第3日の甲子園。
この日もまた気温は上昇。
猛暑日となる中4試合が行われましたが、
各試合ともに熱中症気味に足を攣ってしまう選手が出ていました。
やはりこの気温、
野球をするには過酷すぎる高さで、
どれだけ鍛えている選手たちでも、
そんなこととは全く関係なく体調の不良が起こってしまいます。
試合の途中で交代を余儀なくされてしまう選手は、
せっかくの甲子園の試合なのに、
気の毒でなりません。
気をつけて!と言っても仕方ないのですが、
それでもなんとか普通通りに最後まで試合を完結してほしいと思います。
そんな中昨日の4試合。
選抜準優勝の智辯和歌山が第2試合に登場し、
同じ近畿の近江と対戦しました。
前半で先制点を挙げて試合を優位に進めましたが、
近江が一発攻勢で中盤に逆転。
智辯和歌山は何度もチャンスを掴むものの自慢の中軸が火を吹かず、
ジワジワと差を広げられて反撃できず、
短い夏を終えました。
高嶋監督も今年のチームにかける思いは強かったでしょうから、
無念でしょうね。
対する近江は、
滋賀県勢として初めて和歌山県勢に甲子園で勝つことができ、
歴史を作りました。
ベテラン多賀監督の見事な投手リレーは、
あの準優勝の2001年を思い起こしました。
近江高校。
今年はなかなかのチームです。
今年は夕方前から行われるその日の最終試合がドラマ満載になっています。
初日には慶応がサヨナラ勝ち。
昨日は佐久長聖が初めてのタイブレークを制して勝ち上がりました。
そして昨日。
常葉大菊川と益田東との対戦になりました。
試合前の注目度はさほど高くなく、
甲子園の観客席も、
第2試合の近畿対決、第3試合の大阪・近大付の登場のあとの試合のため、
ザーッと潮が引くように少なくなりました。
しかし。
何度も言うように、
地味と言われた対戦こそ、
甲子園の素晴らしさを堪能できる試合になることがままあります。
そしてこの日も、
やっぱりそうでした。
満振りが特徴の常葉大菊川。
一方益田東は久々の甲子園。
中盤に常葉大菊川が一気に突き放した時は一方的になるのではと思われた試合は、
中軸以降の益田東の見事な攻撃で一転緊迫。
あっという間に逆転した益田東の一点リードで8回裏。
しかしそこから、
常葉の満振り打線がその真価を発揮しました。
まぁ相変わらずの鋭い振りで一気に相手投手を捉えると、
最後は三盗を阻止しようとした益田東キャッチャーの送球がそれ、
益田東に無念の逆転負けとなってしまいました。
それにしても連日、
最終試合の盛り上がりは何でしょう!
うれしい悲鳴が上がってしまいますね。
終わりよければ・・・なんていうか言葉をよく言いますが、
最後の試合が素晴らしい接戦だと、
それだけでもう気分よく1日が終れますね。
両チームの選手たちに、
感謝です。
ということで、
まさかの試合もあれば、
注目の選手やチームがやっぱりスゴイと思わせてくれる試合もあります。
それこそが甲子園。
大会はまだ、
始まったばかりです。
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