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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第84回選抜高校野球大会  大阪桐蔭 圧巻の初V

2012年04月05日 | 高校野球

≪第84回選抜高校野球≫

【決勝】

 大阪桐蔭(近畿・大阪) 7-3 光星学院(東北・青森)



まさに圧巻の春初制覇でした。

大阪桐蔭は、
スケールの大きな好守で光星学院との横綱対決を制して初V。
上宮以来、大阪に紫紺の大旗を持ち帰りました。

今日のスポーツ紙には、
エース藤浪のことが大きく取り上げられていましたが、
昨日の試合はその頼みのエースが、
光星学院の強力打線に何度もとらえかけられました。

しかしそこで、
ガッチリとした守りと、
すぐに突き放す攻撃力でバックが藤浪を超強力に援護。
相手に主導権を渡すことなく、
ゴールのテープを切りました。

同点に追いつかれた3回1死1・3塁での併殺。
そして追いつかれそうになっての5回1死1・3塁での笠松のダイビングキャッチ。

そのあたりに今年の大阪桐蔭の、
球際に強い”執念の”野球を感じることが出来ました。

打っては初回の小池の先制2ランも大きかったのですが、
3本の犠飛を打ち上げたところに【大阪桐蔭らしさ】を感じることが出来ました。

今大会は苦戦の連続でしたが、
この決勝はノビノビと自分たちの野球をやりきるという気持ちが感じられ、
そうなったときこのチームに敵はないな、
と感じることが出来ました。

見事な初優勝だったと思います。

91年夏の初出場・初優勝という快挙から始まった大阪桐蔭のビクトリーロード。

途中、
中村(西武)、西岡(ツインズ)、岩田(阪神)、辻内(巨人)、平田(中日)など、
これでもかと好選手を輩出し、
”最終兵器”中田(日ハム)を持って全国制覇を狙ったものの悲願はならず。

厳しい批判にさらされたこともあったかもしれません。

しかし08年にスーパースター不在のチームを総合力で夏2度目のVに導いてから、
西谷監督の采配には風格が感じられるようになりました。

今年のチームは、
『絶対』と言えるエースの藤浪を擁し、
打線は例年通りの強力打線を形成。

自信を持って乗り込んだセンバツで、
決してピークではないチーム力だったものの、
しぶとく激戦を勝ち抜き初Vを達成しました。

≪大阪桐蔭の時代≫
を強く意識する、
今回の優勝だったと思います。

大阪桐蔭と他校との間に横たわる壁。

まずは素材の壁だと思います。

何しろ好選手が集うチームとなっている大阪桐蔭。
なぜ好素材が集まるかは、
甲子園での戦績というよりも、
しっかりと野球の技術を身につけさせてくれるとの思いが、
入学してくる選手たちにあるためでしょう。

『自分の期待に応えてくれるチーム』
という評価が固まっているのではないでしょうか。

70年代から黄金の80年代を経て90年代の半ばまで、
大阪の高校野球の顔と言えば、
なんといってもPL学園。

キラ星のごとく好選手をプロに毎年輩出し、
甲子園では向かうところ敵なしでした。

しかし90年代中盤から、
そのPLの牙城を崩すべく大阪桐蔭の充実が目立ち始め、
2000年代に突入してからはまさに、
大阪桐蔭の独壇場の気配も漂います。

ワタシは関東の人間なので、
普段から大阪桐蔭のチームの練習や練習試合に接することはできないのですが、
甲子園での試合前の雰囲気やシートノックなどを見ていると、
『素晴らしいチームだな』
といつも強く感じさせられます。

大阪桐蔭の挑むような素晴らしいシートノックは、
明徳義塾と並んでワタシの楽しみのひとつでもあります。

その大阪桐蔭が、
甲子園で力を出し切ってのV。
おめでとうございます。

野球部だけではなく、
学校全体が上げ潮ムードにある大阪桐蔭、
美酒に酔い、
また夏を目指してくれることを期待しています。

それにしても藤浪投手のポテンシャル、
凄いものがあります。

阪神あたり、
どうしても欲しい投手でしょうね。


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