最も印象に残った球児
20.新潟
伊藤 直輝 投手 日本文理 2009年 春夏
甲子園での戦績
09年春 1回戦 ● 0-4 清峰(長崎)
夏 2回戦 〇 4-3 寒川(香川)
3回戦 〇 12-5 日本航空石川(石川)
準々決勝 〇 11-3 立正大淞南(島根)
準決勝 〇 2-1 県岐阜商(岐阜)
決勝 ● 9-10 中京大中京(愛知)
【野球不毛の地】
以前よく新潟、山形などを形容するときに言われた言葉です。
やはり雪国の影響もあったでしょう、
長くその言葉通りの試合をせざるを得ない時代が続きました。
90年代初頭の新潟明訓、
そして少し遅れての日本文理。
今も続く2強が台頭してきてようやく、
県内の野球のレベルもグッとアップしてきました。
それを見せつけるのが、
この年の日本文理、
そして翌年の新潟明訓の大活躍だと思います。
この年の日本文理。
選抜では優勝した清峰のエース今村に苦も無くひねられての完封負け。
しかしもともと持っていた力はかなりのもので、
夏は期待してみていました。
新潟県初の快進撃・・・・・
で勝ち進んでいっていましたが、
実はワタシには、
準決勝までの日本文理は、
あまり印象に残ってはいません。
別ブロックの花巻東などの戦いぶりがあまりにもセンセーショナルだったので、
そちらの方に気を取られていました。
決勝も中京大中京vs日本文理と聞いて、
『中京の圧勝だろうなあ』
と思ったぐらいでした。
しかしあの9回2アウト。
あそこから、
日本文理は甲子園で【伝説のチーム】となりましたね。
しぶとく投げ続ける伊藤投手は、
決勝では打たれたものの、
その9回2アウトからの猛攻では、
自ら三遊間にタイムリーを放ってガッツポーズ。
冷静なイメージのあった伊藤選手のあのガッツポーズ。
胸にグッとくるものがありました。
投球はほとんど印象にないのですが、
あのガッツポーズのシーンがいつまでも残っていて、
最も印象に残る球児として挙げさせてもらいました。
先日は大学選手権で彼の投球を久しぶりに見て、
またまた脳裡に『タイムリーでのガッツポーズ』のシーンが浮かびました。
まだまだ彼の野球人生は続いていくと思います。
幸多かれと祈らずにはいられません。
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