第48回スーパーボウル 『お～ミゼラブル！』 こんな一方的な試合って・・・・・・

≪第４８回スーパーボウル≫


シアトル・シーホークス(NFC)　　４３－８　　デンバー・ブロンコス(AFC)　
　　


年に一度のお楽しみ、スーパーボウル。

今年は初めてニューヨークが舞台で行われましたが、
これほどの大差の凡戦になるとは、
誰が予想したでしょうか。

ワタシも見ていて、
第１Q終了時点ぐらいまでは『まだまだ』なんて思っていましたが、
第３Qの最初のプレーでシーホークスにキックオフリターンTDが出ると、
試合の興味は早々と失われてしまいました。

印象に残ったのはハーフタイムショーぐらい。
それほど、
かつてないほどの大差の勝負でしたね。


試合はシアトルのキックオフで開始。

エンドゾーン深くに蹴り込まれたそのオープニングキックオフのボールを、
デンバーは当然タッチバックするものと思いきや、
強気にリターンで返します。

しかしこれが運のツキ。

シアトルのスペシャルチームがしっかりとリターンを止めて、
１４ヤードからのファーストシリーズ。
デンバーQBマニングに、
最初のプレーからプレッシャーをかけました。

それに抗えなかったというわけではないでしょうが、
デンバーはここで痛恨のミス。

スナップミスでボールはコロコロとエンドゾーンへ。
なんと開始１２秒で、
シアトルはセーフティーを獲得。
あっという間に先制点を挙げました。

流れを掴んだシアトルは、
次のシリーズでFGを奪うと、
その次のシリーズでもFGを挙げ、
あっという間に８-０とリードを拡げます。

しかしながら、
このあたりまではデンバーの守備陣も、
それなりに踏ん張りを見せ、
相手にTDを奪わせない展開でした。

シアトルのエースRB・リンチのラン攻撃はしっかりと止め、
『さあ、あとはマニングが何とかしてくれるはず』
の展開だったはず。


しかしそこから、
頼みのマニング、
そして攻撃陣は全く機能せずにシアトルの守備網に引っかかり、
ほとんど攻撃の糸口をつかめませんでした。


それどころか、
これでもかとプレッシャーをかけ続けるシアトルの守備ライン陣に、
マニングは痛恨のINTを２本投げてしまい、
このいずれもをTDに結びつけたシアトルは、
前半を２２-０の大差で折り返しました。


そしてハーフタイムショーの興奮も冷めやらぬ第３Qのファーストプレーで、
キックオフのワンバウンドのボールを取ったシアトルのリターナー・ハービンが８７ヤードのキックオフリターンTDを決めてTHE END。

結局守備が光りに光ったスーパーボウルは、
４３－８という大差で、
シーホークスの初優勝となりました。

デンバーはスーパーボウルに出場するも優勝が遠かった８０年代に、

８８年　１０－４２　　ワシントン
９０年　１０－５５　　サンフランシスコ

という２度の大敗を喫していますが、
それ以来の屈辱ですね。

両試合ともワタシの記憶の中には在りますが、
昨日の試合はそれ以上にひどい試合内容だった気がします。

デンバーのファンは、
マニングに伝説のQB”エルウェイ”以来の夢を乗せていたでしょうが、
木端微塵に打ち砕かれましたね。

今シーズンは『ありえないような』記録ずくめのシーズンでMVPを獲得したマニングですが、
この試合の結果、
来シーズンからのデンバーでの彼の『立ち位置』には、
微妙な変化が現れてくるような気がしますね。

巷間言われ続けた、
『スーパースターだが大試合には弱い』
このシアトルでもまた、
言われそうです。

弟のイーライ・マニング（NY）ぐらい、
『大試合でこそ強い』
というところを見せられれば良かったですけどね。。。。。。。


一方シアトル。

初めてのスーパーボウル制覇に、
街は沸きかえっていることでしょう。

地味ながらしっかりとしたチーム作りの帰結としてのこのロンバルディートロフィー。
『チーム作りとは何か』
を教えてくれている気がします。

≪スモールマーケットのチームでも勝てるんだ≫
ということを示してくれたシアトルには、
敬意を表すると共に、
『やっぱりNFLはいいなあ』
と思わせてくれたというのがワタシの実感ですね。

過去５年の優勝チームが、
シアトル、ボルティモア、ボストン、ピッツバーグ、インディアナポリス
のチームですよ。

ボストンをのぞいて、
全部中小都市のチームです。

こんなこと、
『野球じゃあり得ね～』
と思っちゃいますね。


いずれにしても、
シアトルシーホークス！

優勝おめでとう！

『守備のチームのド迫力』
たっぷりと見せてもらいました！