春到来 大学野球も開幕

今年は春から、
本当に野球が盛り上がっている感じです。

ＷＢＣで日本国中が熱狂し、
センバツは前半が清宮フィーバー、そして後半は史上初の大阪決戦に沸きました。
そしてプロ野球も、
開幕から『赤ヘル旋風』が止まりません。

今年ほど野球が多岐にわたり注目されている年も、
近年では思いつかないほどです。

そんな中で、
大学野球もいよいよ春のシーズンを迎えました。

去年は創価大の田中、桜美林大の佐々木、明大の柳、神奈川大の濱口ら、
大学球界に『ドラ1間違いなし』の逸材がごろごろしていたので、
彼らの動向を見るだけで楽しかったのですが、
今年はそんな『一番星』は見当たらない大学球界。

こんな年は、
逆にルーキーを見るのも楽しみですね。

東京六大学野球は、
第2週を終わって『昨年の4強』明・早・立・慶が今年も連勝で立ち上がりました。

逆に宮台が注目される東大と法大は、
黒星を一手に引き受けての4連敗スタート。

法大はメンバーを見ると豪華で、
『これは負けないだろう』
なんて思うのですが、
どうにも最近チームが全くかみ合っていない感じで、
今季も低迷から抜け出せそうにないですね。
過去7シーズンで5回の5位。
かつての黄金時代を思い出すと、
本当に寂しい最近の結果です。
ＯＢの我慢、限界に近いのでは？

東大の宮台は、
厳しいシーズンの立ち上がりになりましたね。

実際に投球を見ていないので何とも言えませんが、
11イニングで19四球を出しての防御率6.35．
なんとも厳しいなあ。。。。。
ここからの巻き返しはあるのでしょうか。

やはり昨年の春秋の覇者、明大が今年も充実していそうな雰囲気はありますね。
柳・星が抜けたとはいえ、
齋藤・水野の両輪が機能しそうで、
そこに強力打線が絡むという昨年来の『トータルベースボール』が今年も展開されそうです。

早大は小島ら経験の少ない投手陣がどこまで成長するかでしょう。
打線はなかなかですよ。
4番にあの加藤（早実）ががっちりと座って、
存在感を醸し出していますね。

早稲田としては、
何とか来年清宮にも入学してもらって、
清宮・加藤の3・4番という、
一昨年甲子園を沸かせたラインアップの再現と行きたいでしょうね。

立大は昨日2年生の田中（大阪桐蔭）が1安打完封。
法大から連勝で勝ち点を奪い、
いい立ち上がりをしました。

澤田、田村の両輪が抜けて心配された投手陣。
田中が一本立ちして、
がっちりと太い柱が出来そうです。
峯本・笠松・田中と、
要所には『大阪桐蔭パワー』を集め、
チームの根幹と成しています。

そこに浦和学院、仙台育英、神戸国際大付、横浜らの出身選手が集まり、
チームは本当に上げ潮ムードだと思います。
今年こそは、
悲願の六大学制覇、そして全国制覇と行きたいものですね。

慶大はまだ東大を破っただけなので分かりませんが、
そこそこ戦力は充実している感じですかね。
得意の粘り強さで、
優勝争いに食い込んでいきたいところですね。


東都は亜細亜、国学院らの候補に、
昨秋優勝の日大がどう絡むのかと見ていましたが、
中央が意外に健闘しています。
『戦国東都』ですから、
どうなっていくことやら。

首都大学は完全な地殻変動。
桜美林大は大黒柱・佐々木の抜けた穴が大きくて、
二つ勝ち点を落としました。

優勝争いからはこの時点ですでに脱落した模様で、
ターゲットは一部残留でしょうね。

第1週まさかの連敗でスタートした東海大は、
ようやく第2週連勝で巻き返してきました。
持ち越しになった筑波大ー帝京大の3回戦が、
かなり重要になってきそうですね。

しかし首都大学野球連盟。
『授業に差しさわりが・・・・』ということで月曜開催を止め、
1勝1敗となった後の第3戦を後の日程に回すということにしていますが、
なんだかリーグ戦としては間延びした感じになって、
面白くないのは確かですね。
そして『第3戦』にまた休養十分のエースを持ってくることができる日程のため、
戦い方も完全に変わってきているのではないでしょうか。

1勝1敗のまま【決着戦】がず～っと後の日程なんて、
やっぱり面白くないなあ。。。。

神奈川大学野球では、
桐蔭横浜大が完全優勝しそうな雰囲気。

千葉大学野球は始まったばかりですが、
関東甲信越では上武大、東京新大学では創価大と、
『いつもの強豪』が順当に全国へのキップをつかみ取りそうな気配もあります。


6月の全日本大学野球選手権に向け、
『リーグ戦ならではの戦い』が続きます。
チームの総合力が試される大学野球。
決して勢いだけでは、
『旗』を獲ることはできません。