SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

オールスターの意義

2023年07月06日 | プロ野球

7月19日、20日に行われる今年のオールスターゲーム。

昨日監督推薦が発表されて、
今年の出場選手が確定しました。

パ・リーグの指揮を執るオリックスの中嶋監督は、
当然選ばれてもよいはずの山本由伸、宮城(オリックス)、松井(楽天)、甲斐(SB)らのWBC戦士を、
推薦しませんでした。

監督談としては、
やはりWBCからはやめに仕上げ、休みなしで突っ走ってきた選手たちに、
少し休養を与えたいという意図だとのこと。

ワタシとしてはこの談話を聞いて、
「さすが中嶋監督だなあ」
なんて思いました。

とにかくWBC組の選手たちは、
今疲れが出てきているんじゃないかと思いますね。

村上も球宴出場はなしだそうで、
少しでも休んで英気を養い、
後半戦に万全の体調で臨んでほしいですね。

MLBと違ってこの日本のオールスターゲーム。
昭和の時代には「人気のセと実力のパが戦う真剣勝負」的な風情があり、
特にパ・リーグの猛者たち(本当に野武士軍団のようないかつい選手が多かった~)が、
セ・リーグに対して「絶対負けない」と牙をむいている感じでした。

まあだってそうですよね。

今と違って、
テレビでやるプロ野球は巨人一辺倒。
パ・リーグの試合なんて、
年に数試合、いやっ、
弱かった西鉄・太平洋・クラウンなんて、
ワタシほとんど見たこともなかったですからねえ。

特にフジのプロ野球ニュースが始まる前の時代なんて、
彼らがユニフォームで動いているところ、
見たこともなかったもん。
(まあ、そういう点でもプロ野球ニュースの功績は大きかった。何しろ、すべての試合をハイライトでやってくれるというのが初めての画期的なことでした。その前は、スポーツニュースで取り扱うのは、巨人を中心にセ・リーグの試合のみ。パは字面で何対何だったというのを見るだけでしたから、ね。)


だからパ・リーグの選手たちにとっては、
オールスターは一世一代の晴れ舞台、
ここで長嶋や王らのいるセ・リーグを倒せば、
名前と顔を全国民に売れるってことで、
その張り切りようは今じゃ考えられないほどでした。

野村をはじめ、福本、山田、鈴木、土井・・・・
素晴らしい選手は数多いましたから。

ということで、
昭和のオールスターはまさに「お祭り」の中真剣な勝負が繰り広げられて、
そんな中で長嶋さんや王さんはま~余裕でお祭りを楽しんでいるという感じで。。。。。

そのコントラストがまた面白かったというか。。。
盛り上がったイベントでした。

野球好きな大人たちや子供たちも、
オールスターの話題をよくしていたものです。
そしてその当時は3試合行われていました。

2勝したほうが何となくその年は勝ったってことで、
盛り上がったもんでした。

しかしいつしか、
オールスターの意義も変わってきて、
昭和60年代から平成にかけては、
なんだか「様変わりしたなあ」なんていう感じのオールスターでしたね。

まだまだプロ野球の人気は高かったので、
セパのいつも見られない対決に、
大いに世間は沸いていました。

巨人の桑田と西武の清原の対決とか、ね。

しかし昭和の時代にあった「対決色」はすっかり薄れ、
まさにひと時のオアシスのような試合になっていっていました。
まあ時代は西武が王座に君臨していた時代。

パ・リーグの実力や地位もすっかり上がり、
テレビでも頻繁にパ・リーグの試合も放映されるようになっていましたからね。
さらにダイエーとオリックスがパ・リーグに参入して、
すっかりパ・リーグは新しい時代になっていましたし。

そんなこんなで2000年代に入ると、
今度はセパ交流戦も始まりました。

ということで、
今やオールスターでなくとも、
公式戦でセパの対決は普通に見られるようになっています。

村上vs山本だって、
佐々木朗希vs岡本や佐藤だって、
毎年見ることができます。

そんな中でのオールスターですから、
従来の「セとパ、どっちが強いかな~」
なんて言う意義はすっかり飛んじゃっていますね。

今のオールスターの意義は、
ペナントレースの前半戦と後半戦の間に行うオアシス的な試合で、
そこで前後半の区切りをつけるためのもの。。。。。とワタシの目には映っています。

言ってみれば、
フットボールで言うところの「ハーフタイムショー」ってところではないでしょうか。

そして今は、
オールスターに選ばれることが、
かつてほど名誉なことではないですよね、選手にとっても。

MLBのオールスターは、
年間1試合しか行われず、
しかも30チームもあるので、
オールスターに選ばれることはすなわち本物の一流選手の証で、
それゆえそのステータスも相当高いものがあります。

そして、
「年間1試合のみ」って言うところがミソですよね。

だから、
日本もオールスターのステータスを高めるならば、
やっぱり「1試合開催」にすべきじゃないかな、
なんて思っています。

もう20年以上、
そんなこと思い続けています、ワタシ。

そしてその1試合を、
日本シリーズかドラフトの優先開催(選択)権を争奪する試合にする。
そうすれば、
やっぱり盛り上がっていくんじゃないでしょうかね。


今の日本プロ野球のオールスターは、
何だかNFLのプロボウル的で、
ホントお遊びの試合って感じなんですよね。

選手たちも誇りに感じて試合していないし。
今のオールスターのような顔見世興行的なこんな試合は、
シーズン後にかつて行われていた「東西対抗戦」みたいにしてやったらいかが?

そんなことを、
オールスターが来るたびに感じています。

そしてあまり面白くもないので、
最近はちゃんと見なくなってしまっていますしね。

興行的には2試合やった方がいいんでしょうが、
もうちょっと考えた方がいいよ。。。


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