明暗が分かれる今年のプロ野球。
好不調が選手によって非常に大きく、
バッターでは今年採用された新球が影を落とすような結果になっています。
そんな中、
見たこともないような不運に見舞われている投手がいます。
北海道日本ハムの、
武田勝投手です。
昨日の横浜戦でもまた、
打線は彼を援護できませんでした。
これで5試合援護なし。
援護なしと言っても、
半端じゃないですよ。
なにしろ、
5試合でただの1点も援護してくれないんですから。
わずか30試合ぐらいで完封負けが5つというのもどうかと思いますが、
それがすべて一人の投手に集中しているとは・・・・・・。
これはもう、
プロ野球の長い歴史の中での『七不思議』に入るような出来事ですね。
武田投手は現在2勝5敗の成績ですが、
防御率は何と1.88.
あのエースダルビッシュは防御率2.20ですが、
打線の援護もあり5勝1敗です。
どうなっているんでしょうかね、日ハムは。
普通打線が援護してくれない投手というのは、
ダラダラと投球間隔が長く、
しかも四球が多いようなタイプの投手ですよね。
そんな時ファンは、
『投手のせいで打線のリズムが出ない』
なんていうことをよく言うものですが、
武田投手を知っているファンはお分かりのように、
彼は投球テンポがとてもいい。
四球は今シーズン、
48イニング投げてわずか2です。
なぜ、
なぜ援護がないんでしょうね。
この武田投手、
遅咲き27歳でのプロデビューですが、
デビュー以来着実に成長を遂げ、
昨年は14勝。
入団時には、
アマチュア(シダックス)時代の指導者でもあった楽天・野村監督をして、
『なぜ彼を(ドラフトで)指名しないんだ』
と嘆かせたという逸話もある好投手。
入団した年以来、
日本ハム投手陣には欠かせない『左のエース』です。
技巧派の極みのようなこの武田投手。
ワタシもこの【プロを感じさせてくれる】彼の投げっぷり、
球場で見るのが楽しみなひとりです。
『ピッチャーは球の速さじゃないんだぜ!コントロールこそ命なんだぜ!』
ということを感じさせてくれる彼に、
どうにか援護点を与えてやってください、日ハムの打撃陣のみなさん。
お~~い、中田~~!!
ば~~んと一発、
打ってやってくれよ~~~~!
そういえば、
巨人の沢村も、
援護がありませんね。
まだ1勝ですか。
苦しみぬいて、
大エースへの道を模索してください。
そして、
西武のルーキー・牧田投手。
彼も武田勝投手に負けず劣らず、
不運が続いています。
援護がないのはお約束。
しかも彼の所属する西武の場合、
彼が終盤まで抑えても後に出てくる投手が炎上して、
彼の勝ちを消してしまうというおまけつき!!
このあいだの中日戦。
8回まで牧田が好投。
5-0と一方的なリードでした。
すでにスタミナが切れていた牧田が9回は交代と思いきや、
セットアップ並びに抑えに全くピッチャーがいない状態の今の西武。
結局牧田が9回も投げる羽目になり、
1点を取られて交代。
後から出てきた≪自称・抑え≫の岡本投手。
四球連発で押し出しの嵐。
最後は≪むか~しの抑え≫グラマンが、
逆転タイムリーを浴びて大逆転負け。
ルーキーの2勝目は、
はかなくも散ったのでした。
阪神・SB・日ハムなどの『後ろのしっかりした』チームにいれば、
たぶん5勝1敗だったであろう牧田の成績は、
現在1勝3敗です。
トホホホホ、入るチーム間違えちゃったかな?
ということで、
バッターよりも如実に運・不運に左右されてしまう投手というお仕事。
それでもめげずに、
どうか頑張ってください!!
いつかきっと・・・・・・
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