いよいよ桜の開花も間近。
プロ野球も開幕まで2週間となりました。
ファンにとっては、
待ち遠しいですね。
去年はSBがパ・リーグを制し、
日本シリーズも圧勝で日本一を奪還しました。
そして、オフでも得意の補強で”圧勝”、
日本シリーズ連覇を狙っています。
しかしオリックスをはじめとしたチームも虎視眈々と優勝に狙いを定め、
戦力を充実させてきました。
今年もまた、
パ・リーグのペナント争いが例年通り、
熱いものになってほしいものです。
今年のパ・リーグは新監督が3人。(まあ、そのうち2人は昨年から代行として采配を振るっておりましたが。)
栗山監督、森脇監督とて決して”ベテラン”と呼ばれるほど采配歴の長い監督ではないため、
なんだか今年のパ・リーグ、
とても若々しい、明らかに『新時代』を感じさせてくれる指揮官ばかりですね。
各チームがどんな戦い方をしていくのか、
とても楽しみです。
黄金時代のライオンズを熱烈応援していたワタシとしては、
工藤・田辺・伊東・大久保の4人の『ライオンズOB』が采配を振るい火花を散らすというのも、
なんだかとてもワクワクすることのひとつです。
ということで、
見どころいっぱいのパ・リーグ、
ペナントレース展望です。
≪2015年 ペナントレース予想≫
【パ・リーグ順位予想】
1.ソフトバンク
2.オリックス
3.日本ハム
4.西武
5.楽天
6.ロッテ
今年のペナントは、
昨年の順位とさほど大きな変わりがなく収まっていくと予想します。
まずは連覇を狙うSB。
ここは選手層の厚さが群を抜いているため、途中で色々な誤算があったとしても、最後は逃げ切ることができるチームですね。投手陣では、新加入の松坂が果たしてどこまでやれるのかということに不安があったとしても、摂津からスタンリッジ、大隣、武田、中田と続く布陣は他球団がうらやむ豪華な陣容。しかも誰かがケガで離脱したとしても、後ろに控えている若手の層の厚いこと。よほどのことがない限り『投手陣崩壊』とはなりそうな感じがしませんね。もちろん後ろも森福、森、柳瀬に五十嵐、サファテ・・・・・・ファンでなくとも次から次から名前があがってくる豪華な布陣で心配はありませんね。
攻撃陣は、昨年活躍できなかった本多が復帰して、柳田、松田、内川、中村に李と、これでもかというぐらいの見事な打線が出来上がっていますね。そして昨年のように、だれか主力がケガをしたとしてもすぐにそれを埋めていく選手が出現する層の厚さも大きな武器になっているようですね。心配があるとすれば、新任の指揮官である工藤監督の采配が(理論派だけに)上滑りしないことと、細川が戦列を離れた捕手ぐらいでしょうか。よほどのことがない限り、今年も優勝争いの大本命であるのは疑いがありません。
昨年はわずかの差で優勝を逃し涙にくれたオリックス。昨年はワタシも最下位に予想し、『本気にならなきゃ改革は出来ない』などと言ってしまいましたが、去年の好成績を受けて今年は本気も本気・・・・・という補強を行いました。ここは戦力うんぬんよりもまず、森脇監督とそのわきを固めるコーチングスタッフが素晴らしい感じがしますね。その首脳陣に与えられた戦力は、『今年こそは優勝を狙う』というにふさわしい。特に打撃陣は、内野陣でブランコ、中島、小谷野という日本球界で名声を残してきた戦力を補強。さほど大きな戦力アップではないという見方もできないことはないものの、やはり選手層が厚くなったという点では素晴らしい。安達、平野といったこれまでのレギュラー陣の尻に火をつける効果も抜群と見えて、『いい形でのレギュラー争い』が行われているようです。外野陣では糸井に、外野転向のT-岡田、そして駿太の成長があれば盤石。SBに引けを取らない打線が完成。投手陣は昨年からのストロングポイント。残留を決意したエースの金子の意気に応え、西を中心とした後続のローテーション投手に期待がかかります。ルーキーの山崎がローテの一角を担えるようだと、グンと投手層は厚くなりますね。救援陣は今年も心配なし。比嘉の故障は想定外だったものの、それを埋めて余りある佐藤、岸田、中山、馬原から平野へつなぐリレーは、今年もB'sファンを熱狂の渦に巻き込むはず。夏場の疲れが出る時期に、いかに先発陣が踏ん張れるか。それが優勝へのカギを握るでしょう。
今年のパ・リーグのペナントは『2強絶対』のペナント争いになるような気がします。(ただしCSは別だが) 残りの4チームでCS最後のイスを争うという、昨年と同じ展開が考えられるのですが、その中ではやはり魅力があるのは若い日本ハムですね。何しろ『大谷がどこまでやってくれるのか?』ということだけで、ワクワクしてくるチームです。大谷が順調に投手として勝ち星を重ね、『15~20勝』ということになれば、優勝だってねらえないチームではないと思われます。『日本の4番』中田には今年、40発、120打点位を狙ってもらいたいと思っているがどうでしょうか。昨年来、チームは若手への新陳代謝を図っている『りビルディングの時期』に入っており、今年もその傾向は顕著になりそうだ。投手陣では、これまでチームを支えてきた両武田、吉川あたりには完全に陰りが見え始めてきており、それを若い浦野、中村、上沢に新人の有原らが埋めるという構図になってきそう。打線では陽、中田という中心軸に、『栗山キッズ』とも言うべき西川、中島、それに大谷などを加えて打線を組む。上位2強に比べるとやや確実性と層の厚さという点に難点があるものの、そのあたり、MLBから戻ってきた田中が埋めてくれるとバランスが良くなりそうですね。いずれにしても、若手をどんどん起用していく伝統を踏襲したチーム作りで、若狭の爆発が期待できるチームだけに、個人的には、優勝争いに絡んでいってほしいチームです。
4~6位は、どのチームが抜けだし、どのチームが沈んでいっても不思議ではない。その中で、昨年に比べるとケガでの戦列離脱者が少ないという点で、現時点ではわずかに西武が上回っている感じでしょうか。期待したオフの戦力補強にことごとく失敗し、獲得した新外国人の中では、唯一新人の郭のみが戦力になりそうな雰囲気。裏返すと、残る4人はまたも”はずれ”の公算が強く、チームを強くするためには『フロントこそ刷新すべき』という従来からの課題はまた今年も解消されそうにはない気配が濃厚ですね。(困ったもんだ) それでも打線に目を移すと、秋山、栗山から浅村、中村、メヒアと続く上位は他のチームに引けを取りません。毎年ケガに泣かされる布陣だが、全員が144試合に近い出場が見込めるならば、田辺新監督としても【戦い方】にメドはつくはず。一方長年言われ続けている”センターラインの充実”と”救援投手の安定”という2つの課題は、今年もまた積み残したままのようですね。田辺監督自体がショート出身なのだから、『なんとしてもショートだけはおれが育てる』という気概を持って取り組んでほしい気がしますが。盤石には程遠いローテ陣は、エース岸と牧田の2人で30勝をクリアできないと上位と戦うことは厳しい見立て。ローテ3番手以下の不安定さは相変わらずで、3番手に期待されていた菊池は、今年も期待⇒落胆といういつものコースを通っていきそうな感じです。
こちらも大久保新監督の元若いチーム作りに励む楽天ですが、先が見えていないという点では西武よりもやや深刻。何しろローテが組みきれない中、大久保監督は左腕松井をセットアッパー、あるいはクローザーにする腹積もりのようで、下手をすると4月の時点から迷走してしまう可能性もありますね。エースの則本はしっかりと1年間『勝ちを計算できる』ピッチングをしてくれると思われるものの、その他の投手がいかにそれについていくことができるのかはなはだ疑問。辛島、塩見、美馬、森、入野らがローテ入りを狙っているものの、いかにも線が細い感じがします。1年間しっかり戦っていくには、厳しい戦力ですね。一方打線でも中心をどうしても外国人助っ人に頼らなければならないというチーム事情は変わっていません。優勝した時はジョーンズ、マギーらを中心に据えて、脇を銀次や松井、嶋らで固めるといった『機能する打線』だったが、こういう戦いをするためには、今年獲得の外国人選手が想定外の大爆発をする必要がありそうですね。いずれにしても、選手層の薄さは致命的で、優勝争いに加わる年にはならないだろうと予想します。
ロッテも深刻な選手層の薄さを抱えています。投手陣は、ここ何年もくすぶり続ける涌井が全盛期並みに15勝以上して、そこに唐川、石川、藤岡らが期待以上の活躍を見せ、その上新戦力のチェンなどが機能するというファンにとっては『夢のような嬉しい誤算』続きでない限り、しっかりとローテを回していくこともままならない陣容ですね。抑えは昨年の経験を踏まえて安定感のある西野に任せるだろうから安定感があり、そこに益田などが絡んで来れば『先行逃げ切り』という伊東監督の描くチームの戦い方が見えてきますがね。打線はデスパイネの爆発頼み。そしてドラ1の中村が、チームの心臓とも言うべきショートでレギュラーを奪取するかということにも注目が集まります。ロッテも今年は我慢の時になりそうですね。戦力としては、上の2強にはとても対峙できるとは思われません。
ということで、
今年は『混パ』とは言えないような展開になりそうですが、
下位に予想された球団がその頑張りによって、
2強を混戦の渦の中に放り込んでほしいと期待しています。
4月から2強が抜けだす展開になると、
2つのペナントレースが展開されるという、
去年のビデオを見るような年になるんじゃないか・・・・・そんな気がする2015年のパ・リーグです。