高校野球の地方大会が花盛り。
連日全国各地で、
激戦が繰り広げられています。
東京では東東京の強豪、二松学舎が、
2試合連続での延長タイブレーク勝ち。
しかも2戦ともに終盤追いつかれて、
相手を突き放して勝つというきわどさ。
一昨年の代表校で、
今年も有力校の一つに上げられていますが、
今年は春にちょっとつまずいたことでノーシードとなり、
初戦が雪谷、2戦目が岩倉と、
連続で名前のあるチームとの試合が組まれて大苦戦となりました。
しかしながら、
しぶとく勝ち上がっているという事は、
選手はこの2戦でものすごく成長したということでしょうから、
ひょっとすると「あの苦戦あったればこそ」という大会になるかもしれません。
埼玉の浦和学院も、
危なかったなあ。。。。
さて、
全国のトップを切って毎年代表校が決まる沖縄。
今年の大会は、
なんというか、
いつもの大会とは大きく毛色が変わっています。
昨夏の沖縄代表は沖縄尚学。
東恩納投手を擁して、
秋九州大会優勝、選抜でも活躍、
そして夏は甲子園8強入りと、
「あ~やっぱり沖縄尚学は、強え~なあ。。。。」
という感じでした。
その沖縄尚学とここ20年程、
ず~っと選手権の代表を争ってきたのが興南。
2010年には春夏連覇を達成して、
沖縄尚学が2度、興南が2度と、
あい譲らぬ全国制覇歴を誇る沖縄の東西の大横綱です。
その沖縄。
今年のチームも秋の大会では両校が勝ち進んで、
決勝で対決。
両校が揃って秋の九州大会にも出場し、
両校ともに選抜出場はならなかったものの、
「やっぱり東西の横綱は強い」
を意識させてくれるものでした。
しかし。。。。
春を迎えたぐらいから、
何やら大型の台風のような「新勢力」が登場してきました。
その名はエナジックスポーツ。
この学校、なんだろうか?
ワタシも興味をそそられましたが、
その学校の記事が出ていましたので読んで、
驚きました。
この学校は「トップアスリートを要請するための高校」という事で、
今のところ野球とゴルフに特化しているようです。
通常の科目は星槎国際と提携して授業が展開されており、
通信制の学校ですね。
スポーツ専門学校は各種学校ではいろいろとありますが、
高校ではなかなか「スポーツ特化型」というのはないですね、今のところ。
ここに沖縄県で実績を残す、元浦添商の名将、神谷監督を指揮官に据え、
沖縄野球界、いやっ、日本の高校野球界に、
殴り込みをかけてきたわけですね。
そして開校3年。
ついにその実力がつまびらかになり、
春の沖縄県大会を初制覇。
しかも沖縄尚学、興南の両巨頭を堂々と破っての優勝。
一気に沖縄の戦いが熱くなってきていました。
ワタシも「さて、しかし夏の大会は別ものなので、どうだろうか」と思っていましたが、
この夏の大会の3回戦、
沖縄尚学との春以降の再戦を迎えて、
その実力がいかんなく発揮されました。
まあ、
強かった!
夏に強い沖縄尚学に対し、
初回からバンバン攻めて、
あっという間に4点を先取。
それをエース古波蔵が全く心配のない投球で抑えきって、
なんと7回コールド、7-0で完勝したのでした。
沖縄からの新風
これはもう、
全国にも新しい風を巻き起こすなあ・・・・・・
と思っていたら、
それだけにはとどまりませんでした。
準々決勝の結果を受けて、
4強の顔ぶれを見ると、
エナジックスポーツ、日本ウェルネス沖縄、KBC未来沖縄、そして興南です。
なんと・・・・
4強のうち3校が、
スポーツに特化した通信制の専門学校的な学校という事です。
少子化の進行もあり、
最近は通信制など、
「特化型」の学校が増えているのは事実です。
野球をやりたい高校生は、
入学時にいわゆる「野球学校」と言われる学校に特待生、あるいは推薦等で入学するという事より一歩進んで、
「野球特化型の通信制学校」に入学して鍛えるという、
ひとつの選択肢も示されてきたという事ですね。
星槎国際とか、クラークとか、
サッカーでは選手権に出場した、
地球環境という学校もありますね。
これらの流れを見ていると、
あきらかにこの通信制の特化型学校の流れというのは、
今後ひとつの主流になってくるのではと思います。
その先駆けとして今年の沖縄大会を見ると、
何だか非常に興味深いですね。
しかしこういう学校だと、
ことさら指導者の力量が問われてくると思いますね。
技術の指導、野球の指導という事だけではなく、
実生活のこと、
それからモチベーションを高く保たせるためにはどうするか・・・・・という事など。
ホント、興味深いです。
さ~て沖縄大会。
野球特化型の3校が勝ち上がってくるのか、
それとも、
一本筋の通った我喜屋監督の指導で、
生徒を本当に厳しく鍛え上げる興南が名門の意地を見せるのか?
目が離せなくなってきました。
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