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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

ボクシングダブル世界タイトルマッチ  山中慎介 最強挑戦者との決着戦へ。 長谷川穂積は乾坤一擲の王座挑戦!

2016年07月07日 | ボクシング

9/16 エディオンアリーナ大阪

≪WBC世界バンタム級タイトルマッチ≫ 
チャンピオン             同級1位
山中慎介(帝拳) vs アンセルモ・モレノ(パナマ)

≪WBC世界Sバンタム級タイトルマッチ≫
チャンピオン           同級4位
ウーゴ・ルイス(メキシコ) vs 長谷川穂積(真正)


楽しみなボクシングのダブル世界タイトルマッチが決まり、
昨日発表されました。


11度目の防衛戦に臨むのは”神の左”山中慎介。
相手は9度目の防衛戦で大苦戦を強いられた、
”最強の挑戦者”にしてWBAバンタム級では”スーパー王者”の称号まで与えられたモレノです。

前回のこのまさに『頂上対決』は、
山中が2-1のきわどい判定で、
薄氷を踏む勝利を収めました。

そのリマッチとして行われる今回の対決、
さらなる激闘が予想され、
緊張感は今から高まっています。

前回の対戦の記事 ⇒  http://blog.goo.ne.jp/angeldad/e/82e29d6cd1bc434339ac2ed552c54a8d


前回の対戦では、
派手な打ち合いこそありませんでしたが、
両者の距離をめぐる攻防というか、
玄人受けするような究極の技術戦が展開されました。

その前まで、
”神の左”といわれる強烈な左拳でKOを量産してきた山中でしたが、
この試合は山中の本来の持ち味ともいえる『技巧&フットワーク、カウンター』を軸にした戦いとなり、
山中ファンならずともうなってしまうような試合になりました。

敗れたモレノは、
僅差の判定に納得がいかなかったのか、
直後から山中との”リマッチ”を希望していましたので、
今回は念願かなったといえるでしょう。

両者ともベテランの域に突入して、
ボクシングの奥深さを見せてくれるような試合になるのではと思います。

できれば中継を行う日テレが、
この試合がどう凄いのかということを、
もっともっと、宣伝してほしいところですね。

『山中ファン』の一人として、
期待と不安の入り乱れる、
複雑な心境で試合を待ちたいと思います。


そして”元祖スーパーチャンプ”といえばこの人、
長谷川穂積が再び世界戦のリングに登場します。

今回は『自分でも最後だと思っている』と腹をくくって、
3階級制覇に挑んでいきます。

WBCバンタム級で10度の防衛を果たし、
モンティエルとの統一王座戦でまさかのKO負けを喫した長谷川。

しかしその後、
飛び級でフェザー級の世界王座を奪取。

そのフェザー級王座を失ってからは、
1戦ごとに引退がささやかれた戦いでした。

2014年にはSバンタム級で世界挑戦も敗退。

『さすがに引退だろう』
といわれましたが、
『まだやり切っていない』と自身のくすぶる炎に決着をつけるべく、
リングに上がり続けました。

そして昨年から、
『不利』といわれた世界ランカーとの戦いに連勝して、
不屈の闘志とともに世界戦のリングに帰ってきました。

その時の記事 ⇒ http://blog.goo.ne.jp/angeldad/e/7ac3eac258ee905b05d074ab9276bede



ファンとしては、
さすがに長谷川にこの世界戦を獲って長期に防衛してもらおうなんて思っていません。

八重樫東と同じく、
長谷川穂積にはその【男の生きざま】をリングの上で見せてもらいたいだけです。

『これがボクサーなんだ』
というものを感じる長谷川の戦い。

栄光の光にまみれていた時から、
転落を経験し、
そこからまた這い上がるためにもがきにもがき、
そしてつかみ取った世界挑戦のリング。

アリスの歌にある『チャンピオン』のように、
疲れて眠るようにリングに崩れ落ちるシーンを、
目の当たりにするかもしれません。

しかしそれでも、
彼の最後になるかもしれない戦いを、
目に焼き付けたい……
そんな思いに駆られています。


まあ、
救いは挑戦するチャンピオンが、
さほど強い相手ではないということ。

チャンピオンのルイスは、
かつてはWBAバンタム級の暫定チャンピオンとして亀田興毅と戦い、
判定で敗れたこともあるボクサーです。

その時見て思ったのは、
『あんまり強くね~な~』
ということ。

それから5年ほどの歳月が流れて、
どうなっていることでしょうか。

長谷川のまさに乾坤一擲の戦い。
目に焼き付けておきたいですね。


現在のボクシング界。

今年に入って、
『絶対王者』に君臨していたあの内山高志がまさかのKO負けで陥落。

現在は井上尚弥が世界のひのき舞台に出ていくチャンスを虎視眈々と狙っているほか、
いよいよ世界戦が視野に入ってきた村田、
そして”男・八重樫”に、王座返り咲きを狙う三浦隆司などがボクシング界を引っ張っています。
もちろん山中も”絶対王者”に近い位置にでんと座っています。

そこに河野、田中、田口、井岡らの世界チャンピオンも絡んで、
たくさんの世界タイトルが国内にある状況に変わりはありません。

しかし現在の『世界チャンピオン乱造』状態のボクシング界にあって、
ただ『世界チャンピオン』というだけでは、
世間に訴えかけるものはありません。

ファンはすでに、
『○○階級制覇』なんてものにはほとんど興味がないといっても過言ではないでしょう。
それよりも、
『どんなファイトを見せるのか?』
『どんな強い相手に挑むのか?』
『どんな生きざまを見せてくれるのか?』
ということの方がよほど大切。

そういう意味では、
現在のボクシング界の現状は、
かつてのプロレス界の現状とよく似ているかもしれません。

かつてのプロレス界も、
『誰が誰と戦うのだ?』
ということが興味のほとんどを占めていて、
『誰々が○○のタイトルを保持している』
なんてことには、
ほとんどだれも興味がありませんでしたからね。

まあ、
それほどに『ベルトの価値』自体はかつてと比べてて著しく低くなってしまいましたが、
どっこいボクシングには『そんなことには代えられない価値がある』と、
ワタシは思っています。

『ベルトという【権威】よりも、どう戦うかという【実質】にこそ価値がある』

そんな時代に移ってきていると思います。

そんな中で、
チャンピオンも一人一人に、
覚悟が求められる時代です。

山中チャンプも長谷川も、
ファンに強く訴えかけてきてくれるボクサーだけに、
この戦いからは、
目が離せません。


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