台風一過の甲子園球場。
そこには、
真っ赤な太陽をそのまま持ち込んできたような、
赤に身を包んだカープファンが大挙押し寄せ、
広島カープのV2を今か今かと待っていました。
土曜日、地元広島で痛恨の敗北を喫して優勝決定ならず。
日曜日は台風に行く手を阻まれての無念の中止。
そして迎えた3連休最後の月曜日。
青く晴れ渡った空の下、
『今日こそ絶対に決める』
と気迫に満ちた赤ヘル軍団が、
見事に阪神に競り勝ち2年連続の優勝を決めました。
その瞬間、
ベンチで涙を流す緒方監督の姿があり、
グラウンドでは選手たちがはじけんばかりの笑顔を見せました。
そしてそのすぐ後、
始まった緒方監督の胴上げでは、
あのエルドレッドが胴上げの中心で、
緒方監督を11度も中に放り上げていました。
その姿を目にして、
『やっぱり広島は、チームがまさに一丸になっているんだなあ』
ということをなんだか強く実感しました。
普通胴上げの輪の中に、
あまり外国人”助っ人”選手は参加しませんものねえ。。。
遠巻きに”外周”から胴上げを眺めているのが常だと思っていたのですが、
あのエルドレッドの嬉しそうな姿を見たら、
なんだかこっちまで嬉しくなってきちゃいました。
おめでとう!!!!
それにしても今年は、
昨年のV以上に中身の濃い、
そして『強い!』優勝でした。
チームの精神的な柱でもあった黒田が引退し、
しかも日本シリーズで敗退してからの今年の出発。
正直『連覇はないのでは・・・・』
と思っていました。
どう考えてもピッチャーが足りないと思っていたら、
若手の投手陣がまさに、出るわ出るわの状態で一気に投手王国を形成、
もとより強力な打線とうまくかみ合って、
他を寄せ付けない素晴らしい勝利でした。
中でも圧巻だったのは、
終盤の強さ。
ゲーム中リードされても全く気にしない、
『絶対に逆転できる』
というチーム全体に浸透した空気が、
今年の広島を最もよく現しているところなんではないでしょうか。
タナ・キク・マルに鈴木誠也、
そして安部や松山、
もちろんエルドレッドや新井、
ホームを守り続けた相沢や新戦力のバティスタまで、
打線には本当に穴がなく『強力打線』を形成しました。
投手陣ではジョンソン、野村に昨年ほどの安定感はなくとも、
薮田、岡田がまさに投手陣の”両輪”として大車輪の活躍をすれば、
大瀬良や九里などがそれに続き、
抑えの中崎や今村も最後まで頑張りました。
こうしてみると、
まさに全員で勝ち取った優勝ですね。
『だれがMVPに選ばれるか、わからないなあ・・・・・』
というのが、
広島の強さを表している言葉のように聞こえます。
さあ、
これからCSが待っていますが、
しっかりと勝ちぬいて日本シリーズに向かっていってほしいですね。
今年こそ、
1984年以来の33年ぶり日本一を勝ち取ってほしいです。
それだけの力、十分に持っています。
地元の大声援に乗り、
今年こそは最後のテープを切ることができるのか?
広島の街は大賑わいだろうなあ。。。。。。
ワタシも久しぶりに、
広島の物産館にでも顔を出してみようかなあ。。。。