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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

新生・辻西武ライオンズ シーズンを終了  源田壮亮 本当に良くやった!

2017年10月06日 | プロ野球

昨日の143試合目を持って、
今年の西武ライオンズのレギュラーシーズンが終了しました。

79勝61敗3分 2位

貯金18という成果は、
チームがしっかりと機能していたからにほかなりません。

10年以上にわたり、
黄金時代の残り香をすべて失い、
年々歳々劣化を重ねていく西武ライオンズに、
ため息とともに興味を失っていたワタシ。

状況も考えず、ただただ振り回すだけの打線・・・・・・
プロかアマかわからないような、ザルのような守備陣・・・・・
打撃陣のみならず投手陣の、天下一品の勝負弱さ・・・・・・・・
そして、それを全く気にするそぶりもない、明るいと言えば聞こえはいいが、要は本気で勝負しにいってんのか?!という感じのチームの雰囲気・・・・・・・

すべてがもう、見るたびにイライラを通り越して爆発してしまいそうな、
ワタシでした。


そしてここ数年、
プロ野球で心を奪われるのは大谷翔平であり松井祐樹であり、
その他の清新なスター選手たち。

チームとしても、
昨年の広島や日ハムの素晴らしいチームカラーを見せられると、
『やっぱりプロ野球はこうじゃないと・・・・・』
なんて思っていました。



しかしながら、
去年のシーズン終了後、
西武の新監督に就任するのが辻発彦だというのを耳にして、
心が揺らぎました。
彼の現役時代、西武の選手の中で一番好きだった辻が監督なら、
そして彼が現役時代や中日のコーチ時代そのままに、
『厳しく、激しくも勝利に向けたしっかりした野球を追及してくれるなら・・』
と少しだけ期待しました。

その辻監督。

キャンプから話題になることが少なかったチームの中で、
次から次にチームを復活させる布石を打ってきていました。

まずは新人の源田をショートに定着させ、
何があっても彼を使い続けるという方針を、
最後まで貫きました。

あの細い体で、
源田はその期待にしっかりと応え、
昨日、143試合という長丁場のシーズンを、
フルシーズン全イニング出場という、
素晴らしい成果で終えました。

143試合出場 575打数155安打 打率.270 本塁打3本 打点57 盗塁37 得点圏打率.344


もう、
素晴らしいとしか言いようのない成績です。

夏場にさすがにばてが来たのか、
打率を2割5分台まで落とした時には、
これからずるずると下がっていくのかなと思いきや、
9月に入って再浮上しました。

なんという素晴らしさ、そしてタフさ。

ショートというかなめのポジションで、
もう10年選手のような顔をしてスタメンを張り続けるこの源田という選手、
西武は【本物のお宝】を見つけましたね。

現役時代の辻監督にそっくりなプレースタイル。
辻監督はこの源田を『これだ!!!』と見込んだんでしょうね。
『源田を一人前に育ててこそ、これからの西武というチームで、自分の野球を体現できる』
と思ったからこその、
このシーズンの使い方だったと思います。

そして同じように使われ続けたのは、
外野にコンバートされた外崎修汰。

彼は3年目の選手ですが、
今年外野にコンバートされて花開きました。

彼もまた『辻監督の秘蔵っ子』のひとりですね。

シーズン当初は田代、木村とポジションを争っていましたが、
足と守備でポジションを勝ち取り、
試合に出続けるうちにしっかりと打席でも結果を残せるようになってきました。

135試合出場 438打数113安打 打率.258 本塁打10本 打点48 盗塁23 出塁率.315


こちらも堂々とした成績を残しました。
そして彼は、もともと内野手だということもあって『内野もできる』ということが、
チームのオプションをかなり増やしてくれているという、
貴重なプレーヤーです。


彼についてもまた、
夏場にぐんぐんとその成績を上げてきたタフなプレーヤーです。

源田、外崎という『足があり、しかもタフ』なプレーヤーが、
今年しっかりとポジションを掴みました。

そして最大のサプライズは、
8月から4番にがっちりと座り続けた、
山川穂高でしょう。

彼は4年目のプレーヤーで、
昨年も『プチブレーク?』していましたが、
どうしても1軍では結果を残したいと焦るあまり、
2軍で見せていたような『パワーはあるけど、結構柔らかい』特徴のあるバッティングを披露することができませんでした。

そして今年も開幕は2軍。
待ち焦がれていた6月の、出身地である沖縄の遠征にも参加できず、
後半戦を迎えようとしていました。

しかし7月に1軍に昇格して結果を出し始めると、
それからは『本来の山川』の良さを存分に発揮。

なんと73試合で23本塁打。
凄い成績を残しました。

78試合出場 242打数72安打 打率.298 本塁打23本 打点61 出塁率.315 得点圏.353


まあ、すごい成績です。

ハーフシーズンでの成績としては突出していますね。
特に8月からは毎試合4番を任されてのこの成績ですから、
彼も完全に『一皮むけた』感じです。

本塁打、打点は言うに及ばず、
注目されるのは打率の高さ、得点圏打率の高さ、そして出塁率の高さです。

何しろこの成績、
チームに対する貢献度は、本当に高いですね。


その他にも、
捕手の岡田や昨年盗塁王の金子、
彼らもまた、
今年で一人前に育った選手と言えるでしょう。


こういった若い選手を次々に育てて、
辻監督は次世代の芽を次々に花開かせてきましたが、
チームの中心には秋山・浅村を据えて、
この二人を軸にしたチーム作りを進めたシーズンでした。


昨年まで、まごうことなきチームの中心であった栗山、中村、炭谷、メヒアといったところは、
『チームの軸』からは外してベテランという扱いに変わりました。

そして『コンディションがよくなければ決して使わない』ということを、
たとえ高年俸のベテラン選手であっても徹底し、
”新しいチームの骨格作り”に腐心した1年であったということが言えるでしょうね。

彼らベテラン陣は果たしてシーズンオフにどんな決断を下すのか、
注目して見ていますが、
チームを去る選択をする選手も結構いるのではないかと思ったりしています。

渡辺、鬼崎、上本など、
田辺監督時代まで重宝されたベテラン陣は、
たぶんこのチームでの使命は終えたと判断されることでしょう。


打撃陣については、
もう1,2ピース必要ではありますが、
チームの骨格は固まってきたと思います。


しかし投手陣については、
まったくと言っていいほど『手つかずに終わった』ともいえるシーズンになってしまいました。

去年ひどい状態に終わった手薄な投手陣から、
FAでエース岸が抜けてどうなるかと思いましたが、
岸が抜けたことで菊池が覚醒し、
見事にエースとしての働きをしました。

しかしそのほかでは、
前半調子のよかったウルフが勝ち星を稼ぎまくりチームの屋台骨を支えましたが、
その他の投手は『まだまだ』といった感じで、
つぎはぎをしながらなんとか乗り切った・・・・・という感じ。

菊池はこの球団には、
在籍してもあと1年。

ウルフは後半のピッチングを見ると、
今年前半のピッチングはもう望むべくもない状態でしょう。

投げてみなければわからない野上、十亀らにチームの命運を託すことはできず、
今季まさかの頑張りを見せた岡本洋介にこれ以上期待するのは酷というもの。

そうみると先発陣、
『来季以降、まったく未知数の状態』
であることは明白ですね。


そこで来季は、
今季の『野手陣の大改革』ばりに『投手陣の大改革』を断行するのではないか?
そんな気がしています。

軸になるのはもちろん、
期待の若手である高橋光成と今井の『ドラ1コンビ』。
そこに新外人、ドラフト指名選手らを組み合わせて、
来季は今季とは全く違ったローテの姿を見せてくれるのではないかな?
そんな気もしています。

そのためには、
コーディネーションのうまい投手コーチの存在も必要でしょうね。
中日時代の”辻人脈”で誰か、
いい人連れてこれないのかな?

来年今年のように構想通り事が運べば、
長い低迷を脱して今やキラキラ輝く黄金時代を迎えそうな広島カープばりに、
V字回復・・・・いや、黄金時代の再来となる可能性もあるのですけどね。


そんなことを夢想しながら、
今季のレギュラーシーズンの締めくくりをしようと思います。

これからCSが待っていますが、
ワタシとしては『今年は現実的に、何とか第1ステージで楽天を破ることが目標』としています。

SBとは、
今季はまだ【勝負できる状態ではない】と考えています。

しかし来季、再来季・・・・

待ってろよ!!!
という感じですかね。

CSチケットの抽選、今日です。
何とか現地で応援したいものですね。


今季は最後まで、
大いに楽しませてもらいました。

それにしても辻監督。
アンタ、さすがだよ!!!
最敬礼します。

しかし『名監督』になるのはこれから。
頼みまっせ。


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