレバーさ。
この能力は、
全ての投手に備わっているわけではないと思います。
これこそが、
”投手としてのセンス”というものではないかと思います。
プロ野球で長く勝てる投手というのは、
全てこの能力を備えていると思います。
もちろん、球速や変化球のキレ、そしてコントロールのような『絶対的な能力』を持っていなければ通用しないのは確かですが、
プラスアルファとしてこの投手としてのセンスを備えているかどうかが、
その後を決める決定的な違いになるのではないでしょうか。
その点において、
宮台投手の今後は、
光り輝いているのではないかと思っています。
ワタシの知っている限り、
東大での好投手というと、
NHKニュースナインでおなじみだったキャスターの大越さんや、
国立高校のエースで甲子園にも出場した市川投手。
投手としてのプロ入りではなかったが、
中日で活躍した井出選手は”東大出”ということでワタシも注目してみていた覚えがあります。
平成に入ってからは、
小林、遠藤、松家の3人が投手としてプロ入りしていますが、
いずれもドラフト下位指名。
話題先行で、
いずれも『万が一にも成長したら、話題もあるし・・・・・』
というような指名だったと思います。
プロ入りして活躍するほどの絶対能力にかけていた彼らでは、
ワタシも『無理だろうなあ』と思ってみていました。
しかし宮台投手の場合、
今までの東大のエースたちと比較しても、
現時点では『モノが違う』という感じを持てる投手ですし、
初めて『プロ入りしても活躍できる可能性が高い』と思える投手ですね。
まあ現在3年生ですから、
まだまだ来年のドラフトまでには紆余曲折もあるでしょうが、
順調に”その日”を迎えてほしいと思っています。
ただ心配は尽きません。
同じような境遇で、
『絶対能力』を備えた”京大卒”の田中投手は、
ロッテにドラフト2位で指名されました。
彼についても、
素晴らしい球を投げる好投手でしたので期待していましたが、
2年目を迎えた彼の”現在地”のコラムを読んで、
『プロで活躍するということは、本当に難しいことなんだなあ』
という感想を抱いたので、
宮台投手についても『簡単にはいかないだろう』という気がしないでもありません。
田中投手は、
プロのバッター、そして同僚のピッチャーたちの能力の高さに愕然とし、
更にプロのトレーニング等のレベルの高さやその密度の濃さに、
なかなかついていけなかったといいます。
そうこうしているうちに完全に『自分のピッチング』というものを見失って、
今は完全に今までの自分を『解体』して新たな自分を作っているところだといいます。
やっぱりプロ、
その道で飯を食っていくということは、
本当に難しく、レベルの高いところだということですね。
突き抜けた才能がないと、
やってはいけないということだと思います。
ということは、
とてもとても『話題先行』では無理ということ。
宮台投手は、
『本当の本物の実力』をまだまだ磨き続け、
プロに挑戦していってほしいと思います。
プロの世界で、
『東大卒のエース』
という姿、
見てみたいなあ。。。。。
そんなことを感じさせてくれる、
第2週の東京六大学野球です。
最新の画像[もっと見る]
- 全国高校サッカー選手権準決勝 決勝は関東のプレミア対決 前橋育英🆚流経大柏 2週間前
- さあ リーグワン開幕! 1ヶ月前
- 2024.10.26 オールブラックス戦観戦記 3ヶ月前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 4ヶ月前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 4ヶ月前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 4ヶ月前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 4ヶ月前
- ラグビーパシフィックネーションズカップ 日本代表 決勝に進出 4ヶ月前
- ラグビーパシフィックネーションズカップ 日本代表 決勝に進出 4ヶ月前
- おめでとう玉鷲。 1631回、連続出場の記録を更新! 4ヶ月前