帰ってくるぞ・・・・大阪桐蔭

選抜選考の重要な参考になる、
というよりも、
『センバツ予選』と言ってもいい各地の秋季大会。

来年は記念大会ということで36校が代表になります。
各地区の代表枠は、
すでに以下の通り決定済みです。

北海道　１
東北　　３
関東・東京　６
東海　　３
北信越　２
近畿　　６
中国　　３
四国　　３
九州　　４
21世紀　４
記念枠　１


よくわからない”記念枠”の設置もありますが、
元々が【招待大会】として発足したこの選抜高校野球大会。
夏の【選手権大会】とは全く別に、
招待枠を増やすというのは、いいですね。

しかしこの判断基準が明確にされていないため、
どうしても『万人を納得させる』事は出来ないのが常。
しかしそれもこれも、
大会が始まってしまえばどこ吹く風・・・・・となります。
いつものはなしです。

さて、
その選抜の『予選』である各地の秋季大会がたけなわです。

すでに北海道、東北、北信越などの優勝校が決まり、
週末には東海で県岐阜商、東京で安田学園が優勝を決めました。
優勝をしたチームは、
まず間違いなく選抜に選ばれることと同時に、
まだこの後『秋の全国大会』である明治神宮大会に出場します。

安田学園は全国規模の大会は全くの初出場。
（確か関東大会にも進出したことはなかったのでは・・・・）
一足早く、
『全国の空気』に触れてみるのもいいかもしれませんね。

しかし【地元・東京の初出場】は、
明治神宮大会に限っていえば活躍することも多く、
かつての岩倉や国士舘、世田谷学園などは、
この大会を制して波に乗り、
選抜でも好成績を収めるという結果を残しています。

安田学園にも期待して、
その実力を測ることにしましょうか。


この秋季大会が始まる前、
旧チームから引き続いて力を持ったチームは・・・・・
と考えてみたところ、
春夏連覇の大阪桐蔭、ドクターＫ・松井の桐光学園、エースと4番を残す明徳義塾。
選手権で大活躍したこの3チームが旧チームからのレギュラーを多数そろえて圧倒的に強く、
来春のセンバツでも覇権を争うのでは、と見ていました。

しかし夏の選手権で上位進出を果たしたということは、
新チームの結成並びにチーム作りが大幅に遅れるということ。

心配してはいましたが、
その心配通り桐光学園、明徳義塾はまさかの県大会敗退。
大阪桐蔭も、
大阪大会決勝でライバル・履正社の軍門に下りました。

『選抜は面白くなくなるなあ』
と思っていましたが、
大阪桐蔭が昨日、
大阪大会2位で出場した近畿大会で、
選手権でも下した天理を相手に7回コールドで圧勝。
選抜をほぼ確定しました。


投手力は、
まだまだ藤浪投手並のエースがいるってわけではありませんが、
打線はキャプテンの森を筆頭に笠松、近田などを揃え、
むしろこの時期としては旧チームを凌ぐほどの破壊力を持っています。

そして、時代はまさに【大阪桐蔭時代】。

あの桑田・清原のＰＬでも、
水野・江上の池田でも、
柴田を擁した法政二でも、
かつてのどんなチームでも成し遂げることが出来なかった
【甲子園3連覇（3季連続優勝）】
への挑戦権を獲得したということです。

来年の春は、
この話題で持ちきりになるかもしれません。

そして今のところ、
この大阪桐蔭を戦力的にしのぐチームは、
全国広しと言えども、
まったく見当たりません。

そういった意味で、
前人未到の3連覇への挑戦が、
本当に楽しみになってきました。

まずは近畿で優勝して、
神宮にやってきてほしいなあ、
と思っています。

ここで圧勝して、
【バリバリの優勝候補筆頭】
で選抜に挑んでいってほしいものです。


そういえば関東では、
優勝候補の筆頭とも目されていた東海大相模が、
初戦であっさりと霞ヶ浦に敗退。

神奈川勢が枕を並べて討ち死にしたことから、
8強のうちなんと7校が、
北関東のチームとなりました。（埼玉も北関東に含める）

ここ2年ほど、
低迷していた北関東勢がグングン力を伸ばしてきていましたが、
これほどまでとは・・・・。
会場となっている群馬は、盛り上がっていることでしょうね。
（残念ながら小粒なチームばかりで、とても大阪桐蔭の相手にはなりそうもありませんが。）

九州ではあの濟々黌も勝ち上がり、
四国では安楽投手の済美も勝ち上がってきています。
中国は、関西・広陵の2強が順調な歩み。

各地の熱戦、
今週末にかけて、
結末を迎えます。