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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大鵬 死す!

2013年01月20日 | 相撲

【元横綱・大鵬死す!】

この衝撃のニュースが、
日本列島を駆け巡りました。

大鵬の納屋幸喜さんが亡くなった午後3時15分、
ワタシはちょうど、
相撲観戦のため国技館に入場したところでした。


この日も満員御礼の国技館


こんな大ニュース、
全然知りませんでした。

そのニュースは、
全ての取り組みを見終わって、
帰宅した後のことでした。


これほどの強さと人気、品格を兼ね備えた力士は、
後にも先にも大鵬一人ではないでしょうか。
それほどの力士でした。

大鵬が活躍した時代、
ワタシはまだまだ小さな子供でしたので、
『この横綱がどれだけ強いのか』
が強く印象に残っているということはあまりないのですが、
その土俵の姿は、
うっすらと頭の中に思い浮かべることが出来ます。

よく言われた、
『巨人・大鵬・卵焼き』
のフレーズは、
その後もよく耳にすることがありましたので、
鮮明な記憶にあります。


ワタシの親世代の人などに聞くと、
大鵬ほど『強いけど人気も抜群だった』
力士はいないそうですね。

それは、
強さだけではなく品格もあり、
あの時代にとてもよくマッチした【ヒーロー像】そのままの人だったからでしょう。

長嶋・王とともに、
『現に存在するみんなのヒーロー』
として、
相撲界をしょって立っていた人でした。

優勝回数32回は、
いまだに破られていない記録です。

ウルフ・千代の富士は31回の優勝を果たし、
国民栄誉賞を受賞しました。

ワタシはこれを知った時、
『千代の富士はすごいが、ならば大鵬にも授与すべきでは』
なんて思っていました。

さかのぼることその数年前に王さんが受賞した時も、
『王さんが受賞するのなら長嶋さんも』
と思っていたこともあります。

そんな【すべてを兼ね備えた】大横綱も、
親方になってからは決して恵まれた境遇ではなかったと思います。

脳梗塞での入院。
大鵬部屋の力士が横綱、大関を張ることもなく、
娘婿として大鵬部屋の継承を期待していた元・貴闘力は角界を追放されました。

そんな中でも、
あの悪童・朝青龍や現代の大横綱・白鵬に、
横綱とは何かということを事あるごとに説いていました。

実はワタシが朝青龍を『この人は、本当にだめなんだな。』と思ったのは、
悪態をついていたところやサッカーに興じていたところなどではなく、
あるときスポーツ雑誌の記事(コラム?)で、
『朝青龍は、大鵬さんの苦言やアドバイスにも、全く耳を傾けなくなった』
ということが書かれていたのを読んだ時でした。

『ああ、もうこの人は、先人の大横綱から教えを乞うという、そんな真摯な姿勢もなくしちゃったんだな』
と痛烈に思いました。

現在の大横綱・白鵬は、
先人の大横綱たちから、
いろいろなことを聞き、学び、
自分の横綱としての強さと品格を身に着けてきました。
そこが『大横綱』に突き進んでいる、
大きな一つの要因だと思います。


さて、
角界のみならず、
日本のスポーツ界、いや社会全体に大きな足跡を残した大鵬の死去。

本来なら、
国葬でもいいぐらいの『昭和のヒーロー』です。

ぜひ安倍内閣には、
【国民栄誉賞】
の授与を期待しています。

それにしても、
『昭和は遠く、なりにけり』です。

かろうじて長嶋さん、王さんが元気でいてくれていますので、
我々から上の世代の方たちも、
寂しさを感じずに済んでいるかもしれませんね。

それにしても、
あの大鵬が亡くなるなんて。。。。

さびしいです。


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