パ・リーグが風雲急を・・・・・告げてね、頼むから。

オールスターまで残り10試合を切って、
各チームとも一区切りがつく前に何とかいい形にしたいと目論む、
プロ野球のペナントレース。

交流戦明けぐらいには、
パ・リーグはSBの大独走態勢で、
セ・リーグは『混戦が演出されるか？』なんて感じでしたが、
昨日を終わってみると、
思わぬ方向に事態は走り出している感じで、
なんだか目が離せなくなってきました。


セ・リーグは広島が絶好調。
大型連勝が止まった後も、
しっかりと白星を積み重ねて現在貯金の数が１７。
あっという間に2位との差は10.5ゲーム差まで広がっています。

2位～6位まではまさにダンゴ状態。
ドングリの背比べといえば聞こえがいいですが、
借金まみれの5チームの”泥仕合”みたいな様相になっています。

昨日は『伝統の一戦』巨人vs阪神が行われましたが、
勢いのないチーム同士の戦いというのは、こういうものなのか・・・・・・・・
とがっかりするようなレベルの戦いでしたね。
感心したのは阪神先発・メッセンジャーの序盤のピッチングぐらいでした。

『カープは優勝経験がないだけに、まだまだ夏場にかけて、荒れる展開も予想されるなあ』
なんてちょっと前ぐらいは思っていましたが、
この現状を見ると、
ちょっとその予想は変えなきゃいけない展開ですね。

10ゲーム以上の差になったということは、
たぶん2位以下のチームは目標を優勝から『CS進出』に完全にチェンジすることが予想されます。

するってえと、
各チームがシャカリキに『広島落とし』を仕掛けていくということがなくなって、
目の前の『CS進出へのライバル』との戦いに気持ちも戦力もシフトさせるということになるでしょうから、
カープとしては本当に願ったりかなったりの展開になるかもしれませんね。

投手陣が大崩壊して大型連敗でもない限り、
このまますっとゴールテープを切る・・・・・なんてことが現実的になってきました。


一方のパ・リーグ。

首位を独走中のSB。
盤石の1軍戦力と、
湧き上がってくるような若手選手の出現で、
全くスキは見当たりませんでした。

しかし先週、
本拠地での6連戦で、
まずロッテに勝ち越しはしたものの苦戦。
そして続く日ハムには3連敗。

さらに昨日、
あろうことかオリックスに完封負けを食らって、
2位日ハムがひたひたと近寄ってくる足音が聞こえてきました。

まだ貯金は25と、
セを独走する広島の17よりも8つも多いのですが、
何しろセ・リーグと違って、
追ってくるチームの迫力が段違い。

絶好調の日ハムが11連勝で5.5ゲーム差まで追い上げてきました。
そのすぐ後ろには粘りのロッテが6ゲーム差でぴったりと追走しています。

日ハムは大谷・有原らの先発投手陣の質・量はSBを凌駕しており、
主砲・中田の復活があれば、
一気に夏場勢いを加速していきそうな気配がありますね。

いかにSBとはいえ、
大谷・有原に対峙して『完ぺきに攻略できる』とは言い切れないでしょう。
オールスターまでに4ゲームぐらいになっていたら、
8月の直接対決で一気にゲーム差を詰めることも可能かもしれません。

オールスター明けの7月末～8月にかけて、
日ハム　vs　SB
の直接対決が、
金・土・日で3回、都合9試合もあります。

日ハムはここで、
先日の3連戦と同じく高梨・有原・大谷をつぎ込んでくることが予想されますから、
これを6勝3敗以上、
できれば7勝2敗ぐらいで乗り越えれば、
一気に首位奪取も現実味を帯びてきます。

ロッテも相変わらず粘り強く戦えていますから、
ひょっとすると『3すくみ』という展開も、
望めるかもしれませんね。

パ・リーグは今季、
明らかに上位3球団と下位3球団の間にゲーム差でも戦力的にも大きな差ができていますから、
夏場は上位3球団によるたたき合いになってくるかもしれません。
そうなったら盛り上がりますね～。

下位3球団は、
早々に『来季を見据えて』という戦いにシフトせざるを得ないでしょうから、
ますます上位3球団は下位には取りこぼせないということにもなります。

どうなっていくのか、
一時は『無風』といわれたパ・リーグのペナントレースが、
風雲急を告げてきたという雰囲気が漂ってきました。

楽しみな夏の戦いとなりそうです。

＊まあ、7月終盤～8月は、ワタシはいつも『高校野球にかまけて』プロ野球にはほとんど関心がなくなったような状態になってしまうのが常です。しかも今年はリオ・オリンピックもあるし。。。。。8月終わりぐらい、ハッと気が付いたときに一体ペナントレースはどうなっているのか、注目ですね。